次の日の昼休み、
いつも通り友人や幼なじみたちとご飯を食べようと食堂に向かおうとしたところ、
碧人様の付き人の雪様に呼び止められた。
「碧人様が一緒にお食事を食べたいとのことです。一緒に来てくださいますか?」
おそらく昨日の食事会の発言だろう。
どうしよう、何も考えずに発言したから、
色々聞かれたら困る。
行きたくないーけど、王族からの申し出を断ることはできない。
私は友人たちに断って、
雪様についていくことにした。
ちなみに、碧人様の付き人は何人もいるが、
雪様は同級生ということもあり、
一番碧人様が心を許しているように思えた。
そして、この前たまたま聞いてしまった付き人との会話も、雪様とのものだった。
碧人様は食堂ではなく、外でピクニックのようにシートを敷き、豪華なお弁当を並べて待っていた。
「ごめんね、急に呼び出して」
「いえ、とんでもないです」
私は碧人様の前に座らせてもらうことにした。