少しの沈黙。
再び、佳穂が先に口を開く。
「あ、でも、、、」
「何や?」
「このスマホ、ヤバかったらどうしたらえぇん? 使えんようなったら、もう誰とも繋がれへんやん?」
ごもっともな質問だ。
「EG使いはな、EGを使う時、身体の周りに自分独特の電磁波を纏うねん。防御なるし、攻撃の準備にもなってんねん」
「そんなん聞いてないねん、、、」
構わず話しを続ける。
「それをな、自分のスマホにも纏わすねん」
「あぁ~~、、、」
そういう事かと、先がちょっと読めた。
「そしたら浮遊するEGとか、他の使い手からのちょっかいを防げんねん。みんなやっとるわ」
「へ~、そんなんみんなしてんねんや」
「簡単な事や。そやねんけど、自分で持ってな出来ひんねん。しゃーからそのスマホはアカン。話し終わったらスグ電源落として大阪駅戻って」
「え~~!? 戻るん?」
あからさまに嫌な声を上げた。
さすがに『メンドクサ』ってな言葉は口にしなかった。
「そや。一回戻って。大阪駅に荷受け所があるから、そこの
――何やろ、この段取りの良さは、、、?
疑問にも思うが、佳穂は声の言う事を聞く事にした。
他に
そもそも頼って良いか解らないが、そこまで
「何て? その稲田さんに、何て言うん?」
「俺から、、、“モノアイ”に聞いてきたって言い」
「ものあい?」
そうや、と答える声が自分の名を出した時、少し自慢気になっているのに佳穂は気付かない。
モノアイは続ける。
「そこで
大きく息を吐き、自分を納得させる佳穂。
「なんやよう解らんけど、手伝ってくれるんやね」
「そや。しゃーから、
「解った」
佳穂はその場で
妹を助ける確率が上がるなら、ちょっとぐらい