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第11話 ファイナルファンタジーⅪ(2002年 スクウェア)

 皆様、ごきげんよう。

 ♪(作者名)です。


 オンラインゲームの歴史は意外と古く、1997年にアメリカで『DIABLO』、1998年に『Ultima Online』がサービスを開始しました。

 日本では少し遅れ、2000年に『ファンタシースターオンライン』、2001年に『クロスゲート』をサービス開始です。

 この当時、韓国製が人気を集めており、『リネージュ』、『ラグナロクオンライン』あたりが有名です。

 私も『リネージュ』を結構長い間プレイしていたのですが、国産のビッグタイトルが登場と聞き、『リネージュ』を引退したのです。


 2002年にPS2用としてサービスを開始したのが『ファイナルファンタジーⅪ』です。

 スベリ知らずのビッグタイトルということで非常に注目を集めていました。


 ですが、断言します。クソゲーです。


 まず、環境を整えるのがなかなか大変でした。

 『リネージュ』時代はISDNを使用していましたが、これでは難しそうということでADSLを引くことに。

 ところが何か地域の問題があったらしく、『その地域ではサービスをしていません』と断られること数件、ついに契約できそうなところが!


 はい、『Yahoo! BB』です。

 ここが最悪でした。

 工事が完了し、モデムを接続したものの、ランプが付かない。

 マニュアルを見ると、『モデムの障害』と書いてありました。

 ということで、Yahoo! BBに問い合わせてみると、確かにモデムの故障だろうということで交換することになったのです。

 交換は別の窓口なので、そちらに繋いでもらうと……。


「交換の前に信号の確認を行う必要があります。今、結構混んでいるので1ヶ月以上かかります」


「いや、さっきモデム担当に確認をして、モデムの不具合だと言われたんですよ。ランプもつかないですし」


「そう言われましても、そういうルールになっているんですよ」


「でも、モデムの故障と回線の問題は別じゃないですか。なんで一緒にしちゃうんですか? 壊れているって担当者が言ってるんだから、まず交換が先でしょ」


「そういうルールになっているんです」


 あ、ダメだこれ。

 しばらく交渉してみたけど、ルールだからの一点張りだったので解約することに。

 ちなみに、この開通しなかった工事のために登録した情報が、のちに流出しました。本当に最悪ですよ。


 その後、JCOM(ケーブルテレビ)と契約することで、ブロードバンドを手にすることができました。

 ですが、あほーBBのせいで、サービス開始には間に合わず……。

 二週間ほど遅れて、ようやくゲームをすることができました。


 ちなみに、PS2にはインターネットに接続する機能はありませんので、BBユニットなるものを別途購入する必要がありました。

 BBユニットはあるのに、繋がらないという……モヤモヤの日々もやっと終わりました。


 ※ しばらく経ってから、パソコン版も発売されました。


 ゲームの目的はよく分からないのですが、3カ国のうちどれかを選んで開始です。

 なにやら勢力争いみたいなものがあり、エリア毎に敵を倒したポイントを定期的に集計し、支配地域が決まります。

 私が選んだバストゥークは序盤、いつも負けっぱなしで悔しい思いをしました。

 面白い仕組みではあるのですが、地形的に有利・不利があるので、なかなか不公平だった気がします。


 このゲーム、とにかくレベルが上がりません。

 2~3時間、ずっと戦い続けてやっと1レベル上がるくらいです。

 しかも、うっかり死んでしまうとデスペナルティで、せっかく稼いだ経験値をごっそり持っていかれます。


 ジョブはあるクエストをクリアすると、他のジョブをサポートジョブとして付けることができるようになります。

 例えば戦士がレベル30だったとき、モンクをサポートジョブとして割り当てると、半分のレベル15としてスキルを得ることができます。


 なかなか良さそうな仕様に見えますが、結構な罠です。

 メインジョブを2つ上げる度に、サポート用のジョブに切り替えてそちらもレベル上げをしなければいけません。

 そのサポートジョブを上げるために、サポートジョブ用のサポートジョブも上げて……と、無間地獄のようなレベル上げを強いられます。


 ジョブ毎の強さバランスもあまり良くなくて、人気ジョブだとPT募集がすぐに見つかるのに、人気がない場合は数時間探し続けても見つからないことも。

 待ち時間に彫金とかのクラフトスキルを上げていたら、いつの間にかお金持ちになっていたほど。


 この頃の私は、仕事が忙しくて家に帰れない日も結構ありました。

 ラスボスは確か、『闇の王』みたいな捻りのかけらもない名前だったと思いますが、当時でレベル50以上必要だったと思います。

 莫大な時間を使ってようやく到達したので、仲間とともに討伐し、私の冒険はここで終わったのです。


 FF11はその後もバージョンアップを続け、現在もサービスを継続しています。

 20年以上も続けるなんて、やはりビッグタイトルですね。

 運営さんの努力には頭が下がります。


 最後にまとめると、FF11はとにかくストレスが溜まるゲームでした。

 オンラインゲームはどうやって延命させるかが肝ですが、無駄に時間を使わせすぎたせいで多くのプレイヤーが逃げていきました。

 しかし、この失敗はFF14で活かされます。

 FF14はFF11で問題点だと言われたところが、見事に解決されていました。


 ということで、次回は『ファイナルファンタジーXIV』です!

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