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第10話 35人プレイもあるぞ!

俺達三人はそれぞれ順番にお風呂に入る、俺が一番最後だ。

俺が上がってバスローブ姿で部屋に戻ると、橘さんと朝倉さんは既にベッドの中に入っていた。

右には橘さんが布団を掛けつつも肘を立てて横になっており、左には朝倉さんが顔まで布団を引き上げて隠れていた、そして二人の間には俺がちょうど入れるくらいのスペースが空いている。


そこに入れと?


スーパーマ○オですら2Pプレイだったのに、俺は前の人生からカウントしても初の3Pプレイに突入しようとしていた。

いや、最近のマ○オは4Pまであるんだったか?

ちょっと棒立ちしていると、橘さんから早くおいでと言葉ではなく手招きされた。

なんというか、その動きも色気があるというか、何をしても妖艶なイメージがこの人には付いてくる感じだ。

もはや抵抗はするまい。

どうせ倒れるなら前のめりだ!というやつだな。

俺は作られてる流れに身を任せて、真ん中を割って入っていき、その空間に収まっていく。


「ふふふ、まさか本当に間に入ってくるとは思わなかったわ」


え? もしかして入るべきじゃなかったのか?


「あの、なんかまた間違いましたかね?」


「普通の男性ならこの間には絶対に入らないだろうなと思っていただけよ。手招きしたら本当に入ってくるんだもの」


それもやらかしなのか。

でもそんなことされたら、ちょっと間に挟まってみたいという欲が生まれたのも事実だったからなぁ……。

そして橘さんとは逆方向、朝倉さんはまだ顔まで布団を被っている状態だった。


「あの。朝倉さん?」


「ひゃい!」


「大丈夫ですか?」


「大丈夫、大丈夫ですので大丈夫です!」


とりあえず大丈夫じゃないのだけは分かった。


「ごめんなさいね、朝倉は処女だから緊張してるのよ」


処女とな!

まぁ、男が全然だって話だったし、ここまで未経験というのもよくある話なのかも知れない。


「そういう橘先生も処女ですよね!? 経験なんかないですよね!?」


「それはそうだけど、イメージトレーニングはしっかりとこなしてきてるもの。こういう事態にもしっかりと備えておくのも大人の女の嗜みよ」


「………それってただのムッツリって事ですよね!?」


「失礼ね。勢いだけの朝倉よりは幾分かマシってものじゃないかしら?」


「言い争ってちゃ、ムードもなんも無いんですけど!」


思わず割って入ってしまった。

俺をまたいで喧嘩しないで欲しい……。

それもそうね、と橘さんは納得してくれたけど………ここから俺も含めて全員の動きが止まった。

橘さんも経験が無いってことは、もしかしてこの先でどうしたらいいのか分からないのかも?

うーん、どうするか……。

俺も3人協力プレイなんて経験は無いし、どうするのが理想ってのは分からないけど、1人づつなら対応できるはずだ。

となると、どっちから手を出すべきかを考えるべきで…。

まぁ、状況的に橘さんから手を出すのが正解かな。

そう考えて、俺は橘さんのたわわに実った果実へと手を伸ばす。

いきなり本命に触れるなんて事はしない。

まずは外周から攻め落とす、基本動作としてはこれで問題ない。


「………っぁ………」


耐えられなかったのか、クールな橘さんからとは思えないような桃色吐息が漏れだした。

それを布団を鼻まで被ってる朝倉さんが凝視している。

なんとも不思議な状態になってきたな。


「どうですか? くすぐったかったり痛くないですか?」


「えぇ……痛くないわ、もっと強くてもいいくらい……」


橘さんはそう言うと恥ずかしいのか目を閉じた。

なんだかんだお色気お姉さんみたいな雰囲気を漂わせていたけど、事が始まると随分と初々しい反応が返ってくる。

妖艶な綺麗さよりも、今は純粋無垢な可憐さを感じさせてくれる。

初めてという話だったし、ここは男の俺がリードを頑張らないといけないな。

すっかり動きが減ってしまった橘さんを更に責め立てるべく、俺は布団の中へと潜り込むのだった。


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