目次
ブックマーク
応援する
いいね!
コメント
シェア
通報

8-4 熊鍋

にゃん民: なーべも異世界に行くのかと思った

にゃん民: いきなり呼ばれても困るだろw

にゃん民: びっくりしたぜ

にゃん民: なーべちゃんどうなった?


「みにゃさん、私も気になりますにゃ。なーべちゃんは今どうなってるんですかにゃ?」


 すると、ルナの頭の中にかすかな声が響いてきた。


『ルナちゃん、聞こえる?なーべだよ!』


「うにゃっ!なーべちゃんですにゃ?」


『どうやら私の意識だけが、異世界に来たみたい。リアルの私はキッチンでスマホ見てたはずなんだけど、不思議な感覚だわー。』


「すごいですにゃ!これがコラボスキル……二人の力がひとつに!」


にゃん民: 意識コラボかよ!

にゃん民: テレパシー的なやつ!?

にゃん民: これでなーべちゃんのスキルが使えるのか?


『ルナちゃん、私の料理スキルが使えるみたい。ほら、VTubeスタジオを開いてステータス見てみて。』


 ルナはVTubeスタジオを開き、ステータス画面を見る。


「スキル欄に<熊城なーべ>と書いてあって、その下に『熊鍋調理』ってスキルがあるにゃ!」


にゃん民: 熊鍋調理www

にゃん民: 新スキルきた!

にゃん民: これで料理作れるのか!


『そうそう、これでドワーフさんたちに食べ物を振る舞えるんじゃない?』


「よし!押してみますにゃ!」


 ルナが「熊鍋調理」スキルを発動すると、目の前に巨大な寸胴鍋が現れた。

 空中から無数の食材が湧き出し、まるでなーべの料理配信を思い出させるように、ルナは自然と食材を切り、炒め、煮込む動作を始めていた。


にゃん民: すげえええ!

にゃん民: 無から肉と野菜w

にゃん民: 飯テロの予感!


 ルナは集中しながら、なーべの声に従って調理を続ける。

これで飢えたドワーフたちに温かい料理を振る舞うことができるのかもしれない。



この作品に、最初のコメントを書いてみませんか?