【快挙】史上初の高校生B級探索者誕生
1.名無しのスコッパー
あくまで国内初で、世界的には既に数名存在します。
2.名無しのスコッパー
それでも10人もいないんだろ？
3.名無しのスコッパー
普通に快挙だろ
4.名無しのスコッパー
色々懸念はあったけど、結局一発合格か
5.名無しのスコッパー
話題作りのために無理やり初級させたんじゃね？
6.名無しのスコッパー
それはない。バケツって凄い堅物で有名じゃん
7.名無しのスコッパー
一時期、試験の基準を引き下げるって案が出た時、真っ向から反対したもんな。
8.名無しのスコッパー
ここしばらく新規B級出てないもんな。
9.名無しのスコッパー
そうそう。みんなリスクを嫌って中層までの狩りに満足しちゃってる。
10.名無しのスコッパー
素質あってもD級までにしている奴多いらしいよ
11.名無しのスコッパー
何で？ 級が上がるほど報酬も上がるんじゃないの？
12.名無しのスコッパー
それ以上に義務が大きくなる。
13.名無しのスコッパー
日本は志願制だけど、徴兵みたいに強制してる国の方が多いけどね。
14.名無しのスコッパー
それでも比較的日本は安全なんだからすげえよな。
15.名無しのスコッパー
日本は武術や武道経験者が多いからね
16.名無しのスコッパー
あの甲賀って子も甲賀忍術の関係者なんでしょ？
17.名無しのスコッパー
そうそう。代々忍者の技術を伝えている家の子なんだって。
18.名無しのスコッパー
魔法で肉体強化しても、戦闘技術は素の能力次第だからな。
19.名無しのスコッパー
ああいう子が探索者の才能あると鬼に金棒なんだよ。
20.名無しのスコッパー
そうなると、あのC級合格した子も凄いんじゃね？
21.名無しのスコッパー
凄いけどよくいるレベルとも言える。
22.名無しのスコッパー
結構実力を隠しているD級も多いからな。
23.名無しのスコッパー
そうそう、俺の兄貴もそうだから。
24.名無しのスコッパー
嘘つけ。僻みだろ。
25.名無しのスコッパー
C級でも一発合格は凄いと思うけどね
26.名無しのスコッパー
可愛かったしね
27.名無しのスコッパー
とても……大きいですし。
28.名無しのスコッパー
何が？
29.名無しのスコッパー
おっぱい
30.スコッパー苺
大友琴美も高校1年でC級になった逸材だが、私は彼の兄、サイコ戦士アキラこそが真の実力者だと睨んでいる。
31.名無しのスコッパー
まーたアキラ推しですか
32.名無しのスコッパー
あーどっかで見た事あると思ったら、ドラゴン事件の時の子か。
33.名無しのスコッパー
半狂乱でドラゴン斬ってた子ね
34.名無しのスコッパー
サイコ戦士アキラって何だよw
35.名無しのスコッパー
アイツは妹にくっついてるだけだろ
36.名無しのスコッパー
最近はギャルまで連れていい身分だぜ
37.スコッパー苺
お前たちの目は節穴だ。あのパーティーは全てアキラを中心に回っているんだ
38.名無しのスコッパー
妄想乙
39.名無しのスコッパー
そう言えばこのパーティー、ダンジョン攻略したらしいな
40.スコッパー苺
そう。スターシーカーは表向き、メイジの子がリーダーになっているが、実態はアキラがリーダーに違いなのだ！
41.名無しのスコッパー
苺さん、今日も元気だなw
42.名無しのスコッパー
それよりやっぱりこの先は甲賀の時代がくるだろ
43.名無しのスコッパー
まあ順当に行けばA級は固いし、人斬り以来のS級誕生かもな
44.名無しのスコッパー
あのJKもB級は行きそうな素材だよな
--------------
代わり映えのしない議論を繰り返すスコ急住人を見て、私は思わずため息をつく。
いつもながら、見る目のない連中だ。
私の名前は
毎日会社に行き、たまに残業もあるが基本は定時で上がる。給料は安いがこのご時世だ。普通に働けるだけでもありがたい。
そんな私の趣味はダンジョン配信を見ることだ。
別に珍しい趣味でもなく、今の世の中、大抵の人は配信を見ている。
だけど、私の場合はそこいらの凡俗共とは少し楽しみ方が違う。普通の人なら上級クラスの配信を見て、映画やアニメと見間違うほどのアクションを楽しみ、或いは、男女問わず、見た目の良い探索者を応援するだろう。推し活という奴だ。
だがそんな楽しみ方は二流だ。私の
ほとんどの探索者は配信から得る利益など雀の涙だ。みな命の危険を冒して魔物を殺し、討伐報酬と戦利品で日々の糧を得ている。
もっとも、D級と言えど、普通のサラリーマンより年収は上だが、命を懸けた仕事にしては報酬は安すぎる。C級まで行けば年収1千万は固いがそれでも微妙だ。
ともかく、そういった世間から注目されていない探索者の配信を見るのが私の趣味だ。特に無名の新人が、成り上がる所を見るとエクスタシーすら感じる！
そうして発掘した探索者をスコ急で共有しているが、連中の見る目の無さにはうんざりする。
……と言っても、彼らの言い分も分からないではない。
私とて、偶然彼の初探索のアーカイブを見てなければ、ここまで彼に興味を惹かれることも無かっただろう。
そこからドラゴン事件を経て、奥多摩ダンジョン攻略までやってのけた。
一度だけなら偶然で片づけられるが、2度続けば必然だ。
大友アキラは圧倒的な力を持ちながら、何かの理由でそれを隠している。
それが私の出した結論だ。
今日までその事実を訴えかけているが、ほぼ与太話として受け取られている。
まあいい。いずれサイコ戦士アキラ名は世界中に知れ渡り、私のスコッパーとしての名声も同じように界隈に轟くのだ！
……さて、今日はこのくらいにして寝るとしますかな。
PCをシャットダウンしようとしたその時、メールボックスに、意外な名前の送信元を見つけ、思わず目を留めた。
「何これ？ ……スパム？ 迷宮庁調査部から、情報提供の依頼について……」
メールを開き、その内容に私は密かに興奮を覚えていた。
「サイコ戦士アキラこと、大友アキラについて、意見を伺いたい……」
これを契機に私はサイコ戦士アキラについて、さらに深く関わっていく事になる。
