皆様、ごきげんよう。
♪(作者名)です。
前回、スーパースターフォースの話を書きましたが、この当時のハドソンは他社製品の移植に力を入れていたようです。
セガの『ワンダーボーイ』というゲームが当時結構人気でして、ファミコンとMSX用にハドソンが移植をしたのです。
しかし、そこはハドソン。
移植に伴って、製品名とキャラクターを変更しています。
主人公は子どもたちのヒーロー、高橋名人です。
第3話の『スターソルジャー』で映画も大ヒットし、ハドソンといえばこの人という感じですね。
そんな商品名は『高橋名人の冒険島』です。
高橋名人の一本足打法というくらい、頼り切っていますね。
ハドソンの帽子を被り、腰蓑姿で石斧を投げるという、今考えるとなかなかシュールな姿の高橋名人が冒険をするという横スクロールのゲームです。
ちなみにこの小説はクソゲーについて語っていますが、断言します。クソゲーではありません。
なにしろ、移植元の『ワンダーボーイ』が実によく出来ているのです。
同様に、『ビックリマンワールド』というPCエンジン用ゲームとしても移植されていて、こちらもなかなかの高評価です。
メガドラタワーなどで迷走したセガですが、稀に見る名作と言えます。
連射ゲーだけでなく、冒険島も大ヒットしたハドソンは続編を出したいと考えます。
完全に『スターフォース』の流れですね。本当に悪い癖です。
そして、オリジナルで続編を出しました。
これが『高橋名人のBUGってハニー』です。
断言します。クソゲーです!
どんなゲームなのか、ちょっと振り返ってみます。
簡単に言うと、敵に誘拐された高橋原人を蜂の妖精ハニーが助けに行くというものです。
なかなか可愛らしいので、おっさんの高橋原人よりいいですね。
っていうか、高橋原人ってなんだよ。タイトルに『高橋名人の』って書いてあるのに!?
確かに、腰蓑姿で石斧投げてたけども。
一見すると冒険島っぽい横スクロールなのですが、ハニーは蜂なので空を飛べるのです。
これはいい。
しばらくプレイしていると、タマゴみたいなものがドロップします。
これに触ると画面が切り替わり、ブロック崩しが始まります。
というのも、各ステージをクリアするためにはアルファベットを集める必要があります。
例えば、1ステージは B・U・G・H・O・N・E・Y の8つです。
ブロックを崩していると、アルファベットが振ってくるのでこれを集めますが、もちろんノーヒントです。
正解ではないアルファベットを取ると、即死します。
もう一度言います。
即死します!
しかも、ハズレのタマゴに触った場合は破壊不能ブロックで『HELL』と書かれた高難易度なハズレステージです。
当時のキッズが涙目になったこと、間違いありませんね。
即死を乗り越えて1ステージをクリアすると、早くも高橋原人の救出に成功します。
えっ、もう!?
と思った、そこのあなた。
2ステージ以降は高橋原人を操作することになります。
ハニーちゃんは一体どこに!?
俺達のハニーちゃんを返せ!
何から何まで想定外の展開に、大混乱必死なのですが、ゲームも酷いです。
ブロック崩しが鬼畜難易度なのに加え、非常に時間が掛かります。
ハドソンさん、『ゲームは1日1時間』って言ってませんでした?
ボスも強すぎです。
速攻で死にます。
ワンダーボーイのボスは倒しやすかったですが、もはや片鱗もありません。
でも、105万本も売れました。
アニメ『Bugってハニー』が放送されていた影響が大きいと思います。
このアニメ、エンディング曲を高橋名人が歌っています。
散々酷評してまいりましたが、簡単にまとめると……。
アニメとゲーム、制作に関わった人はみんな頭がバグってます!
買わなきゃハド損。