晴翔が部屋に戻ると、叶絵からのメッセージが届いていた。
『至急連絡ください』
彼はすぐに電話をかけた。
『朝霧くん、大変です』
叶絵の声には珍しく焦りが感じられた。
「どうしたんですか?」
『千早理子の監視を試みましたが...彼女の家には誰もいませんでした』
「え?」
『周辺を調査したところ...黒い
「そんな...」
『これにより、予定が変更になります。明日、妙典駅前で異変が起きるでしょう』
「明日? 蓮の予知では...」
『予知も絶対ではありません。状況は急速に変化しています』
「分かりました...」
『天音さんはまだ回復していないでしょうが、明日の戦いは避けられません。準備してください』
「了解しました」
『こちらも可能な限りの支援を準備します。明日の朝、詳細を伝えます』
電話が切れた後、晴翔は頭を抱えた。明日...心の準備ができていない。特にお姉ちゃんは...
彼はすぐに三人にメッセージを送った。
『緊急事態。明日、駅前で異変発生の可能性。朝8時に我が家に集合』
すぐに全員から了解の返事があった。
晴翔は姉の部屋をそっと覗いた。天音はまだ熟睡している。彼女を起こして心配させるべきか、朝まで待つべきか...
「明日のことは明日考えよう...」