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8-11 友情

 洞窟を出たルナは、シスターアンジェとのコラボ衣装を解除し、ふわりとした光とともに元の猫神ルナ姿へ戻っていった。


「はぁ、やっぱり落ち着きますにゃ……」


 ドワーフたちへの報告を済ませたあと、配信画面に向き直りながら、ルナは首を傾げる。


「しかし、不思議ですにゃ。今回インプゾンビーズは倒せたけど、四天王が出てこなかったですにゃ……」


 コメント欄がわいわいと反応する。


にゃん民: 全部合わせて四天王パターン?

にゃん民: もしかしてレギオン的な存在?

にゃん民: 知能ない系かも…?


「そんなこともあるんですね、みにゃさん博識ですにゃあ」


にゃん民: まあ死んだっぽいからオールオッケー…?

にゃん民: また出てきてもコラボで一発っしょ!




 シスターアンジェの声がコメント越しに届く。


シスターアンジェ: ルナちゃーん、元気なの? 異世界ってやばいねー。

シスターアンジェ: 最後に会ったのって、事務所で飲み会したとき以来かも?


「うん、みんなのおかげで元気ですにゃ! アンジェさんはどうですかにゃ?」


 すると、なーべが慌ててコメントを送ってくる。


なーべ: アンジェさん! 配信で出しちゃいけないことは言っちゃダメですよ!


シスターアンジェ: うへへ、ごめーん


 ルナはクスッと笑いながら、画面を見つめる。


「じゃあここからは、元同期雑談コラボにしますにゃ! インプゾンビーズも倒せたし、ゆっくりトークしていくですにゃ!」


 にゃん民からも「待ってました!」「雑談助かる!」と喜びの声が上がる。

 シスターアンジェとなーべ、そしてルナ――かつて事務所に所属していた同期たちの懐かしい空気が、配信画面を温かく満たしていった。


 こうして、にぎやかな同期雑談コラボは夜更けまで続く。

 ルナは改めて、支えてくれる仲間の存在に感謝しつつ、次の戦いへの意欲をたぎらせていくのだった。



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