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第17話 「宇宙」

 乗る乗らない以前に、マドナグは今までになく、先日の身勝手な戦いと操縦に関して、めちゃくちゃに激怒していた。


「開けてよー……開けて下さいよー……」


 コックピットハッチの開閉スイッチを何度押しても、壊れた光るおもちゃみたいに、ツインアイをギィン、ギィンと光らせるだけで、中に入れてくれない。


「許してくれよぉぉ……マドナグぅぅ」


 何度謝ってもこれで僕が来るまで、ノアが激怒してヘルムのパイロット達を殴りつけている時の映像を、それも大音量で繰り返しツインアイから3D表示していたらしい。


 企業連と傭兵斡旋組織マーセナリーズ・コーテックスの人たちに、もう応急修理も終わったと聞いて、顔を出したらこの有様だった。


「ブヒャハハハハハハ!!! イッタァア!!?」


「きゃっ、い、痛そう……」


 ニックのバカがとうとう大爆笑しやがった。笑い方が汚い。無駄に人生楽しそうで、クソほどイラっと来たので、思いっきりケツを蹴りあげた。


 床に倒れたまま、構わず腹抱えて笑ってやがる。その仮面ヘルメットごと踏みつけてやろうか。


「あ~笑った笑った。ねてるだけですよ。SNSだとあの調子ですし、ブプフッ」


「まあ、そうなんだろうけどさぁ……」


 こんな調子だけど、マドナグはロード・ヴァイスの追悼動画らしき物を自身で制作して、喪に服している。反応は様々だ。おおむね好意的なのは、きっと、ロードの人徳が成せる技である気がする。


 逆に、グリントとの事は、業務報告のように一度投稿していただけだった。気持ちは分かる。あっちは塩対応したくなるもの。


「…………少し、外に出ましょうか。お二人とも。ロードの事を、お話しませんか?」


「……良いのか?」


「ええ、他ならぬ彼が、きっとそう望みそうな気がするので」



◇◇◇



  遠くに見えるシェルターの透明な壁。窓ガラスの向こうは、静かな街の風景を映し出している。三日前、地下での激しい戦闘が嘘のようだ。


 電気自動車エレカバギーに乗って、僕らは旧世紀から現存する、モニュメントのある公園に到着した。


 せっかくだ。動画を少し撮って、マドナグにもデータを送ろう。


 超極細繊維ナノファイバーで補強された石碑に、掠れて良く見えないけど、非常に古い打ち上げロケットの形と、文字が彫り込まれている。


「108分、ボストーク。パイエーハリィと……?」


「軌道上飛行時間。機種。さあ、行こう。と言う意味の言葉で、アロー君が読めなかった文字は、この星が青みがかっていた、と」


「青い。この地球ほしが?」


「ええ。ここが人類史で最初に、宇宙そらへの道が、始まった場所なんです」


「ここが、ですか……」


 空を見上げてみる。厚い雲に覆われて、真っ白にしか見えない。星の一つも、見えない。青い。青かったかな。統和国宙域で見た時は、白い月と変わらなく見えたけど。


「昔、言ってました。そして人は、ときを越えた夢を見ると」


「ロードが?」


「ええ、お酒の席で。人は、二度目に会った時に、互いの本質を理解すると言います。合わせたかったんですよ。ほんの少しでも。そんな人でしたから……」


 いつも通り、ニックは楽しんでいる。彼を悼む事すら楽しんでいると、確信できる。でも、どこかおごそかな物が、声の震えを感じさせる。


「親しかったのか」


「…………彼は最期に、何と?」


「人は、どこの宇宙そらまで行けるか。と、言っていました……」


 どんな関係だったか、言うつもりは無いらしい。きっと僕に背負わせないためだろう。あるいは、アールエの前だからかも知れない。そう言う奴だ。


 静かに頷き返す。ニックは、やはり笑う。諦めがついたように。


「ああでも、もう一つ。何かを言いかけて、途中で止めてたな……」


「あ、そう言えば、はい。確かに」


「おや、珍しいですね、彼が言い淀むなんて。面白そうです。なんて言っていたか、覚えていますか?」


「何か、シュがどうとか、何回かイルマがどうとか。無いなとか、最後に……?」


「あー………………」


 なんだその、歯に何かドデカい物でも挟まったような、変な声は。僕たちの知らない何かを、お前知ってやがるな。


「えー……主というのは、カミ。それとその司祭様を、まとめての総称ですね」


「カミ?」


「カミって、何ですか?」


「祈れ。いにしえにて、力とは神である」


 パラスの聖句に似ている。聞いただけで背筋が伸びるような。短い中に、物事の本質を鋭く突くような、印象を受ける言葉。


「古代において、祈る対象。見定める者。不変たる象徴。力の標章。つまりは、祈りで神は変わらないが、祈る者は変わる。と言ったところでしょうか」


「難しいな。……でも、そのカミとやらは、見ているだけなのか?」


「それで昔は十分だったのですよ。人は、今でも変わっていくものですから」


 ニックが仮面を外した。初めて素顔を見たけど、女性だったのか。でもなぜだろう。銀髪鳶目銀髪とびめのすさまじい美人なのに、真剣な表情なのに。率直に言って纏う空気がうるさくて、小憎たらしい。


