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第八輪 応えを。

指輪を渡さなきゃな....

あぁ、憂鬱だ....


ドアの前でうなだれていた成果。

中へ呼ばれた。


そこには、別れた彼女がいた。

交わす言葉も愛想の失く、うなずくように

テーブルの上に置いた。

帰ろうとすると....。


キミ!俺に指輪を、付けてくれないかな?

ホントは、司祭がいないといけないんだけど....


....。


頼むよ。


嬉しそうに笑いやがって....

と口から出てくる言葉と思考は、

くずばっかな感情....。手には

力が刺さる。


できないかっ?!


わかりました。


っと俺はやけを悟られないように。

指輪をつけた。最後には、笑って....


御幸せに。


と聞こえる声で言ってやった。

そして、帰った。

正確には、止められた言葉を

気にし続けながら....。


ドアを閉めると。声が聞こえる。

何だ?何だ??

ねぇ?どういうこと???

さっきの?


揉めているようだったが、俺は帰った。

ただ、帰った。

ひとりで。


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