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第7話 初めて2人での食事2

「昨日のことだけど、


君がマリッジブルーなの全然気付かなかったよ。気付かなくてごめんね」


着いた途端昨日のことを追及されると思っていたのに、まさかの謝られた。


碧人様は本当に優しい。


そもそもマリッジブルーではないので、気付かないのも当たり前なのに。




「心配事があれば話してね。僕で解決できることなら、解決させてもらいたい。」


そんなことまで言ってくれた。




私は正直にこの前の話を聞いてしまったこと、碧人様の恋を応援することを話そうとしたー、


その時、強い風が吹き、お弁当が飛ばされそうになった




雪様が手伝ってくれたので吹き飛ばされなかったが、碧人様は手伝ってくれなく、


こういうときは一番に助けてくれるのにどうしたんだろう?と顔を見上げると、


碧人様の目線には、またさつき様がいた。




私は碧人様の切ない気持ちを想像して苦しくなったとともに、碧人様を慰めたい、今だけは自分をみて欲しい、


色んな気持ちが混ざって、


碧人様を衝動的に抱き締めてしまった。




「どうしたの?」いつもと違う碧人様の不機嫌そうな低い声。


私は急いでバッと離れた。




好きでもない異性に抱き締められても嬉しいわけないのに…




当たり前のことなのに、


泣きそうになっていた。

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