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第12話 「身勝手」

 重巡洋艦ドルムのライアン艦長やヘルム隊の仲間たちと別れを告げ、捕虜を乗せた火星圏艦隊と複数の民間船と共に。


 僕たちは豆粒よりも小さく見えて、二重指輪の建造物オービタルリングに覆われている地球圏付近のコロニーに向けて、航行を始めた。


 捕虜たちは星間航行第二安全保証条約に則り、暴れないようにスリープモードの医療ポッドに、ほぼ全員て入れられている。


 彼らは軍の補給艦に収容されて運ばれていると、艦内広報とニックさんがSNSで呟いている。


 民間の船に同乗しているらしい。全艦隊がデータリンクで連携しているので、今も繋がる事ができていた。


「本当に俺に、コイツ。乗りこなせるのかな……」 


「シュミレーターじゃ、リアちゃんよりグローム感応の相性が良かったんだぜ。胸張っていけ、デン」


 先輩が格納庫で二十メートル級のロールRフッドFを見上げて、父親であるチゲさんに背を叩かれた。


 マドナグと共に見つかった内の一体。ウォカズと名付けられた機体RFで、修復が終わった今は、先輩のパーソナルカラーである青系のネイビー色に染め上げられている。


 こうやって回収機の搭乗調整フィッターや評価試験をして、優れた性能を最新鋭機に反映するのも、僕らの本業の一つなんだよね。


「マドナグ、写真撮ろうか。30枚くらいで、好きなタイミングで良いよ」


 以前思いついて、SNSアプリをサブコンソールにインストールしたところ、マドナグは僕が許可すると、僕とリアの個人クラウドサービスから、自由に写真を投稿するようになった。


「また投稿してるみたいだぜ、アロー」


 先輩が端末で僕に見せてくれた。プロフィール画面には僕が入力してあげた名前と、ついさっき撮影したであろう、僕とリアと先輩とチゲさん、ウォカズの写真が投稿されている。


 マドナグのカメラは頭部のツインアイ以外も、全身の随所にサブカメラが存在する。それらを駆使して勝手に、社内機密や軍事機密に抵触しない範囲で、画像を修正して投稿している。


 プログラム上は自動指定botなどでは無いらしい。またノアが頭を抱えてプログラム解析に没頭しているから、そのうちマドナグを解体しないように、見張る必要があるかもしれない。


 どうやら文字でやり取りするのは機能に無いのか、もしくは好まないらしいけど写真は好きなようで、先日撮影した軌道上エレベーターの写真や、流れ星の写真もいつの間にか投稿されていた。


