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第14話 「29.5秒」

 感覚は無い、手は動く。足も動く。ダメージチェック。各部フィールドモーターに異常検知。反物質エンジンが動作不良オーバーヒート。外部からの強制冷却を確認。


「やれやれ……どうにか受け止められましたか。私がこれを撃ち込まなければ、そのまま砕けたお星様になる所でしたよ?」


「二……ゴホッ……ぐ、ガハッ……」


「とは言えまさか、この私が出る幕すら無いとは。……感服です。アロー君」


 半分になった視界と音。ニックさんに似た声がする。エスペランサに似た機体が、手の甲の隙間から、消化弾をマドナグに撃ち込んでいる。なんで。


「お前っ……!!」


「その機体はシデン君でしたっけ。まだ戦いは終わっていません。御注意を」


 異常検知警報が煩い中、見渡す。ボッキリ折れた特大質量支柱実体剣斧マス・クリーバーと、手足が吹き飛んで半分以上潰れたリベルタリアが、宇宙そらを漂っている。


 先輩は油断無く、レーザー・ガトリングの砲口をエスペランサに向けている。


 遠くでは、戦闘が今も繰り広げられている。マドナグが自動で、大発光している場所を画像で表示してくれた。


「勝利の祝砲ですね。これほど豪華な物も無い」


 コロニーレーザー。月の方角に向けて、青白く細い光が伸びていく。進路上にある艦隊や不明敵機が、光に飲まれて消失していく。


「私は今回。火星圏艦隊全体の護衛として雇われています。御確認を」


 データリンクは生きている。エスペランサからは、味方の敵味方識別信号と、傭兵斡旋組織マーセナリーズ・コーテックスからの依頼内容が発せられている。でも……。


「それだけで信用できるほど、浅い因縁だとでも?」


「いえ、シデン君。一度冷静になって頂きたい。仮にも正式に雇われている私を攻撃すれば、傭兵斡旋組織マーセナリーズ・コーテックスが黙っていません。御社にとっても、都合の悪い話になってしまいますが?」


 舌打ちしながら、先輩はウォカズのレーザー・ガトリングの射線をずらした。ノイズの走るモニターに、索敵方位表示、敵機反応。


「認めん、認めんぞ、こんな……!」


 手足を失ったリベルタリアが、ケーブルから火花をほとばしらせ、白煙をあげながら断続的にブースターを吹かして、離れていく。


「マドナグ。動け……!」


 フットペダルを踏んだつもりでも、反応が無い。フィールドモーターの反応が鈍い。コックピットが軋む音も酷い。レーザー・ライフルの照準も上手くいかない。


「ふん。よそ様を散々見下したあげく、都合が悪くなれば逃げ出しますか。なら引導をこの手で……」


「逃すわけ無いだろう。下衆が」


 イルマさんの声と、真紅のレーザー火線。一発。二発。三発。背面熱核ロケットエンジン。量子コンピューターの詰まっている頭部。そして、胸部コックピットブロックを焼き尽くして。断末魔もあげず、リベルタリアは爆発四散した。


「あっけない、最後ですね……」


「まだだ、傭兵。依頼だ。ヤツの死体を私の目の前に、絶対に引きずり出して来い。それでお前への鬱憤を、多少飲み下してやる」


「承知しました。この場での正式な依頼として、受諾させて頂きます」


「イ、イルマ様。それは……?」


「御託は後で教えてやる。やれ、命令だ。シデン」


「は、ハイィ……!」


 そう時間をかけず、ヤツの死体は確認できた。鉄で覆われた心臓が、何度も再起動をかけようとしていたけど、本体はぴくりとも動かず、無様に宇宙空間を漂っているだけだった。


 僕が先輩から応急医療パックによる、緊急生命維持を受けている間に、母艦アルカナクラスが近づいて来た。甲板にラクティス……ステイゴールドが、ロングレーザー・ライフルを構えている。


