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第13話 中間考査

学院内で誰もが注目する美しい少女ヴィーナ。しかし彼女の姿はめったに見られず、そのために3人の王子たちは日々彼女を探し求めていた。アルフォルス、ハロルド、アレスターの3人の王子は、それぞれが異なる動機を抱えながら、学院中を駆け回る。


一方、ミラは自分がヴィーナとして活動したことが彼らに予想以上の影響を与えていることに戸惑いながらも、王子たちの注目が自身から逸れていることに安堵していた。


そんな中、学院の中間考査が近づいてきた。ミラは、自分のチート能力がバレないようにあえて成績を控えめにしながらも、周囲に溶け込むための努力をしていた。しかし、王子たちは試験勉強もせず、ただひたすらヴィーナを探し続ける。


そして迎えた中間考査の結果発表。驚くことに、掲示板には王子たちの名前が1位から3位まで並んでいた。しかしその裏には、実際の成績とは全く異なる現実が隠されていた。


学院長室に呼ばれたミラは、王子たちの真の成績を目の当たりにし、学院の運営方針に疑問を抱く。彼女は、学院の名声を守るためとはいえ、この状況が続けば王子たちがさらに増長し、真の成長が阻まれてしまうことを憂い、国王陛下にこの事実を報告するべきだと提案する。





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