「生きてるみたいだよな。まるで」


「生きてるような物だよ。ねーマドナグ?」


 リアが訪ねると首部分だけがゴンと動いて、マドナグがアゴの部品を引いた。肯定のつもりらしい。


「オレっちのウォカズはどうなんだ、リアちゃん?」


「声の大きさはムク君と同じくらい。ただなんて言って良いのかな……すっごい戦闘経験が多そうな感じ?」


「戦闘経験が、多いのか?」


「ゴメン、上手く言えないや。でも勝手に動くほどじゃないって言うか、んー……乗れば分かるんじゃない?」


「そりゃこれから実戦訓練するが……まあ良いや、乗って確かめようぜ、アロー」


「ですね。やってみれば、何かしら分かるでしょう」


 今日は統和国宙域に入る前に、部隊全体の訓練を実施する予定で、カニンガムさんはイルマさんと共に、訓練相手との会議に出かけていた。



◇◇◇



 今回の訓練は、実体弾頭の試射も兼ねているので、連絡船スペースランチでノアやその父親であるジョナサン氏、各艦の技術者達も、興味深そうにこちらの様子を見ている。


「ランカー墜としダストって、噂通りおっきいのね……」


「で、どっちがそうなんだ?」


「しろがねのランカー墜としダストなんだから、白っぽいほうでしょ?」


 公衆回線から驚く声が、今日は慌ただしい。大勢が見学や手伝いを申し出たのだから、当然か。


「こんなんで良いかしら。流れ星くん」


 ムクよりも細身なフレームが際立つ火星圏の機体RF「ネリス」たちが、十一時方向から分厚く大きな試射用建材を、丁寧に運んできてくれるね。


 「ネリス」は軽量の脚部を基にした機体で、ムクよりも高い機動性を持つけど、装甲は脆弱で重い武器を搭載できない。


  姿勢制御も難しい、玄人向けの機体RFとして名高く、火星圏部隊の高い技能を裏付けている。


「十分かと思います。では、カニンガムさん」


「了解だ。じゃあ、ウォカズの50mm前腕部機銃から試射を始める。各機、周辺警戒を始めてくれ」


 ウォカズに装備された、50mm前腕部機銃。


 当初、腕部の構造から、内蔵型のレーザーかパルス兵器かと思い込んでいたけど、調べて見るとマドナグの頭部に内蔵された、実弾兵器と似たような構造である事が判明。


 それで、今まで先延ばしにしていたマドナグの正式な評価試験も兼ねて、宇宙環境下での試射評価を試みる事に。


 事前の打ち合わせ通り、ネリス隊はそれぞれ周辺警戒へ、記録を撮影するカニンガムさんと連絡船は後方で、僕は先輩から標的まで、全て見渡せる位置に待機した。


「まずは200からだ。最初から一発で、ド真ん中に当ててみせろよ?」


「やってみますよ。……頼むぜ、ウォカズ」


 ウォカズから照準波を検知。片腕を伸ばして押さえて構え、まずは一発。続けて十発。先輩は射撃した。結果は、残念ながら、あまり良いとは言えなかった。


「一発目は良いが、他は標的マトから少し外れたか……」


 塗料でおおよそ十メートル大の人型に塗られた標的マトには、残念ながら十発中一発目しか当たらなかった。


「うーん、どう思うよ、アロー?」


「やっぱりチゲさんの予想通り、接近戦用の射撃武器じゃないですかね。反動か何かで、レーザーみたいに真っすぐ飛んでませんよ?」


「わかった。アローは後でデータくれ。プログラム上はどうだ、デン?」 


「警報とかは無いな。異常無し。つまり通常だ」


「となると、何かオプションパーツみたいなのが別に必要なのではないか?」


「あー……なるほどな。盲点だったな」


 ジョナサン氏の発言で、チゲさんや他の技術者達も、何かしら落ち度に思い至ったようだ。


「よし、次に移ってくれ。終わったら訓練だぜ」


「了解」


 マドナグも同じように頭部から実弾を射撃してみたけれど、連射すればするほど、命中精度は低下。現状この兵装は、比較的近い距離で使用するしか無いと、結論づける結果となった。



