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見たことのないものを見たい。 行ったことのない場所に行きたい。 物語を読む根源的な動機かと思います。そしてそれは、ホラーというジャンルと強く結びついている。 この物語の舞台は1945年8月。 日本という国がどん底にあるなかで、潜水特攻兵『伏龍』の生き残りである主人公は、海軍が研究していたとある秘密に接近していく。 使命感や義務感などは無く、ただ瀬戸内海の一部にぽっかりと口を開けた深淵に引き寄せられていく。まるで、超越的な何かの呼び声に誘われるかのように。 特攻、原爆、敗戦。 全てを失った青年を待ち受けるものとは何か。 見たくない、けれど否応なく引き寄せられる。それが恐怖の、そして物語の本質だから。 あなたも、群青の波の下にあるものを一緒に見に行きませんか?
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終戦直後にクトゥルフを合わせると意外な説得力が出てきて驚きます。 かなり描写が読みやすい印象です。 特攻用の潜水具を着て海に潜り、鼻で吸って口で吐くとか、戦争が終わったあとの抜け殻感、雇われてガレキ運びの仕事やってる時の日常み、怪しげなぬるっとしたのを見たとか、全般的にするっと読めます(もし誤読してたら申し訳ないです)。 ご都合ムーブなし、しっかり没入感ある一人称を読みたい方はぜひ。 自分が読んだのは、仲間が「そういうの」に魅入られて浚渫船でバラバラになった後、主人公が提督の部屋に行くところですが、そろそろひどいことをされるタイミングだと思いますので、何をされるのか期待が高まります。
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