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《番外編》ハッピーバレンタイン

こんにちは、桜香です。


突然ですが今僕は龍也先生と二人でチョコを作ろとしてます。


だって今日はバレンタインだから♪


「龍也先生は何作るの?」


学校じゃないから敬語を外して話してる。


「桜香君は何作るか決まってますか?」


実は、僕も決まってない。


李雄先生は大人だから何を作ればいいのか分からなくて悩んでる……


しかもきっと、女子生徒や

女の先生からも貰うんだろうし……


「実は、僕も悩んでて……」


ぁ!


国光先生はどぉするんだろう……?


「桜香君?」


僕は自分の世界に入ってたみたいだ。


「ぁ! ごめん、龍也先生」


いけないいけない……


「少し考えこんじゃって……」


そぉそぉ、二人にはリビングで待っててもらってるんだ。


因みに今日は土曜日だから

皆が渡すなら週明けの月曜日だ。


「国光先生はどぉするんだろうと思って……」


僕の心配事というか悩み事はそれだけだ。


「大丈夫ですよ」


龍也先生が励ましてくれた。


「李雄先生は桜香君からしか受け取らないと思いますから」


ふと思った。


龍也先生は心配じゃないんだろうか?


まぁそれは、後で聞こう。


「龍也先生、ありがとう」


少し、やる気が出てきた。


「いえいえ、さて、何を作りましょう?」


ぅ~ん……


作りたい物は何個かあるんだけど中々決められない。


今、女の子の気持ちがよく分かった気がする


そっかぁ、女の子は毎年こんな気持ちになるんだね。


よし!!


「龍也先生、作る物が決まったよ♪」


材料は何でも作れるように色々揃えてるから大丈夫なはず……


「何作るんですか?」


「チョコレートケーキを作ろうかなと」


龍也先生はまだ悩んでるのかな?


「そぉですか、じゃぁ私はガトーショコラにしますね」


「実は、チョコレートケーキとどっちにしようか

迷ってたんですが桜香君のお陰で作る物が決まりました」


龍也先生にちょっと悪い事しちゃったなぁ……


「桜香君、気にしなくていいんですよ?」


ぁれ?


顔に出てたのかな?


しかし、龍也先生は何処までも優しいなぁ。


さてと、作る物が決まったところで作業開始♪


先ずは、僕のチョコレートケーキのスポンジ作りから。


勿論、龍也先生も手伝ってくれた。


オーブンは一つしかないから二個作るとなると

それなりに時間が掛かった。


だけど、僕のケーキも龍也先生のガトーショコラも完成した。


「「お待たせ(しました)」」


作った物を持ってリビングに向かった。


李雄先生と透の前にチョコレートケーキと

ガトーショコラを置いた。


二人が美味しいと言ってくれて良かった。


ー運命の月曜日ー


結果から言えば受け取らなかった。


李雄先生も透も龍也先生と僕も全部断った。


こぉして、今年のバレンタインは幕を閉じた。

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