「みんな!聞こえる?」
美羽は必死に通信機を調整していたが、全く反応がなかった。
「何かがおかしい…」
「電波
叶絵は冷静に分析した。
「それだけじゃない」
美羽は東京タワーを指さした。
「見て!」
タワー全体が紫色に
「儀式が始まった…」
叶絵の表情が緊張で引き締まった。
「第三部隊、行動開始!」
叶絵の指示で、空にいくつもの黒い影が現れた。神狩り組織の特殊部隊だ。彼らは空からタワーに向けて飛び立った。
「私も行く!」
美羽は決意を固めた。
「でも…」
「行かなきゃ!みんなが危ないかもしれない!」
美羽の目には涙が
「そうね…」
叶絵は小さく頷いた。
「では、共に行きましょう」