「ふん。太陽とやらは、もう良いのか?」


「仲良くなっちゃいましたよ。私も心変わりしたわけですねぇ!」


「ふふっ……」


 ペロっと舌出しやがってこの野郎。上手いこと言ったつもりなんだろうが、調子のいいヤツめ。アールエも苦笑してるじゃないか。


「そんな人を、人類の栄光を、永遠不変に停滞させようとする者がいます。私はそれが、断固として許せない」


「グリントか……」


「そうです。だから私は彼に、雇われ続けるのを断りました。何より貴方がたの方が、ずっと楽しい」


「好きなように生きて、好きなように、死ぬ……」


「どこの宇宙そらまで、か……」


 宇宙そら。つまりは銀河。今では人類が到達した、4.3光年の彼方。太陽系に近い恒星である。プロキシマ・ケンタウリ星系。


 たった4.3光年。それが、人類の精一杯。


 もちろん、銀河は無数にある。光暈ハレーションのオロチ。赤光暈レッド・ハレーションのメイオール。渦巻くスパイラル。雲のマゼラン。不規則なセイファート。遠すぎて星のようにしか観測できない、クエーサーの数々。


 そして、崩壊星コラプサーの、ソンブレロ。


 全て実在し、人類が手に届かない、宇宙そらの原石たち。何百万光年。何百億光年彼方の、138.2億年前のビックバン以来。広がり続ける宇宙そらの彼方。


 僕が生きている間には、きっと辿り着けない星々。でも彼は、きっと諦めてなどいなかった。


 だから、ときを越えた夢を、最期に託した。


「決めました。アロー、ニックさん」


「ん、何をだい、アールエ?」


「私、パイロットになりたいです。変わって、銀河の果てに、生きたいです」


 アールエは、空を見つめていた。いや違う、宇宙そらを、その向こうにある銀河を見つめて、ただ、憧れて。その手を伸ばして。


 僕も、ニックも、彼女の夢を笑わない。


 その日から、彼女が右手だけを求める事は、二度と無くなった。



◇◇◇



 大気圏離脱艦HLLV。卵型に近い円錐形で、機体RFを十メートル級なら、五機まで搭載可能。武装は無いけど、丈夫で統和国まで、単独で航行も可能。


 マドナグを始め、エスペランサと宇宙港奪還に参加した傭兵ランカーエース。アガシーさんと、フライングロックさんの機体が積み込まれている。


「本当に、使って良いんですね?」


 アールエとニックが見ている先。ロード・ヴァイスが乗り込んでいたヴィルベルムが、整備庫に格納されている。


「ああ。でもその前に。……マドナグ」


 マドナグに反応はない。構わず僕は彼に背を預ける。冷たいな、装甲。


「僕は、もう謝らないよ、マドナグ。その代わり君に、お願いをしに来た」


 ガコンと首のパーツが動く音。聞いてくれているようだ。構わず話を続る。


「夢を見たんだ。ロード・ヴァイスに言われて。でも僕は、あとたったの百年も生きられない。だからね、マドナグ」


 向き直って、ツインアイを正面から見る。無機質な光放熱素材の奥に二つ。星の輝きのような、意思あるカメラを通して、見つめ合う。


 目はそらさない。夜空に星を、見上げるように。


「君がもう、一緒に戦いたく無いなら、それでも構わない。でもその代わり、僕が君に託す夢を叶えて欲しい」


「アロー……」


「僕の星になって欲しい。星になって、どこまでも銀河を旅して欲しい。それだけが、僕の……」


 言い終わる前に、コックピットハッチが開く。

 光っている。あの日、最初に彼に乗り込んだときのように。


「マドナグ……!」


 思わず、飛び込む。モニターには、笑いかけてくれるリアや、星をペイントするイルマさん。頭を抱えて見つめているノア。寝てるチゲさん。先輩と僕。今まで彼女が取った写真が、流れるように映し出されていく。


