答えに詰まるが、その通りである。
エラそうな態度が一瞬で消えたガイドに、スマホを出しながらバテストが言う。
「キミの持ってるデータ、こっちに送れる?」
先程ガイドが言った、モノアイのデータ。
そのデータを貰えれば、いちいち無駄な会話をしてわざわざガイドにお願いして見せて貰う事をしなくて済む。
と思ったら、、、。
「それは出来ないんです」
「出来ないにゃ?」
「はい。でも、バテスト様もこの“賞金ポスシステム”をダウンロードしてポスに参加すれば、データを見れますよ」
バテスト、うにゃ? っと首を
「その賞金、、、? ポス? ってナンにゃ?」
「はい。結界内で、“管理者”と呼ばれているEG使いが開発したシステムです」
「にゃんですと?」
「賞金を掛け合って闘い、勝った方が貰えるって単純なモノですが、コレに参加することで管理者が集めてる結界内に居るEG使いのデータが見れるようになるのです」
へえ~~って
「参加しないと見れにゃいのか~。
「全然。千円から始められますし、形だけの参加でも結界内に居るEG使いの賞金、ハンドルネーム、
バテスト、思案。
彼女にしては長考し、ガイドの方をしっかり向いた。
バテストは
「どうやって?」
「一覧表があります。日本語対応なので五十音って順番で紹介されてます。それより使えるのは目の前にEG使いが現れた時にポスを開いた状態でカメラ起動、フレームに収めればカメラが反応し、データのあるEG使いなら即座に出ます。こちらの方が一覧表より使えます」
うにゃにゃ! と興味が湧いてきたようだ。
ガイドにもそれが解った。
口が軽くなる。
「デメリットは、こちらの情報もある程度はバレるって事です。登録する際にハンドルネームと自撮り写真が必要なので、、、」
「おうおう、闇バイトみたいな感じか?」
「は?」
「日本でチョー
「デマですよ」
「うにゃ!」
バテスト、ドびっくり!