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第14話 スーパースターフォース 時空暦の秘密(1986年 テクモ)

 皆様、ごきげんよう。

 ♪(作者名)です。


 第3話でスターソルジャーを扱いましたが、これは元々スターフォースの続編として作成されていたのです。

 スターフォースの開発元はテクモ(当時はテーカン)でしたが、ファミコン用の移植をハドソンが担当していました。

 味をしめたハドソンは、テクモに許可を取らず、勝手に続編を開発していたのです。これはいけません。

 この事実を知ったテクモはブチ切れ。ハドソンはスターフォースの版権を失い、スターソルジャーとして発売したのでした。


 さて、スターフォースの続編が売れそうだと気付いたテクモは、自力で続編を発売することになりました。

 それが『スーパースターフォース』です。


 個人的には思い出が深いゲームです。

 私が初めて購入したファミコンソフトだからです。

 お年玉で購入したのですが、妹はスーパーマリオを買っていました。ぶっちゃけ、マリオの方が面白かったです。


 スターソルジャーが連射ゲーなのに対し、スーパースターフォースはただのシューティングゲームではありません。

 敵を倒すと得点ではなく、タイム(時間)が手に入ります。スコアなんて軟派なものは存在しないのです。

 このタイムを貯めて、ステージ間を移動したり、パイロットがダンジョン探索しなければなりません。

 ダンジョン探索時の体力もタイムとなりますから、多くの敵を事前に倒してタイムを貯めておく必要があります。


 謎解き要素が多めで、かなり濃い内容のゲームだったのです。

 でも、断言します。クソゲーです。



 先ほど書いたように、敵を倒していくとタイムが手に入ります。

 ステージの最後には次のステージへワープするゲートがあるのですが、ワープには一定のタイムが必要となるのです。

 タイムが足りなかったら……もう一週します。


 このワープ、過去や未来にタイムスリップするものなのです。

 例えば、あるステージでは巨大怪獣が都市を襲っています。

 この怪獣には攻撃が当たらないのでスルーしかないのですが、過去のステージでは巨大なタマゴがあります。

 これを破壊すると、都市が怪獣に襲われなくなるので残るようになるといった感じで、時間を行き来して歴史の改変を行っていくことでストーリーを進めていきます。


 ところが、巨大なタマゴなら一目で分かりますが、それと分からないものの方が多いです。

 『海を撃て』みたいなヒントをもらえるステージがあるのですが、海は結構あるので、どこを撃てばよいのか分かりません。

 ダンジョン探索でも、爆弾で木や壁を壊さなければならない箇所が多々あります。

 これは完全にノーヒントなので、手当たり次第に爆弾を仕掛け続けていくことになります。爆弾は9個しか持てないのに。

 ゼルダの伝説のさらにヤバい版です。


 謎解きだけでも、子ども涙目レベルなのに、シューティングゲームとしてもかなりの鬼畜ゲーです。

 序盤ステージは敵の攻撃も緩めですが、後半はかなりの弾幕が襲ってきます。

 敵によって弾の速度が違ったり、ワープしてくる敵がいたりと、相当な難易度なのです。

 幸い5回耐えられるバリアを3つ持てるので、現在装備+ストック3つ分の計20回まで耐えられるのですが、それでもゲームオーバーになったりします。


 初めて買ったファミコンソフトがまさかの鬼畜ゲーで涙目になった私ですが、やっとクリアする日が来ました。

 もちろん、完全攻略本のおかげです。


 この時代、攻略本なしでは攻略不可能なゲームが割とありました。

 第2話の『たけしの挑戦状』とか、第4話の『消えたプリンセス』もそうでした。

 多分ですが、出版社とゲーム会社で結託したビジネスモデルだったのだと思います。


 攻略本を読んで知ったのですが、私が自力で解いた謎は半分未満でした。

 あとの謎は……分かる訳ないだろ! なレベルです。

 しかも、完全クリア不可能になるバグもあったようです。


 と、辛口評価が続きましたが、シューティング+謎解きの融合という新しい取り組みだったり、BGMがすごくカッコよかったりと良い点もありました。

 文句を言いつつも楽しめているというのが、当時のクソゲーの楽しみ方だったのかもしれません。

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