そんな気持ちを隠して、話しを続ける。
「普段道を歩いているとな、嫌な事に遭遇したとする。例えば、、、そやな、ガムを踏んだとしよか」
「汚っ」
「汚いな。でも大した事は無い。大した事の無い、そんな小さな事でもまたそこに来たら、『あ、ここでガム踏んだな』っていう“嫌な気持ち”が記憶として頭をよぎりよる」
「あるな」
「それは脳が“嫌な気持ち”を思い出すのと同時に、その嫌な
「波長、、、悪くなるってこと?」
「う~ん、、、使い手から言うと波長自体に
「ほんでほんで?」
「話しの続きな、そこを通るとガムを踏む、“嫌な気持ち”やな、それを
「ふむ?」
「これって、ガムを踏んだ人間の“嫌な気持ち”と、朝に、怒られたと言う人間の“嫌な気持ち”の波長が似てて
歩きながら、佳穂は首を傾げた。
「う~ん、なんとなく、、、解る、、、かな、?」
自分に言い聞かせるよう、独り言のみたいに口に出していた。
「ガム踏む、上司に怒られる、そこへまた嫌な事言われたとか、ケンカしたとか、そういった波長がドンドン
「
まぁ待てと、モノアイが話しを続ける。
「お互い触れる事によって、集まって、
「思念?」
「そ。この場合は、“嫌な気持ち”って思念やな」
「ふむふむ、、、」
「そこへまた別の浮遊するEGがぶつかって引っ付くと、その思念、“嫌な気持ち”がどんどん大きくなる。もう風では漂わん」
「さっきから聞いてて気になるんやけど、そんな上手い事集まってぶつかるん?」
「思念は同じ波長を好むんや。
「あ!」
「なんや?」
「“類は友を呼ぶ”、やな?」
パンと膝を叩く音が聴こえた。
モノアイ、昭和的リアクション。
「
「なるほど、、、」
「理由とか原因なんか関係ないねん。取り敢えず“同じ気持ち”で
「ほ~」
何故かイッキに理解できた。