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第15話 高橋名人のBUGってハニー(1987年 ハドソン)

 皆様、ごきげんよう。

 ♪(作者名)です。


 前回、スーパースターフォースの話を書きましたが、この当時のハドソンは他社製品の移植に力を入れていたようです。

 セガの『ワンダーボーイ』というゲームが当時結構人気でして、ファミコンとMSX用にハドソンが移植をしたのです。


 しかし、そこはハドソン。

 移植に伴って、製品名とキャラクターを変更しています。


 主人公は子どもたちのヒーロー、高橋名人です。

 第3話の『スターソルジャー』で映画も大ヒットし、ハドソンといえばこの人という感じですね。


 そんな商品名は『高橋名人の冒険島』です。

 高橋名人の一本足打法というくらい、頼り切っていますね。


 ハドソンの帽子を被り、腰蓑姿で石斧を投げるという、今考えるとなかなかシュールな姿の高橋名人が冒険をするという横スクロールのゲームです。

 ちなみにこの小説はクソゲーについて語っていますが、断言します。クソゲーではありません。

 なにしろ、移植元の『ワンダーボーイ』が実によく出来ているのです。

 同様に、『ビックリマンワールド』というPCエンジン用ゲームとしても移植されていて、こちらもなかなかの高評価です。

 メガドラタワーなどで迷走したセガですが、稀に見る名作と言えます。


 連射ゲーだけでなく、冒険島も大ヒットしたハドソンは続編を出したいと考えます。

 完全に『スターフォース』の流れですね。本当に悪い癖です。


 そして、オリジナルで続編を出しました。

 これが『高橋名人のBUGってハニー』です。

 断言します。クソゲーです!



 どんなゲームなのか、ちょっと振り返ってみます。

 簡単に言うと、敵に誘拐された高橋原人を蜂の妖精ハニーが助けに行くというものです。

 なかなか可愛らしいので、おっさんの高橋原人よりいいですね。


 っていうか、高橋原人ってなんだよ。タイトルに『高橋名人の』って書いてあるのに!?

 確かに、腰蓑姿で石斧投げてたけども。


 一見すると冒険島っぽい横スクロールなのですが、ハニーは蜂なので空を飛べるのです。

 これはいい。


 しばらくプレイしていると、タマゴみたいなものがドロップします。

 これに触ると画面が切り替わり、ブロック崩しが始まります。


 というのも、各ステージをクリアするためにはアルファベットを集める必要があります。

 例えば、1ステージは B・U・G・H・O・N・E・Y の8つです。

 ブロックを崩していると、アルファベットが振ってくるのでこれを集めますが、もちろんノーヒントです。

 正解ではないアルファベットを取ると、即死します。


 もう一度言います。


 即死します!


 しかも、ハズレのタマゴに触った場合は破壊不能ブロックで『HELL』と書かれた高難易度なハズレステージです。

 当時のキッズが涙目になったこと、間違いありませんね。


 即死を乗り越えて1ステージをクリアすると、早くも高橋原人の救出に成功します。

 えっ、もう!?

 と思った、そこのあなた。


 2ステージ以降は高橋原人を操作することになります。

 ハニーちゃんは一体どこに!?

 俺達のハニーちゃんを返せ!


 何から何まで想定外の展開に、大混乱必死なのですが、ゲームも酷いです。

 ブロック崩しが鬼畜難易度なのに加え、非常に時間が掛かります。

 ハドソンさん、『ゲームは1日1時間』って言ってませんでした?


 ボスも強すぎです。

 速攻で死にます。

 ワンダーボーイのボスは倒しやすかったですが、もはや片鱗もありません。


 でも、105万本も売れました。

 アニメ『Bugってハニー』が放送されていた影響が大きいと思います。

 このアニメ、エンディング曲を高橋名人が歌っています。



 散々酷評してまいりましたが、簡単にまとめると……。

 アニメとゲーム、制作に関わった人はみんな頭がバグってます!

 買わなきゃハド損。

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