 もう、言葉は不要だね。


「そうか……。君も託されて嬉しいんだね、マドナグ。行こう。みんなが待ってる!」


 星巡る最中さなか。かつて青かった星の上で、僕と彼は同じ夢を見て、共に掲げた。



◇◇◇



 コックピットに座って、シートベルトをしっかり締める。隣のアールエも、しっかり締まっているか確認している。ニックが何か持ってやってきた。


「なんだそれ。獣のぬいぐるみ……?」


「伝統と験担ぎですよ。クマって言うそうです。もう伝説の生き物ですけど、昔、実際に居たそうで、みんなに配ってます」


「かわいい、ふふっ……」


「似合っていますねぇ。エンブレム」


 マドナグの肩には、新しいエンブレムが追加されている。剣と盾と、流れ星をイメージした物。


「受け継いで、一生涯誇るからな。それが、手向けられた責任だろ?」


「大いなる責任には、大いなる力が宿る。ですか……」


「そういうことだ。ほれ、もう時間だぞ」


「ですね。……偽装は施していますが、ごまかせるのは静止衛星だけ。衛星軌道上外で、戦闘哨戒任務艦CAPり合う可能性もあります。重力の井戸に捕まらないように。戦友アロー


「ああ、そっちこそな。……戦友カーヴォン


 アールエに指示をして、ヘルメットの通信を回線に繋ぐ。向こうの打ち上げ準備も整ったようだ。


宇宙そらへ上がるのも久しいな、アガシー」


「せやな。また地球に来たいねぇ、最後かも知れんけど」


「打ち上げ三分前。各部署、宜しいか?」


大気圏離脱艦HLLVから準備完了オールグリーン。カウントダウン続行。緊急停止システム。シグナル確認できず」


 ローゼスの計画地震のような、ズズズズズと地鳴りがひびく。アールエはクマのぬいぐるみを抱いているけど、落ち着いている。大した物だ。僕だって少し緊張してるのに。


点火イグニション。熱圧、各部バルブ良好。カタパルトロック、解除。……カウント、スタート。8、7、6、5、4、3、2、1!」


 ようやく帰れる。あ、お土産忘れてた。


発進リフト・オフ!!」


 ─────────── おお。衝撃が、長い。


「良い旅を。星の兵士たち」


 宇宙港からの通信が途絶えて、三分。まだ、衝撃が続いている。


「カーマン・ラインを突破。本艦は宇宙空間に入りました」


「ここが、宇宙そら……?」


「うん。もう宇宙そらだよ」


 無事、帰ってきた。高度が大気の熱を持つ熱圏を越えるまで、まだしばらくかかるだろうけど、少しだけ、故郷は心そのものだと思い、涙が滲む。


 時間が経つに連れて、身体が楽に、生まれた時から覚えのある感覚に、帰って行く。


「お……おぉ……?」


「あ、そっか、アールエは初めてだっけか。そのぬいぐるみ、しっかり抱きしめててね」


静止軌道衛星オービタルリングを確認。これより、警戒領域に進入する」


 モニターに砂嵐のような映像が、小さく表示される。マドナグが勝手に、大気圏離脱艦HLLVのカメラに繋げたようだ。


 荒れた映像だけど、静止軌道衛星オービタルリングに動きは見られない。仮に出てきても、加速中の僕らには追いつけない。出撃する必要は無さそうだ。


「不思議……身体の中から、ふわふわ……」


「身体が慣れない内は、平衡感覚の障害が起きるかもだから、後で酔い止め飲もうね」


「外気園に到達。予定通り、再加速に入る」


 再加速してしばらく、静止軌道衛星オービタルリングを通り過ぎた。モニターが、また切り替わる。


「青い……」


「真っ白いけど、本当に、青いんだね……」


 激しい砂漠化の影響なのだろうけど、巨大な白い大地に青い海と、青い大気。白いとぐろ巻く雲が見える。


 地球。僕らの生誕の地だった星。いつか、この星が元の青さを取り戻す日が来るのかな。あるとしても数百、数千万年くらい後で、きっとそんな時間が流れれば、僕ら人類は、もう……。


「進路上に反応を検知。進行経路及び、速度により敵性と判断。スラスタースペクトラム反応からの分析……航宙戦艦級一隻。軽巡洋艦級二隻。さらに、静止軌道衛星軌道へ、レーザー通信を確認」


ひたる時間もありゃしないか。戦友カーヴォン!!」


「了解。全機、戦術データリンク。遠距離仕様のフライングロックは、艦に着艦し直接迎撃を。アガシー、私は進路上を確保……よし。アロー君はY14区へ。意図は、おわかりですね?」


