「王といえど、外交には気をつかう それはこの国の大豪族たちにも」
「わが家門は名家で力ある豪族の一つ・・ダデアット」
冷たい笑顔で寵姫は笑うのだった。
「例え、我が愛しい王が私に僅かばかりの情けしか下さらぬとも・・」
微かに瞳には怒りと悔し涙が浮かんでいる。
「綺麗な綺麗な・・国を亡ぼすと予言された不吉の美貌の主
さて、どうしてくれようか?」
豪奢な部屋、金飾りのソフアに座り 金の精密な彫りのあるゴブレットに水を灌ぐ
そうして、何やら薬をゴブレットに落とし込む。
「飲むがいい 預言の傾国の美人と謳われた子よ くくっ」寵姫
「あ・・」「入れた薬は毒やもしれぬぞ・・ふふっ」
「お前たち この奴隷に飲ませるのじゃ!」
寵姫の命令で ナジュサアナは抑え込まれ
無理やりゴブレットの薬入りの水を飲まされる。