◇◇◇



 先輩がまた上手くアシストしてくれた。これで撃墜判定二機目だ。……追従反応。今回は+9でも良いかも。


「は、疾い……!」


「コンビネーションを、一回のアタック事に変えられてる!! 次は……!」


「残念、俺だ」


「あぁ……!!?」


 マドナグの背に隠れていたカニンガムさんが、仮想レーザー・マシンガンで弾幕を張って、飛び込んで来たネリスをまた一機、撃墜判定に追い込んだ。


「読むのは上手いが、だからこそ予想しやすい。大型機のプレッシャーを気にし過ぎだぞ?」


「く、くそっ、推力比と、機動性は圧倒しているはずなのに……!?」


「だから、動き過ぎなんだよなぁ!!」


 先輩のウォカズが、仮想大型荷電粒子かそうおおがたプラズマミサイルを一斉発射。戦艦用のミサイルを転用したバケモノ火力に、また一機ネリスが隊列を乱す。


「そこだね」


「しまっ……! うぉおおお!!」


 今の上手いな。追い込んだのに、マドナグの仮想レーザー射線上からデブリに逃げた。流石は精鋭、慣れて来たかな。


「何をやっている貴様ら!! お前たちの乗っているそれは、火星の誇りネリスだぞ!!」


「……了解!!」


「機動を想像しろ、絶えず動け!! あのデカブツ共に、気概と男を刻みつけろッ!!!」


「サー・イエッサー!!」


「立て直して来る、こっちも動くぞ!!」


「了解……!」


 こっちの使っていないパターンは、僕がメインだけ。他は見せて対処され始めている。先輩からの手信号ゴーサイン


 相手は高速機。競り合いで振り向いたら負ける。

 向こうのように、細かくフラフラは動けない。

 なら、二人を信じて、突っ込むッ!!


「来たぞッ!!」


「俺が止めるっ……ステファン!!」


 接近戦。管制コントロールアームのスティックを握って、仮想鉄刃と仮想ロングレーザー・ランスが鍔迫り合う。上手い。これだけの質量、出力差もあるだろうに、手足みたいに捌いて来る。よし……デブリへ。


「くっらえ!!」


「うおっ!?」


 全身を捻っての、バーニアによる近距離逆噴射。ツインアイの光放熱素材でも、一瞬復帰が間に合わない。味な真似を……!


「もらったぁあッッ!!!」


「詰めが」


「甘いッ!!!」


 デブリの影から飛び出た先輩とカニンガムさんが、レーザー火線の弾幕を張る。先輩のウォカズはさらに、両肩の大型パルス・シールドで、相手のレーザー・ランスを受け止めてくれた。


 飛び込んで来たネリス一機を守って、二機でパルス・シードルを張られ、一機のパルスシールドは故障判定になっただけで、撤退されてしまった。


「あそこから、ほぼ躱すか……」


「速いですね。反応」


「こっちもシールド張って接近戦の方が、ある程度部が良いですかね?」


「それで行こう。向こうも弾に限りがあるはずだ。追い回せば荒も出る」


 その後、こちらの大きさに慣れ始めた向こうと、慣れない先輩が疲れから中破撃墜されて、訓練は終了となった。


 先輩は少しムクに比べると、引っ張られる感覚が大きいようだ。次第に慣れるだろうけど。大型機の扱いは難しい部分もあるから仕方がない。


「なんたる事だ!! お前たちの訓練であるのに、先に撃墜を三機も許すとはッ!!」


「面目次第も、ありません……」


「ラッセル、ヒューズ、コナック。お前たちはメカニックの皆さんと、先方様に黒エールを奢って差し上げろ!! 帰投ッ!!!」 


「サー・イエッサー!! 手合わせありがとうございましたッ!!」


 僕と先輩。まだ未成年なんだけどね……。カニンガムさんは僕らだけに通じる秘匿回線で、こっそり忍び笑いしていた。



◇◇◇



 訓練と食堂でのミーティングを終えて部屋に帰ると、なぜかノアが僕の個室でテーブルに座って寝息を立てていた。


 あれ、ロックナンバー教えて無いんだけどな。イルマさんからでも聞いたのかな。ふむ。綺麗な顔で寝てる。いたずらしたいけど、リアと違って泣かれそうだから、我慢しなきゃね。


 僕は熱いシャワーを浴びて、ジョークグッズとして買った、妙に笑えてくる柄のバスローブに着替えて、彼女が目を覚ますのを、適当にSNSを見て待った。


 またニックさん。二次元の女の子追いかけ回してる。ネタだろうけどロリコン公言している。戦いや身勝手な慕情で、少しささくれ立つ心が癒されるったら無い。


「う、うぅん……」


「おはよー……、おはよー……、おは、いや起きようよ、ノア?」


「うー……もう、二時間だけ……」


「君の身体でぇ、二時間たっぷりしっぽり、楽しんじゃうゾ♡」


「ふぁあッッ!!?」


 飛び起きた。そう高い天井の部屋じゃないので、危ないから身体を押さえないと。服装が服装なので、ぎょっとされたけど。気にしない気にしない。


「どう? こっちの船には、慣れた?」


「えっ!? あ、はい、はい。お、お陰様で……?」


 ふふふっ、まだすね毛も生えてない美脚だぞ、あがたてまつれい。バスローブってエッチだよね。おお見てる見てる。なにせこの下、何も着てないからね!


