いや違った、、、。
乗車している六人組は、全員プチパニック。
特に運転手役はブレーキを忘れ、ついでに我も忘れていた。
「いやだ~♡」
ルネはそれを自分への攻撃と勝手に理解し、再度ベレッタの弾丸をブチ込む。
とことんブチ込む。
悲鳴と
運転手役は両膝を撃抜かれ、助手席の男は左肩を二発。
後部座席から覗く格好だった男は右耳と右肩をそれぞれ一発づつ喰らった。
ルネ、ムフフ顔。
と言う事は、、、狙ったのか?
距離と的を考えると、ルネの射撃は神のように正確で悪魔的に無慈悲。
運転手役は痛みでハンドルを抱いて、横に倒れた。
それが急ハンドルをきらせ、バンが耐え切れず横転。
黒いバンは
後方から追い掛けて来たパトカーの団体は
一斉に降りて来た制服警官が、開けたドアや強化プラスチックの盾を使って身を守りながら携帯している拳銃を構えた。
これは、
サイレンが消えた現場は、
タイヤの
シビアな空気が流れ出したと思ったら、ルネの意外と
「あれあれ~? あと三人居るでしょ?」
このセリフを言えるということは、やはり狙って撃ったのだ。
ルネは、ベレッタを左手に持ち替える。
今度は右の脇腹に同じく五連並べて刺してある、グロックのマガジンを一つ抜いた。
それを小指と薬指で
左手で
手早い。
横転した黒いバンを見る。
じ~~~っと見る。
「え? まさか気絶?」
構えていた両腕を下げた。
チェッ、と
中から男が、、、!
「Ohh!」
「何しよんじゃいこのボケェ!」
叫んだ男が、
燃えながら、横転したバンの上に立ち上がる。