 イルマさんが、直接ヤツを撃ち殺したのか。


「死体をよこせ。調査を終えた後、この場で完全消滅させる」


「はい。ご依頼の品は、こちらになります」


 イルマさんはコックピットハッチを開いて、足元に待機していた数人と共に、受け取った死体から記録を取りつつ、詳細な調査を行った。


「よし、ライフルですべて消滅させる。調査班は艦に戻って、バイタルデータとの照合を頼む」


「了解」


 再び、何も言わずロングレーザー・ライフルの砲口を向けて、発射。ほどけるようにチリ一つ残さず。グリントの死体はこの宇宙そらから消滅した。


「終わったよ、メリティ、オリジ。……あなた」


 通信越しに、イルマさんの泣き出しそうな声を初めて聞いた。何か言葉をかけるべきだったかもだけど。僕は、なんて言って良いのか分からなかった。


「あー……ごめんなさい、リアちゃん。怖い思いをさせたねぇ?」


「え、あっ、うん。大丈夫。大丈夫だけど……お、お母、さん……?」


「ぷっ、なんだい、あらたまって?」


「了解です。ヤズモートさま、後をお願いいたしますわ。義妹リアさま。アロー様が帰って来るまで、少し、わたくしと下に降りましょうか」


「え、でも……」


「良いですから。ね?」


 先輩が回収してくれたマドナグと共に、艦の中に収容されていく。不安がっているリアも、ノアが相手をしてくれているようだ。


 流石に、今回は無茶をし過ぎた。もう僕の身体がどうなっているのかも分からない。限界だ。ロマ先生の顔が、医療パックのフィルターを通して見える。


 意識が薄れていくのを感じて、残っていた片目を閉じた。



◇◇◇



 歌声が聞こえる。ずっと、長い夢を見ていた気がする。そうだ。今日はイルマさんが、ローゼスに帰って来る日だ。


 僕が起きていないと言う事は、リアがまた楽しみすぎて、眠れないで夜更かしをしたのかな。まったく、いつまでたっても子供なんだから。


 なんか寒いな。その上揺れてる。今日は朝からロールRフッドFの訓練なんて予定、無かったと思ったけど。


「ひーとーつーにー、なーるー……♪」


「うぅん……?」


 目を開く。薄暗い。小さな窓から、硝子のような蒼白な光が差し込んでいて、光に照らされたリアが、僕の知らない歌を歌っている。


「リア……?」


 目が合うとリアは座っている所から、軽く身を引いた。なんだろう。まるで厳かな式典でも、邪魔してしまったような、妙な気まずさがある。


 いや、実ではないにしろ、義妹いもうとに何を……どこだ、ここ。


 周囲を見渡しても、見覚えのある場所じゃ無い。何か、僕は機械類のケーブルが繋がれた、大きなシリンダーケースのような物の中に、寝かされていたように見える。


 リアはその上に腰かけて歌っていた。どこなんだ、ここ。


 病院のようには見えない。何か、古臭い計器ばかりが並ぶ、変な部屋に思える。リアが手を動かして、机で眠っているような白衣を着た人を指差した。


「その人」


「その人、あのぉ……?」


 何か、鉄っぽい匂いがする。彼の座る座席から床に、黒っぽい液体がこぼれている。呼びかけてみたけど反応が無い。


「逃げてって……」


「逃げる? リア、何言ってるんだ?」


「あ、あ……あ……あっ」


 彼女が急に震えだすと同時に、部屋のドアが勢いよく開いた。迷彩服に身を包んだ、長い銃を持った兵たちが、次々と中に入って来た。


 僕は身構えてシリンダーケースから降りて、震えるリアを背にかばう。足の裏が冷たい。着た覚えもない薄い服を着ていて、さらに裸足でいる自分に驚いた。


「被検体RA−342。観察対象VEN−171。無事、発見しました」


了解オーバー。回収しろ。抵抗するようなら、射殺しても構わん」


 兵たちは何か、こっちにも聞こえる大きな通信機器のような物を使っている。と言うか射殺って。


「いえ、またアレに暴れられたら、我々ではどうしようも……!」


「なら上手く拘束しろ。無能が」


「くそっ、惑星人プラネターどもが……。こっちに来るんだ。我々は、手荒な真似はしない」


「嘘つけ。今、射殺って聞こえたぞ。あんたたちこそ……」 


「良いから来てくれッ!!!」


「きゃあぁああッッ!!?」


 何を酷く焦っているのだろうか。後ろに控えている部下が、天井に向けて数発銃を撃ち込んだ。レーザーじゃない。何か別の、たしか……。