「それで、今日はどうしたのさ。訓練と見学で疲れてるでしょ?」


「あ、いえ。そのー……コホン。マドナグさんのプログラム解析。一部持って参りました」


「そか。真面目さんだねぇ。他には?」


 まあ、予想はできるけど。冷蔵庫から宇宙用イオンドリンクを、チューブを外して手渡す。


「うっ……うぅー……その。い、……リアお嬢さまと、その。した、って……」


「え、何? キスの事?」


 子作りエッチとか、ちょっと口に出そうになったけど飲み込む。リア相手ならともかく、ノア相手に最初に言っちゃうと、たぶん本気で怒って帰りそうだし、やめた。


 もうゆでダコみたいだ、ノア。最初に会った時、けっこう大胆だったのに。


「したよ。なんなら、同じようにしてあげようか?」


「えっ、……だ、誰にでも、しちゃうんですの?」


「いやいや、無い無い。したいのなんて、リアやイルマさんや、……ノアだけだよ?」


「うぁ……んんっ」


 ズイッと近寄って、まずは手の先から。本人であるノアに見せつけるように、瞳をそらさず。徐々に上に。


 うーん。髪とか胸とか触れずに唇で音を出してるだけのフリなんだけど、ふるふる震えて気づいて無い。おいおいおい、可愛いじゃないか。


 最後にちゃんと触れ合うキスを、額にしてあげる。リアよりもぎゅぎゅぎゅっと目をつむって、唇を突き出している。可愛い。


「こんな感じだよ。まあもう少し激しめだけど。ほら、蹴られちゃった」


 バスローブを少し解いて、青痣の残るお腹を見せる。油汗かいちゃって、実は結構痛かったんだよね。


「ちょっ、ちゃ、ちゃんと着て下さいませ!」


「あ、ごめんごめん。うっかりしてた。後は最初に子作りエッチするって、突っ込んで言ったくらい?」


「こっ、こぉお……!!?」


 ぱくぱく口が魚みたいで面白い。でも僕の言動にイラッとしたのか、目が座って来た。


「ふ、ふざけないで下さいまし! ひ、人の純情を、もてあそんでぇえ!!」


「いやいやそれは違う。取り違えをしてる。最初っから本気なだけだよ? ……リアが本気で、僕を欲しいって言うなら本気で答えるだけだよ。でもまあ、もちろんまだ時間や、彼女自身に色々選んでもらわなきゃ、だけど……」


「色々……?」


「楽しみなんだよ、彼女が何を選ぶのか。兄としても、恋人候補としても、かな?」


 僕のモラトリアムな時間は終わったけど、リアはこれからだ。彼女は多才で、先日の病院船の一件で思う所があったのか、最近はロマ先生から、医学知識を授けて頂いている。


 やろうと思えば我が社の開発部に、今すぐ本格的な就業体験インターンシップができるし、何なら外に出て就職活動だって良い。どこに出しても恥ずかしくない、自慢の支社長令嬢だとも。


