洞窟を出たルナは、シスターアンジェとのコラボ衣装を解除し、ふわりとした光とともに元の猫神ルナ姿へ戻っていった。
「はぁ、やっぱり落ち着きますにゃ……」
ドワーフたちへの報告を済ませたあと、配信画面に向き直りながら、ルナは首を傾げる。
「しかし、不思議ですにゃ。今回インプゾンビーズは倒せたけど、四天王が出てこなかったですにゃ……」
コメント欄がわいわいと反応する。
にゃん民: 全部合わせて四天王パターン?
にゃん民: もしかしてレギオン的な存在?
にゃん民: 知能ない系かも…?
「そんなこともあるんですね、みにゃさん博識ですにゃあ」
にゃん民: まあ死んだっぽいからオールオッケー…?
にゃん民: また出てきてもコラボで一発っしょ!
シスターアンジェの声がコメント越しに届く。
シスターアンジェ: ルナちゃーん、元気なの? 異世界ってやばいねー。
シスターアンジェ: 最後に会ったのって、事務所で飲み会したとき以来かも?
「うん、みんなのおかげで元気ですにゃ! アンジェさんはどうですかにゃ?」
すると、なーべが慌ててコメントを送ってくる。
なーべ: アンジェさん! 配信で出しちゃいけないことは言っちゃダメですよ!
シスターアンジェ: うへへ、ごめーん
ルナはクスッと笑いながら、画面を見つめる。
「じゃあここからは、元同期雑談コラボにしますにゃ! インプゾンビーズも倒せたし、ゆっくりトークしていくですにゃ!」
にゃん民からも「待ってました!」「雑談助かる!」と喜びの声が上がる。
シスターアンジェとなーべ、そしてルナ――かつて事務所に所属していた同期たちの懐かしい空気が、配信画面を温かく満たしていった。
こうして、にぎやかな同期雑談コラボは夜更けまで続く。
ルナは改めて、支えてくれる仲間の存在に感謝しつつ、次の戦いへの意欲をたぎらせていくのだった。