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第12話 ファイナルファンタジーXIV(2010年, 2013年 スクウェア・エニックス)

 皆様、ごきげんよう。

 ♪(作者名)です。


 クソゲーと言われたゲームは数あれど、史上最悪レベルの大失敗をしたゲームは『ファイナルファンタジーXIV』だと思います。

 いや、あれほど大ヒットしたゲーム、映画にもなったゲームが大失敗だなんて、何を言っているんだ? と、そこのあなた。

 マジで大失敗しているんですよ。

 断言します。超クソゲーでした。


 さて、タイトルに年が2つ書いてあることにお気付きでしょうか。

 2010年と2013年ですね、これが大失敗をしたことを示しています。


 実はファイナルファンタジーXIVは2度リリースされています。

 最初のリリース(旧版)は中国の会社に丸投げしたとか言われてます。

 エンジニアとしては、恐ろしくて震えが止まらない話です。


 とにかくクオリティが最悪なのに、そのままリリースするという狂った所業を見せます。

 軽く紹介しておくと、『チョコボ』が勝手に『馬鳥』になっていたり、回復魔法の『ケアル』を仲間にかけると白魔道士が消えたり(ゲームから落とされれる)など、全くゲームにならない稀に見るクソゲーだったのです。

 物売るっていうレベルじゃねぇぞ。


 しかも、PTメンバーにバフの魔法をかけると、なぜか大量に経験値を獲得できるバグがあり、これを利用したプレイヤーが運営に制裁を受けるという異常事態が起こります。

 バグ利用は自己申告制だったので、制裁を受ける者、制裁から逃げる者が現れ、不公平に怒ったプレイヤーが密告するという殺伐した状況に。


 そんな状態だったので、課金の延期を繰り返し、無料課金が最後まで続くことになります。

 2010年9月から始まったサービスは、プロデューサー交代などを行いつつ、2012年11月に終了するのでした。



 2013年8月、FF14はリニューアルして帰ってきました。これを『新生版』と呼びます。

 旧版の途中でプロデューサーを引き継いだ吉田氏は、まともにゲームにならない問題を『イチから作り直す』という、スクエニしかできないような方法を取ります。

 旧版はゲームの品質も最悪でしたが、データの中に開発者のメモや関係ないファイルが混じっていたりと、ソース管理も最悪だったそうです。


 私は旧版の噂を聞いていたので、プレイをしていなかったのですが、新生版はサービス開始時から始めることにしました。

 旧版とは全然違う美しいグラフィック、スムーズな戦闘、テンポのよいストーリー、どれを取っても最高レベルの作品になっていたのです。


 私が一番驚いたのは、FF11のときにプレイヤーから評判の悪かった仕様がほぼ解決していたことです。

 かなりストレスフリーでテンポよくストーリーを進めることができ、私は10日ほどでラスボスを討伐しました。


 これで終わりかと思いきや、実はここからが本番です。

 地獄のエンドコンテンツ巡りが始まるのです。


 ハッキリ言って、ラスボス討伐までは余程下手でもない限り、なんとか到達できると思いますが、エンドコンテンツは違います。

 エンドコンテンツ用ダンジョン、もしくは討伐戦を繰り返すことになりますが、難易度が桁違いに上がっています。


 特に討伐戦は8人PTで戦うことになりますが、火力が足りないと制限時間内に倒し切ることができなくて失敗になります。

 誰か一人でもミスをしてしまうと、それは失敗に繋がることもあり、全員予習をしなくてはなりません。

 Youtubeに上がっている討伐動画を見ながら、全ての攻撃パターン、回避パターンを頭に叩き込んでから、恐る恐る討伐戦に参加するのです。


 特にプレイヤーを悩ませたのが『ツインタニア』という敵で、誰かの1ミス=失敗となる凶悪な難易度でした。

 大縄跳びを200回飛べと言われた感じです。誰か一人引っかかったら最初からやり直しだから。

 毎日繰り返される大縄跳びが嫌になり、引退することを決めたのです。

 これさえ無ければ、本当によくできたゲームでした。


 私は『ツインタニア』と何度戦ったのか覚えていません。

 それほど毎日のように挑戦していました。

 私は割と上手くやっていたのですが、PTに一人でも不慣れがいるとクリアできませんから、運もあります。


 ドラマ化、映画化された『光のお父さん』でも、最後に戦った敵が『ツインタニア』だったほど。

 私は引退する予定の前日、なんとか討伐に成功し、気持ちよくエオルゼアの地を去ることができましたが、心折れて辞めていく人が結構いました。


 ちなみに、映画『光のお父さん』は初日に見まして、懐かしさやら、過去の苦労やら、色々こみ上げてきたのを覚えています。

 なかなかの名作なので、興味を持たれた方は是非見てほしいです。

 残念なことに『光のお父さん』原作者のマイディさん、そしてお父さんは既に他界されております。

 お二人の御冥福をお祈りしたいと思っています。



 余談ですが、私のキャラは『パラゴン装備』というレア装備をいつも着ておりまして、一緒のPTになった人からは『廃人』扱いされることも。

 中でも胴装備の『パラゴンガウン』はFATEというたまに発生するイベントを3000回クリアすると入手できるという、狂った取得条件でした。

 私自身、プレイ期間中に自分以外で着ている人は2人しか見たことがありませんでした。


 珍しい装備なので、Xの方には当時のスクショを貼っておきます。

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