 誓っておふざけは、まぁ、あっても常に真剣で両方ともだね。と言うか。


「たとえふざけててもそうじゃ無ければ、生命のやり取りしてまで、守れないでしょ。ねえ?」


「うっ……」


 剣幕がしおらしくなっていく。一応納得してくれたらしい。まあそうだよね。


「で、では……わたくし、は……?」


「うん? 今は仲のいいお友達でしょ? でもそうだね……兵は詭道きどうなり、兵は拙速を尊ぶ。イルマさんはそう言ってた、かな」


詭道きどう……? 拙速……?」


「速い者勝ちって事だよ。きっとね」


 それから彼女は、こっちを見たり見なかったり何か言おうとしたり、しなかったり。僕があくびをすると、ため息をついて部屋から出ようとして、最後に。


「誠に勝手ながら、あなたは、……もう少し、真面目な方だと思っておりました」


「そうだね、僕もそう思ってた。真面目で優しいだけの。近しい別人リアに舐められてるにんげんだって。でも……」


 自分の手を見つめてみる。きっと今僕はリアに見せてはいけない、欲望まみれで笑って、怖い顔をしている。


 多分、徐々に変わり始めたのは、あの時。戦士になる決断を、自分で呑み下した時。


 別に悲しくはない。辛くなったら、みんなに相談でもすればいい。でも、少しだけ好意が、真心が、わずらわしい。


「アロー様……?」


「何でも無いよ。何でも」


「アロー様。私の事を…………いいえ、おやすみ、なさい」


「うん、またね。愛しい……友人の、ノア」


 それだけ言って、ノアが部屋から出ていく。彼女が僕にそれでも踏み込めば、僕はまあ、流石にこの船で思いを遂げるのは駄目だけど、音声記録でも少し預けて、恋人になる約束をしても良かった。


 でも僕からは、ただの新米一兵卒で支社長令息で社員だから、駆け引き上も立場上もまだ良くない。


 せめて、彼女の故郷に功績を認められた後じゃないと、流石に国際問題で、彼女を傷つける結果だけになりかねない。


 けじめが無ければ、兵士としても、商人としても動けない。男として、肉体としては襲いたくて仕方がないけども。


「これでも結構我慢したんだけどね。まったく」


 だから二人とも、少しイジワルみたいにしてしまう。イルマさんの口癖みたいに、上手く無いなと思いながら、渋い味のイオンドリンクを啜った。




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 今回のまとめ。


 修復機ウォカズ。登場。

 マドナグ。写真でまさかのインスタグラマーの道へ。そこそこフォローされてそう。


 通常営業と火星軍との実戦さながらの厳しい訓練。機種転換はいつだって難しい。

 ノア。仕掛ける。アロー君またしても本性を発露。順調にノアコンにもなりつつある。


 アローの啜るイオンドリンクの味は、渋い。


 順調にラブコメってますね。もっともちょっとほろ苦い感じですけど。でも一歩踏み込めないのは、やはり複雑な乙女ゴコロなんですねえ。


 徐々にノアさんも本性がズルズルと。ドジっ子と言うか、間の悪い子というか。


 航宙か飛行戦闘機。やっぱりレーダードーム背負ってる電子戦闘機かな。換装できるタイプの。場所に合わせてですけど。どうしよっかなー。


 さて、あと1分だけお時間を下さい。面白かったと思ったり、続きに期待ができると思った方は、フォロー&★★★レビューで応援をお願いします!


 以下その方法と、今回は「アロー」くんと「イルマ」さん、「マドナグ」の一言と、次回予告です。


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 アロー「やれやれだよ。あんまり邪見にするものじゃないだろうけどさ」


 イルマ「まあ、気持ちを汲んでおやりよ。女は一生女なんだからさ」


 アロー「男だって一生男だよ。……イルマさんはそう言うのどうだったの?」


 イルマ「よーし今日は何食べたい? 好きなの作ってあげるよアロー」


 アロー「(この反応、やっぱり相当、男遊びしてたんだな……)」


 マドナグ「👋(ガション。ガション)」


 統和国。小惑星を加工したコロニー集う地で、再び戦いの火蓋が、切って落とされる。そして、アローは己が生涯許せない事を断じる。


次回、「最速」……最強の頂は、常に、第一開拓者フロンティアトップランナー


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