「……わかった。時間タイムリミットは!?」


「4分。予備時間インターバルは、九十秒です。でなければ、衛星艦隊から挟み撃ちを受けます。4分以内に片付けて帰還して下さい。置いてかれたら、良くて一緒に捕虜ですからね?」


「第一、第二ハッチ解放。いつでも!!」


「短いな、了解。宇宙そらか……。アロー機『ロード・マドナグ』緊急で、出します!!」


 ペダルを徐々に踏み込んで、ブースターを吹かす。今回はカタパルト無し。艦自身の速度が十分出ている。これ以上ブースターを吹かさず。管制航行だけで、上昇するべきかな。


「アールエ。時間だけ見て、予備時間が過ぎたら知らせてくれ」


 着艦と同時に、フライングロックさんの愛機。フランべが、大口径レーザーをぶっ放した。


「速っ……いけど、当てた!?」


 40000は離れてるはずなのに、戦艦の主砲二つに直撃させている。マニュアルしか無いだろうに、なんて腕だ、すごい。これが、傭兵ランカーエース


「悪いがペテンは1回こっきりだ。次はアンチレーザーか、回避行動を取られる」


「十分大戦果です。敵は浮足立ってます。行きますよ、アガシー!!」


「へいへい。報酬分はぁ、弾ぁ撃つさね!!」


 戦艦と軽巡洋艦から、以前は不明だった敵機トータス。ソンブレロ師団に改造されてしまった、本来、月の旧天体改造テラフォーミング用の無人機体が、わらわらと出撃している。


 封鎖連名の敵機エズも少数。敵の展開が、遅い。アガシーさんが面を、戦友カーヴォンが点を突き、貫くように、戦線が崩壊していく。


「アロー?」


「まださ」


 僕の息吹と熱交換器ラジエーターが、焦れるように息を合わせている。まだだ。まだ。移動速度は十分。せめて、敵の通信が十分に傍受できるまで。


「二艦で道……、何として……塞げ!!」


「味方の……が、しろがねを見ていないと!!」


「何ぃ!? バカな。出撃は……したぞ!? あんなデカいヤツ、見逃すはずが」


 ──────── ここだ。


「こ、高熱原体急速接近ッ!!?」


「なんだとぉお!?」


 捉えた。一度だけ、まばたきを。速度を維持しつつ、マニュアル狙撃モードへ。主砲、副砲、片方の反物質ロケットエンジン。艦橋は必要ない。その方が、足手まといになってくれる。


