朝日が昇り始めた頃、
「変わらないね…」
彼女は小さくつぶやいた。しかし、気持ちは昨日と違う。もう恐れだけではなく、決意も芽生えていた。
「今日も頑張ろう」
天音が髪をとかしていると、スマホの通知音が鳴った。「天秤の守護者」グループからのメッセージだ。
『おはよー! みんな、今日も情報収集頑張ろうね!✨』
そこへ続けて
『おはよう。昨夜、イシュタリアについて少し調べました。今日シェアします』
さらに
『おはようございます。今日の昼頃、集合できますか?重要な情報があります』
天音はメッセージを読みながら微笑んだ。こんなにも協力してくれる仲間がいる。彼女は返信した。
『おはよう、みんな。私も少しずつ力のコントロールができるようになってきたよ。今日もよろしくね』
最後に弟からもメッセージが届いた。
『おはよう。朝食作ったから、降りてきて』
天音は急いで着替え、階下へ向かった。