「マドナグの、機関砲……っ!?」


「しまっ、うぁあああああああ!!?」


 伏せろと聞こえた気がして、思いっきりリアに飛びかかって伏せる。男たちの悲鳴と、頭上から耳を塞ぎたくなる破壊音。


「何、が……」


 寝返りを打つと巨大なツインアイが、こちらを見おろしている。どうやら天井ごと、何かで破壊されたようだ。


「ひっ、ひぃいいいいいいいいいッ!!!?」


「し、しろがねが、また動き出したぁああッ!!」


「あっ、おいッ!!?」


 兵士たちは、クモの子散らすように逃げ出していく。リーダーだろうか、僕に話しかけていた男は舌打ちして、天井の無くなった部屋から出ていった。


「マドナグ……?」


 マドナグだ、間違いない。マドナグは建物に身を寄せると、僕たちが渡れる距離に、コックピットを開いてくれた。


「……乗れリアッ!! 速くッ!!!」


「は、はい……きゃあぁあっ!!?」


 らしくなく躊躇ちゅうちょしていたので、思いっきり抱き寄せてコックピットに飛び移る。座席に座ると勝手にハッチが閉じていく。


「何をしてるんだ、こっちに、しっかり捕まれ!!」


「きゃっ……!」


 ぼけっと突っ立っていたリアを、強引に僕自身の上に座らせて、その上からベルトを締める。こうでもしないとコックピット内で、大惨事になりかねない。


 各部、機能チェック。緊急につき、手順を最短で、武装は機関砲だけ……機能が、増えている?


「ビーム・ブレード……?」


 右脇のサブコンソールに、見たこともないパネルと、スライドスイッチが追加されている。マドナグの全身が映っていて、左腕部に全称記号L−9901と表示が出ている。


「僕たちのマドナグに、勝手なもんを……!」


 深呼吸。冷静になれ。ぶっ飛ばすのは、するなら後で良い。移動しながら周囲を探るべきだ。索敵方位表示は出ていない。建物の形から、どこかの基地のようだけれど。


「えっ……!?」


 天に、光る帯が、ふたつ。

 蒼白で、光る帯をたずさえる衛星が、たった一つ。


 幾億幾千の星々が彷徨さまよい往く空に、きらびやかに、浮かんでいる。


「ここは、地球……?」


 モニターには、Moon。マドナグのデータベースから、月だと表示されている。つまり、結論はたったひとつしか、無い。


「は、ははっ……なんでぇ、どうして?」


「何か、来ます」


 リアの声と、索敵方位表示。敵……十メートル級のロールRフッドF、二機。マズい、リアを抱えながら長時間の戦闘はできない。


「そ、そこの2名! その機体から降りて来なさい! で、で、でないと、撃つぞぉおッ!!」


 外部スピーカーでやかましく、かなり裏返った声で、見たこともないトゲだらけの機体RFが、マドナグに銃を突きつけている。


 構えが危なっかしい。それどころかすぐ足元に歩兵も居る。あの距離だと、戦闘になったら踏み潰しかねないだろうに。……素人か?


 退くにも進むにも軸足がいる。グローム反応のイメージだけでダイレクトに、マドナグを軽く一歩前進させてみる。


「ひっ、ひぃいいいいいッ!!?」


「おまっ、何してる!!? 勝手に撃つな!?」


 嘘だろ。照準波を検知できない。照準も何も使わず、いきなり撃ち込んで来やがったッ!!? とっさに建物の影に、機体を退いて隠れる。


「ぎゃっ、あぁああああああああああッ!!?」


 銃から飛び出た金属筒のせいで、足元の歩兵は、悲鳴をあげて一斉に逃げ出していく。


 実体弾のようだけど、そもそも砲口が跳ね上がって、こっちに飛んで来ていない。間違いない、素人だ。それも、ろくでも無いタイプの。


「くっ……機体に乗っても怯えるぐらいなら、戦場に出て来るなよぉお!!」


 流れ弾で撃たれたり、追跡されても面倒だ。ここで機体RFを壊してしまおう。……使うか。


 サブコンソールのスライドスイッチを押し上げる。左腕部に張り付いている武装が、顎を開くように下に開き、五つの発信器から重金属粒子ビームを一つに束ねて、ブレードを形成。


 蒼白で半透明な、水晶のような、幅広い刀身。


「きれい……」


 リアが見惚れている。電子音、まだ何かあるのか。メインモニターからの……限界使用時間、たったの29.5秒!? 強制冷却時間、44.5秒!? 一度使うと15秒も使えないのかよッ!?