 残弾、十五。軽巡洋艦。撃墜、中破。


「て、敵の大口径レーザー攻撃、です!!?」


「バカな、対宙監視班は何をしていた!?」


「色が違う!! 右腕が、赤いぞ!!?」


 フルチャージで、二発。襲いかかって来た敵機エズごと、アガシーさんと、戦友カーヴォンに援護を。


 残弾十三。八機、撃墜。


「えぇえい、怪物めぇえ!! どうにかして、アレを止めろぉおおッ!!!」


「あ、アンチレーザー、爆雷、展かっ……!」


 遅い。もう一隻。主砲、副砲、片方のエンジン。

 残弾、十。軽巡洋艦。撃墜、中破。


「アロー!!」


「わかってる」


 もうレーザー・ライフルは、アンチレーザー爆雷のせいで通用しない。ライフルを兵装取付具パイロンに。ソードを2本、抜く。


「蒼く……、赤く燃えて!!?」


「あ、アレは、ヴィルベルムの赤熱剣ヒート・ソードと、右腕ッ!!?」


「本艦に、しょ、衝突しますぅううッ!!!?」


 戦艦の主砲は、既に潰れている。艦橋下のジャイロ・コントロール機関を破壊するだけで十分。ロケットエンジンを潰して、宇宙そらけがすまでも無い。


「残り、90秒です!」


 着艦するよりも激しく踏みつけて、足元の装甲ごと抉るように、ソードを両方突き立てる。赤い炎と、青い重金属が混ざる。視界が紫に光って、輝いて炎上していく。


「生きて帰るなら、グリント・シーカーに伝えろ」


「りゅ、流星の、撃墜王……!」


「僕らは、お前の存在を決して許さない。この標章エンブレム。剣と盾と、流星にして!!」


 この戦いが、蹂躙劇が。僕の異名を星巡る世界中にとどろかせる。宣戦布告と幕開けだった。





────────────────────────────────


 前回と今回のまとめ


 アロー君一行。宇宙港の地下施設を占拠した封鎖連盟討伐の依頼を受ける。

 順調に撃破していたが、ロード・ヴァイス率いる傭兵たちと遭遇。激しい戦闘の末、ギリギリで撃破。マドナグは右腕を切断。彼は「人はどの宇宙そらまで行ける」と問う。

 アロー君、ロードの死に思う所があり、アールエに慰められる。


 マドナグ、搭乗拒否。ニックは大笑い。

 記念碑の前で、ロード・ヴァイスについて会話。アールエは、彼の夢を受け継ぐ事を決意。

 一方アローは、マドナグに自身の夢を託す事を決意し、和解。

 宇宙港から宇宙そらへ。衛星軌道基地の哨戒艦隊に見つかり戦闘。アロー君は流星の撃墜王として、本格的に認知され始める。



 (コックピットごと!?)キャスト・オフ!! 

 火を点けろ、燃え残ったすべてに。たったこの一言に、どれだけ脳を焼かれたか。今だ大炎上中ですとも、ええ。DLCはよ。はよぉおッ!!!


 この際チーターでも良いぞ! (マジで良くない。ゲームでチート。駄目ゼッタイ)


 例のシーン。書きながら泣いちゃった(泣)


 人は、変わって行くものだろ?

 アムロ・レイ最大の名言って、Z時代のこれだと思うんですよ。ララァからの遺言のような物で。


 アニメも映画も総じて、彼ら自身が現実では変われなかったからこそ、人が、人類が変わっていくと、イメージでは確信していたように思います。カミーユ君とかマチュちゃんくらい、ブっ飛んで行くのとは逆に。


 極限の対比キャラクターとしては、やはり鉄血の三日月君でしょうか。


 才覚が強く諦めている者は、得てして微動だにしない。全くブレないわけではないのでしょうが、ブレづらいと言うか。変われる程の人間性が物語の始まり時点で、覚悟が深すぎたと言うか。もちろん環境のせいもあるのでしょうが、上手く言語化できませんねえ、むう。


 そして、自らのガンダムを奉じながら、変わる事を決意したのが刹那君ですね。ガンダムとは、人の革新の本質とは、結局シンプルに「変わる事」だと思います。


 ただ、個人的にはどちらが良い、どちらが悪いではなく、生き様の一つ。決して全肯定できるわけではございませんが、共に軽んじず尊ぶべきものだと。私は思います。


 マチュちゃんはどんなふうに変わるのでしょうね。今から楽しみです。きっと本当の友達マヴとやらと変わるのでしょう。刻を垣間見るように。


 願わくばそれが、星の彼方に届くように。


2025/3/27日


 ロード・ヴァイス氏については、本当はここでクランクアップの花束でもと思っていたのですが、お気持ちだけ示させて頂きます。もう少し書きたかったんですけどね、本当に。



 さて、あと1分だけお時間を下さい。面白かったと思ったり、続きに期待ができると思った方は、フォロー&★★★レビューで応援をお願いします!


 以下その方法と、今回は「アロー」君と「アールエ」ちゃん、「ニック」さん、「マドナグ」の一幕と、次回予告です。


 PC版の場合は、次の手順です。


 1・目次ページ下部の★123などと表示された、青い星と数字の項目をクリックする

 2・作品ページにある「★で称える」の+(プラスアイコン)を押す

 3・★を付与する。★★★3つだと、とても嬉しいです。実際に、泣くほど喜んだ事あります。


 アプリ版の場合は、次の手順です。


 1・レビュー項目を右スクロールする。

✻注)PC版のように、★123などと表示されたアイコンをタップしても動きません。ご注意下さい。


 2・作品ページにある「★で称える」の+(プラスアイコン)を押す

 3・★を付与する。★★★3つだと、とても嬉しいです。実際に、泣くほど喜んだ事あります。


 ニック「どうです? 地球も案外悪い場所では無かったでしょう?」


 アロー「まあね。でも、もう一回観光でってわけにはいかないかな。危険過ぎる」


 ニック「でしょうね。もっとも、いつの世もスリルを楽しむ大人というのは居るものです。護衛任務とか、そこそこ受けますし?」


 アールエ「お仕事……ですか」


 マドナグ「(様々な職安の動画を表示。内容は少し子供向け)」


 アールエ「ふふっ……ありがとうマドナグ。では皆さん。今回も応援、よろしくお願いします👋」


 アロー「よろしくお願いします👋」


 ニック「どもども👋」


 マドナグ「👋(様々な機体の動画を表示)」




 長時間に渡る消耗戦で、窮地に立たされる一行。紛れもない危機に、救いの手を差し伸べたのは……?


 次回「帰還」……故郷。それは、心そのもの。


この作品に、最初のコメントを書いてみませんか?