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7ゲロ ここで小説書いてアップ出来る人は、みんな幸せ者

 拝啓 

 お顔も本名も知らない読者の皆様へ



 いつも拙著『社畜オジサンがゲロ吐いたら、吸精鬼な魔法少女になっちゃった!』を貴重な時間を使って読んでくださり、ありがとうございます!


 本当に感謝しております。


 今回は、いつもより〝ゲロ要素〟が多めのエピソードとなっているかもしれません(汗)。


 そのため、毎回注意しておりますが、今回は本当に食事中に読まないで頂くようにお願い申し上げます。


 だァァァー!!ち、ちょっと待って!待って!


 そ、そこの方、今スマホやPCの〝戻る〟や〝←〟を押そうとしたでしょ?


 べ、別に、い、いいんですよ〜。し、食事中じゃなかったり(そんなの気にしないよ)という方は読んでってもらっても?





 というわけで、本編スタート!(OK!分かったよ)って方は画面を↓へスクロールしてくださいね♡



















 「さっさと降りなさいよ!SSRスーパースペシャルレアのド変態終末性欲破壊神様がー!」


 「何か、俺のレア度と神格化が無駄に上がっていませんかー!」


 吸精鬼な魔法少女ジュリアナのせいで痴漢扱いされた火廊ひろう陣生じんせいは、キャバ嬢のマリアによって通勤途中の〝怒古火之駅どこかのえき〟で降ろされてしまった。


 両脇には、陣生の近くにいた30代くらいと20代くらいの男性乗客がおり、その腕をしっかりと掴んでいる。


 「女性に痴漢するなんて、とんでもない奴ですね!」


 20代くらいの男性が陣生を睨みつけて言う。


 「このスケベオッサンめ!今、駅員さんに渡してやるから覚悟するんだな!」


 30代くらいの男性は、彼の事を産業廃棄物を見るような目付きをしながら言った。


 [陣ちゃん大丈夫!ワチキがコイツらを〝超必殺〟でブチのめしてやるから!]


 陣生の脳内で、ジュリアナがまたまた物騒な事を言っちゃってくるのだった。


 「やめてよジュリアナちゃん!そんな事をしたら、ますます俺の立場がヤバくなるでしょーが!」


 「だから、私の源氏名はジュリアナじゃなくて、マリアだって言ってるじゃないの!ちなみに私の働いてるキャバクラ『タッープリボッタクッテヤルワーヨ♡』は、この駅から徒歩5分くらいにあるわよ。最初の1時間は飲み放題3千円で、そこからは1分ごとに延長料金5千円なんだから。私の指名料は1万円よ!どう?お得でしょ?」


 陣生に〝おヒップ〟を掴まれたキャバ嬢のマリアは、聞いてもいない事をベラベラと話してくる。


 「そ、それはお得ですね。僕、今夜行っちゃおうかな〜?」


 20代くらいの男性が鼻の下を伸ばして、マリアの店に興味を持ち始める。


 「き、君ぃ。こうして一緒に痴漢を捕まえたのも何かの縁だ。俺も付き合おうじゃないか!なあ?」


 30代男性も、スケベ心丸出しの笑顔を浮かべて、彼女のキャバクラに行く気満々になっていた。まったく男って奴はどうしようもない生き物なのである!


 「ち、ちょっと、君たち!それ騙されてるから!名前の通り〝ボッタクリ店〟じゃないか!物凄い悪徳店舗だよ!目を覚ませー!」


 生まれつきの性分なのか、陣生は自分の両腕を掴んでる男性達にツッコミを入れるのだった。


 「「どうしたんですか?何があったんですか!」」


 その時、騒ぎを聞きつけホームにやってきた駅員AとBが陣生達の元へやってきた。


 「ああ、これで警察に引き渡されて、俺の人生は終わりだ〜。取り調べ室で食べるカツ丼って美味しいのかな?」


 [陣ちゃん、要するにコイツらを殴らないで逃げられれば良いんでしょ?ワチキに任せてよ!]


 「え?どうすんの?」


 [いいから!少し体を使わせてもらうからね]


 20代の男性達が、陣生の身柄を駅員A&Bに引き渡そうと力を緩めた一瞬の隙を突いて、その手を振りほどくと同時に、彼は走り出していた。


 「あ!待ちなさいよ!」


 「「オッサン!待ちなさーい!」」


 振り返るとマリアと駅員A&Bが、陣生を追いかけてくる!



 [陣ちゃん、この駅のトイレどこ?] 


 「そ、そこの階段を降りて、すぐ右側だよ!」


 [OK!]