「試作品か何かか、いい加減なもんを……!」


 銃声が止んだ。時間が無いけど焦るな、敵は二機。各部の走査波をアクティブ。建物の配置を確認。


 十一時と一時方向。距離80と120。建物の裏手から飛び出して、一気に滑り込む。


 最短距離を、飛び込むように、駆け抜ける。


「そこっ……!!」


「え、あぁ……!?」


 すれ違いざまに、足元からすくい上げるように、膝と銃を構える右腕を切断。残り19.8秒。


「くそっ、退け!! 退けぇええ!!?」


 もう一機が反転して、逃げ出してく。敵を呼ばれるかもしれない。逃がしたくは無い。けどリアが居る状態で、フットペダルで飛び上がる調整を、今の僕にできるのか。


 マドナグ……!?


引金トリガーを!?」


 聞こえた。左管制ひだりコントロールスティックの引金トリガーを、指先で押し込む。


 過負荷警告オーバーロード・ワーニング最大出力発動マキシマム・アウトプット


 五つの発信器が扇状に開き、青白い炎が一瞬、荒々しく後部から噴き上げて、長大な刃を再統合。重金属粒子が果てしなく、地平線に向かって伸びていく。これならッッ!!


「と・ど・けぇえええええええええッ!!!」


「うぁあああああああああああッッ!!!?」


 星空を背に、蒼白な光の波が、舞う。


「あ、あぁ……は? ははっ、はふぇええ……!」


 残り9.6秒。切断、二機。


 超極細の研ぎ澄まされた収束光波が、線のように敵機を切り裂いて。頭部と胸、両肩を斜めに斬り裂いた。コックピットスレスレだったのか、人の姿が丸見えで、敵機は膝を着いて動かなくなった。



◇◇◇



 それから、とにかくマドナグに走って貰って、連なる廃墟の方角に、外壁を破壊して逃げ出した。平たい砂漠も見えたけど、急いで隠れる場所が欲しくて、そうせざる終えなかった。


「じゃあやっぱり。君はリアじゃ無いんだね?」


「そう、です……」


 顔立ちはそっくりだけど、コックピットに光を灯して見れば、腰の辺りまである亜麻色の髪を首の後ろで纏めていて、リアが持っていない藤色のワンピースを着ていて、まったくの別人だった。


 雰囲気だって全然違う。どうして間違ったんだろうか。何か、すっごく内気な子なのか、表情にも乏しい。でも震えているし、僕を離そうともしてくれない。怖かったのか、そりゃそうか。


