モノアイとの会話は続く。
「でもこれ関西だけらしいで」
「? そうなん?」
「関東のEG使いはな、みんな本名名乗ってるらしいで。アホやな。身元バレバレやん」
「バレても何とも無いんや」
「そんな事も無いと思うねんけどな。家族とか知人とか、人質に取られたり、狙われると思うねんけどな、、、」
「やっぱ東京は、性格が洗練されてるんかな?」
「ハイ。関西バカにした!」
「ちゃうやん!」
「地元敵にまわした~w」
「ちゃう
「解ったわかった。そゆことにしとくわ」
「しょーゆー事www」
爆笑。
モノアイがリラックス出来るように、自分に明るく対してくれているとメチャクチャ感じる。
気持ち的に助かっている、、、かなり。
「それより、EG使いの話は?」
「そやな、、、」
コホンと咳払い。
改めて、モノアイが話し始めた。
「半年前の事件、俗に言う速水颯太の事件は知っとるやろ」
「有名やからな」
「あのおかげでエレクトリック・ゴーストが結界ん中をうようよ
「そやろな」
「速水颯太の事件以後な、環状線の内側に当たる地域は“結界内”って呼ばれて、太陽がこうゆ~っくり、、、」
「“こう”とか言われても解らへんで。見えへんのに!」
「うるさいな! しゃーから太陽が沈み始める頃になるとな、待ち構えていたように青白い光が発光し始めよる」
「うん、、、」
「それが、EG波で、エレクトリック・ゴーストに成るヤツや」
「ユーチューブで観たやつやね」
ここへ来る前に、予習した事だ。
映像を思い出しながら、モノアイの言葉を受ける。
「浮遊していたEG波が、活発に活動し始めよる。低級のEG波は、
「あ! それも観たわ」
多少の知識は有るのだと、モノアイは感心。
「ほんなら現象を話してみるか」
「現象?」
「そや、ま、EG使いの基礎知識として勉強しとき」
「メモっとくんやね」
「せや! 分かっとるな」
「
「オマエは、、、まぁえぇわ」
口答えする佳穂が、可愛くて仕方がない。