 陣生は、全速力でホームの階段を降りると、トイレへ向かった。


 「何で逃げるのにトイレへ?ますます追い詰められちゃうじゃないか?」


 [グチグチ言わないの]


 そして、彼は男子トイレ……ではなくへと駆け込んでいたのだった!


 「あ、あらー!?じ、ジュリアナちゃーん!何考えてんだよぉお!」 


 陣生の絶叫が女子トイレ内に響いちゃったりしたのだった。


 「「「キャー!変態ー!!」」」


 それと同時に、彼を見たトイレ内の女性達は悲鳴を上げる。


 ある者はトイレから逃げ出し、またある者は、突然の異常事態に固まって動けなくなっていた。


 「あら♡イヤだよ♡こんな所までババを求めにやってきたのかい?死んだ爺さんとだって、女子トイレでは1度も無かったのに!もう♡ババを興奮させて昇天させる気かい?うふ〜ん♡」


 ……なぜか1人だけ陣生を見て、両目がハート型になってる90代くらいのが彼に迫ってくる。


 「ぎゃあー!来ないでー!」


 思わず、陣生は悲鳴を上げてしまった。


 あ……ありのまま 今 起こった事を話すぜ! ……。


 な……何を言ってるのか 、分からねーと思うが、何が起きたのか全く分からなかった…… 頭がどうにかなりそうだぜ……。


 おババから逃げるように陣生は、ただ一つ空いてた個室に入り込み鍵をかけた。


 [よっしゃー!計画通り!]


 「どこがだよー!袋小路じゃん!もうダメだァァァー!」


 [ここでワチキに変身して、ワチキのフリをして逃げ出せばいいんじゃないの♪だから、誰にも見られないように個室に入ったのよ]


 「な、なるほど!……だったら、男子トイレに入りゃいいじゃん!何で女子トイレなんだよおおおぉー!


 個室内で、藤〇竜也の演じる伊藤カ〇ジばりに叫んじゃう陣生だった。


 [だってジュリアナちゃん女の子だから、男子トイレなんか入れないもん♡]


 〝ドンドン!ドンドン!〟


 その時、外から、ドアを激しく叩く音が聴こえる。


 「さっきから何をブツブツ言ってんだい?早く出ておいで!ババの可愛いリトルボーイ♡ババは老い先短いんだから、放置プレイはごめんだよ!さっさと本番じゃーい!こんなにギャラリー多くて燃えるじゃないのよ♡」


 「アナタ、痴漢だけじゃなくて女子トイレに侵入した上に、こんなOKなんて、性欲に忠実過ぎるでしょ!少しは、加減しなさいよ!ある意味羨ましいじゃないか!はあー!これが、女子トイレの匂いか!良い香り〜♡」


 「ちょっと駅員Aさん!?何でマリアの周りの男どもはド変態ばかりなのよー!」


 「あ、あわわわ!ち、違うんです。い、今のは……」


 外から、色情おババや駅員にマリア達の騒ぐ声が聞こえる。


 もはや、ここにいられる時間も残り僅かである事を悟った陣生は、鞄からゴリラがゲロ吐いたエンブレムの付いた変身コンパクトを取り出した。


 [陣ちゃん!呪文も忘れないでね]


 「分かってるよ。……オエ♡オエ♡ゲロッチャウー♡」


 陣生はコンパクトを胸に当て、魔法少女史上最低の変身呪文を唱える。


 〝ゲロゲロゲロ〜♪オエエエ~♪〟


 これまた史上最低の効果音と共に陣生は、魔法少女ジュリアナに変身した。


 [さ、これで準備完了。ここから出るわよ]


 「分かった……わよ」



 〝ギー〟


 陣生(魔法少女)は、個室のドアを開ける。


 「え?あれ?君は誰?あの中年男はどこ?」


 駅員Aが、唖然とした表情で彼(彼女)を見つめる。


 「お、俺……じゃない、分かんな〜い。じ、じゃーね」


 「ちょっと待ちなさい。!アイツは、どこ行ったの?何か知ってるんじゃない?」


 そのままトイレから出ようとした陣生(魔法少女)の手をマリアが掴む。


 (うっ!やっぱこの鞄は目立つよな。でも、置いてく訳にも行かなかったしな〜)


 〝プ〜ン〟


 その時、彼(彼女)の体からゲロの臭いが漂う。


 陣生(魔法少女)の見た目は、ごく、その体臭はゲロのままであった。


 「な、何?お、お嬢ちゃん、


 マリアは手を離すと、自分の鼻を摘んで、陣生(魔法少女)に言う。


 「あ、あはは。気持ち悪くなってゲロ吐いちゃったんです。それじゃ!」


 「どうも様子がおかしい。君、とりあえず事務所まで来て話を聞かせてもらえるかな?う!く、臭っ!」


 駅員Bが、彼(彼女)の腕を掴んで離さない。


 「リトルボーイ!どこ行ったんだーい!?」


 色情おババは、個室に入って陣生を探していたが、当然ながら見つけられるわけがなかった。


 (この駅員B、結構力が強いぞ!に、逃げられない!?どうすればいいんだ?)