「えっと、お名前は?」


「被検体、RA−342……」


「いや、そうじゃ無くって……」


 猫か何かが観察するように、じっと見つめられてる。お話してとか、話してやれとか、マドナグと彼女に言われている気がしてくる。


「僕はアロー。アロー・イルマだ」


「アロー」


「今乗ってるのは、マドナグ。僕の会社の機体だよ」


「マドナグ。……このおっきい子の、お名前?」


「うん。そうだよ」


「……あれは、何ですか?」


 地上に向かって、星が流れる。


 彼女が指さす先。宇宙そらを分ける二つの静止軌道衛星オービタルリングの隙間から、蒼く輝く流星が落ちていく。


 彼女は微動だにせず見つめている。なんとなくイタズラ心をくすぐられてしまう。


「流れ星だよ。僕とマドナグは、星の世界から来た戦士なんだ」


「お星さまの、戦士……」


 マドナグも、足を止めて見つめている。そうだ。あそこに帰らなければならない。願おう、きっと届く。きっと会えるはずだ。僕やみんなが、望み続けるのであれば。


 巡る星明かり達が照らす下で、彼女と見つめる流れ星だけが、僕達に、旅路の始まりを告げていた。




────────────────────────────────


 今回のまとめ。


 マドナグ、危うく砕けかける。グリント・シーカー敗北。イルマ、復讐を遂げる。アロー君気絶。


 アロー君見たこともない場所で目覚める。歌を歌うリア? どう見ても不審な兵たちがぞろぞろ登場。


 マドナグ。ダイナミック介入救助。どう見ても現在地地球。敵ロールフッド登場。しかし、どう見ても慣れてない。


 謎の追加装備は時間制限付き。アロー君、敵機2機切断。外壁を破壊し脱出、宇宙そらへの帰還を目標へ。




 今回のお歌。


 わーすれられたー、夢がいーまー、うーごーきーだーすー♪ むーねのすきまー、少しずつ、うーめーるーようにー♪


 もえあがっれーもえあがっれーもえあがっれーガ◯ダムー♪


 時が逆さに進むとぉ……! 誰が決めたんだぁ……! 烙印をけす命がぁ……! 歴史を、書きぃなおすぅ……♪


 美しいつるぎはぁ……。人と人繋げてえぇ……。

 んぅ巡りくるぅ……! せつぅなさぁ……!

 か・な・し・み・をぉ……、払ぁってー……!


 月の満ち欠け、29.5日らしいですね(唐突)


 みんな大好きQ展開!! あ、いえ急展開!!

 Qはいけない。下手するとリアちゃん子供産んでるかも。いえ、嫌いでは無いですけどね?


 この場での依頼受諾を認めます。後は、あなたの判断です。古い大鴉としては是非、再びオペ子さんの声で、聞きたい物です。


 あ、できれば声優様はCV坂本真綾さまで。田村ゆかりさまでも、ありがたく。


 そんなわけで、まさかの気絶している間に地球編へ。本当は地球編を別主人公の傭兵にしようかと画策していたんですが、そのままできそうだったので、つい。想定しておくものですねぁ。


 支援機ですが、概要は決まりそうです。次回作と言うか第二部ですが、カクヨムでは公募用に一度、十二万文字で完結するので。


 続きは小説家になろう様。ネオページ様。ツギクル様だけで掲載になるかも知れません。あらかじめ皆様。よろしくお願いします。



 さて、あと1分だけお時間を下さい。面白かったと思ったり、続きに期待ができると思った方は、フォロー&★★★レビューで応援をお願いします!


 以下その方法と、今回は「アロー」君と「RA−342」ちゃん、「マドナグ」の一幕と、次回予告です。


 PC版の場合は、次の手順です。


 1・目次ページ下部の★123などと表示された、青い星と数字の項目をクリックする

 2・作品ページにある「★で称える」の+(プラスアイコン)を押す

 3・★を付与する。★★★3つだと、とても嬉しいです。実際に、泣くほど喜んだ事あります。


 アプリ版の場合は、次の手順です。


 1・レビュー項目を右スクロールする。

✻注)PC版のように、★123などと表示されたアイコンをタップしても動きません。ご注意下さい。


 2・作品ページにある「★で称える」の+(プラスアイコン)を押す

 3・★を付与する。★★★3つだと、とても嬉しいです。実際に、泣くほど喜んだ事あります。


 アロー「じゃあ、君は自分がどこからきたのかも?」


 RA−342「はい。……知りません」


 マドナグ「(故郷を探すベストセラー映画を、サブモニターに表示)」


 RA−342「おー……」


 アロー「映画、好き?」


 RA−342「エイガって……なに?」


 アロー「そこからかぁ」


 マドナグ「(映画を撮影している有名で短いドキュメンタリー映画を、サブモニターに追加表示)」


 アロー「まあ良いや、それじゃ皆さん。応援よろしくお願いしますね〜👋」


 RA−342「…………👋?」


 マドナグ「(マドナグ自身が主役の30秒ほどの、短い自主制作動画を追加表示。内容は多少誇張あり、ちゃっかり編集に、ニック・シードルの表記)」



 地球。根腐れと星々の民から評された、不毛の地。マドナグに残された情報を頼りに、少年は宇宙そらへ帰還するために、自らの道を少女と歩む。


 次回「地球」……地上だからこそ、遠慮は命取り。


この作品に、最初のコメントを書いてみませんか?