「もう一人、居たわよね?」
ロリータの衣装と反して、高くなく、大人びた声色だった。
「あぁ、
「その彼もEG使いなの?」
「そ、そうや」
「良き良き。遠慮なく撃っていいわね」
ルネの
キレイ過ぎて、言葉とのギャップがあり過ぎて、同じ人間に見えなくなっていた。
「大きい声出すの嫌だから、あなた言って」
「え?」
「素直に出てきたら、一発。逃げたら三発撃ち込むって仲間に言って」
「どっちにしても撃つやん!」
ゴツン!
鼻の横に、ベレッタの銃口を突き付けられた。
「そうよ。あなたたち、犯罪者でしょ?」
「え?」
それが理由? って思った。
犯罪者やからって、それだけで無抵抗でも撃つの? と。
「罪を犯しといて、何も罰は無いと思ったの?」
『確かにそうなんだが』って思いと、『いいや理不尽だ』って思いが交差する。
しまいには、『このゴスロリ、何言ってんだ?』と思えて来た。
そんな男の考えを読み取ったのか、顔を見てルネが笑う。
「おバカさんね♡」
イヤイヤそもそもオマエにそこまでする権利があるのかと言いたいが、鼻の横で遠慮なくツンツンされる銃口が痛過ぎる。
「あれ?」
ルネが思わず声を上げた。
最後に残った一人が、両手を上げて歩いてきたからだ。
ルネ、プチパニック。
「何々々々々々々々々?」
少し手前で止まり、頭の後ろで両手を組みながら
「降参。撃たんといてくれよ」
無表情なルネの顔が、子供のように駄々を
「何で、、、? 何で抵抗しないの?」
「当たり前やろ。もう
それを聞くと、ルネは子供のように遠慮なく口を大きく開けて、『え~~~~~っ!』と叫んでた。
「信じらんない! 何これ! EG使いって無法者なんじゃないの!? 命知らずなんじゃないの!? 消化不良もいいとこだわ!」
プンスカするルネに、前に居る男が小声で突っ込んだ。
「さっき素直に出てきたら一発、って言うて無かったっけ?」
あっ、という顔をして、肩をすくめてお
「やだ、忘れてた♡」
ちょっと嬉しそうに、