 [陣ちゃん、こうなりゃ最後の手段の〝アレ〟使うわよ!お腹に力を入れて深呼吸して!]


 「あ、アレ?でも、アレは、いくらなんでも……」


 [このまま警察とかに捕まった方がいいの?]


 「えーい!もうやけくそよー!スーハースーハー!」


 陣生(魔法少女)は、腹に力を入れて深呼吸する。


 [〝悪臭吐瀉物魔法クサゲロプ~ン〟]


 〝クサクサプ〜ン〟


 彼(彼女)のゲロ体臭が、魔力によって増幅された。


 次の瞬間、女子トイレ中に、その想像を絶する悪臭が広まったのである。


 「臭い!さ、流石のババも、はハードルが高すぎるわよ。オエエエエー!」


 そう言って、おババが個室内に


 「「ウエエエー!」」


 室内の悪臭と、おババの〝ぶちまけた〟のを見て、駅員A&Bが同時に〝ぶちまける〟。


 「き、汚ーい!く、臭いー!も、もうマリアもダ、ダメえー!ボエエエエー!」


 臭いと地獄絵図のような光景を見たマリアも、もらいゲロを〝ぶちまけた〟。


 [ほら、陣ちゃん。今のうちに逃げるわよ]


 「わ、分かった!」


 陣生(魔法少女)は、マリアたちが吐いてる隙を突き女子トイレを飛び出す。


 「「「ウボエエエー!」」」


 「「「オエエエエー!」」」


 「「「グボエエエー!」」」


 トイレから脱出した彼(彼女)が見た光景は、駅構内中の客や駅員たちが、全員ゲロを吐きまくっていたというものだった。


 「う、うわー!な、なんじゃこりゃー!」


 [あー、ごめん♪ワチキも興奮しちゃって、


 説明しよう!い、いや、あまり細かく描写すると生々しくなり読者離れを加速させる結果になるので、あえて〝ナレ死〟のごとく大雑把に説明させてもらう!


 ジュリアナが、MAXレベルまで増幅させた悪臭吐瀉物魔法のゲロ臭さは、女子トイレだけには留まらず、


 その猛悪臭を吸い込んでしまった客や駅員は気分を悪くして〝ぶちまけて〟しまった。


 直接吸い込まなかった人々も、間近で〝ぶちまけられた〟人々のゲロの臭いを嗅いで〝もらいゲロをぶちまけた〟。


 それを嗅いだ人も〝もらいゲロをぶちまける〟。そして、それを嗅いだ人も〝もらいゲロをぶちまける〟続いて、それを嗅いだ人も……〟



 こんな具合でジュリアナの〝悪臭吐瀉物魔法〟が端を発した〝もらいゲロ〟の連鎖はドミノ倒しの如く続き、今やホームで電車待ちしてる乗客達も全員吐きまくっていた。


 ホームから溢れたゲロはナイアガラの滝の如く線路に降り注いだため、電車もスリップする可能性があるので運行停止となってしまった。


 こうして怒古火之駅は、ジュリアナと陣生のおかげで、バイオハザード……じゃなくて〝ゲロハザード〟になっちゃったのである!


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 「あわわ〜これ、どうしよう?」


 [ジュリアナちゃんてば、ちゃったかも?テヘ♪]


 「ちょっとどころじゃないわよ!もうワチキ達、じゃないのさー!!」


 ジュリアナの姿になった時は、自分の事を〝ワチキ〟と呼ぶ事に慣れた陣生(魔法少女)のツッコミが、ゲロまみれとなった駅構内に響くのだった……。


 というわけで、今回はここまで!


 ああ、これ次話を読んでくれる読者の方は、どのくらい残ってるんだろうか?


 やはり〝ゲロ描写あり〟のセルフレーディングを付けるべきだったか?


 え?そんな項目ないって?あったとしても、この作品以外は誰も使わないって?


 はい!その通りです。スンマセンした!




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