2
栗東の林厩舎に入厩し、早い仕上がりで2歳秋にデビューしたファンタジアは、母親ダンステリアと同じ原田成二を鞍上に
☆阪神9月2週
2歳新馬 芝1400m 2着
☆阪神10月1週
2歳未勝利 芝1600m 1着
☆京都11月1週
ファンタジーステークス GⅢ芝 1400m 3着
☆阪神12月1週
千両賞500万下 芝1400m 1着
と、4戦2勝の成績で2歳シーズンを終えた。
この歳の優秀2歳牝馬はサンデーサイレンス産駒ドラゴンベリー。
デイリー杯2歳ステークス(GⅡ)芝1600m
阪神ジュべナイルフィリーズ(GⅠ)芝1600m
など4戦4勝で、すでに翌年のクラシックの大本命とされていた。
ファンタジアの春始動はアネモネステークス(OP 中山競馬場 芝1600m 桜花賞トライアル競走)。中団待機から直線一気にまくる母親譲りの戦法で見事勝利。
同週ドラゴンベリーもフィリーズレビュー(GⅡ 阪神競馬場 芝1400m 桜花賞トライアル競走)を快勝し桜花賞(GⅠ 阪神競馬場 芝1600m)に名乗りでた。
そして迎えた桜花賞。
先行する1番人気ドラゴンベリーは他馬を全く寄せつける事なく見事優勝。
切れを欠いたファンタジアは7着に沈んだ。
続くオークス(GⅠ 東京競馬場 芝2400m)もドラゴンベリーが力強く逃げ切り二冠。ファンタジアは5着となんとか掲示板には入った。
夏の小倉、博多ステークス(OP 芝1800m)で1勝して挑んだ秋華賞トライアル競走ローズステークス(GⅡ 京都競馬場 芝1800m)。逃げるドラゴンベリーを半馬身まで詰め寄り大健闘の2着。
そして秋華賞(GⅠ 芝2000m)。
最後の直線、逃げるドラゴンベリーにファンタジアも一気に差を詰めるがその差3馬身。残り200でさらに差を詰めるが結局ハナ差の2着。
ドラゴンベリーは牝馬三冠、その後のエリザベス女王杯(GⅠ3歳以上牝馬限定 京都競馬場 芝2200m)も制し無敗の4冠馬となり、有馬記念(GⅠ 中山競馬場 芝2500m)を走らずに現役を退いた。