指輪を渡さなきゃな....
あぁ、憂鬱だ....
ドアの前でうなだれていた成果。
中へ呼ばれた。
そこには、別れた彼女がいた。
交わす言葉も愛想の失く、うなずくように
テーブルの上に置いた。
帰ろうとすると....。
キミ!俺に指輪を、付けてくれないかな?
ホントは、司祭がいないといけないんだけど....
....。
頼むよ。
嬉しそうに笑いやがって....
と口から出てくる言葉と思考は、
力が刺さる。
できないかっ?!
わかりました。
っと俺はやけを悟られないように。
指輪をつけた。最後には、笑って....
御幸せに。
と聞こえる声で言ってやった。
そして、帰った。
正確には、止められた言葉を
気にし続けながら....。
ドアを閉めると。声が聞こえる。
何だ?何だ??
ねぇ?どういうこと???
さっきの?
揉めているようだったが、俺は帰った。
ただ、帰った。
ひとりで。