今日は診療所は休みの日で、俺はメルの店にいた、だがそれは食べに行ったわけではなく、
「ねえ、ユーイチ、どうして診療所じゃなくてメルのお店なの?」
「診療所に呼べばミミも来るし、話し合いの場にここはもってこいだ」
「そろそろ始めようぜ、俺も依頼を受けている道具作りをしなくちゃなんねえし」
「そうだなそろそろ始めるとするか」
ミミ抜きで始める話し合いの題材を俺は声高らかに発表した。
「それではミミさんが安心して休めるように大ケガの患者さんを治療する方法を皆さんで話し合いたいと思います」
「ちょっと前から思っていたんだけどさ、ユーイチ君が例えばこの日は休んでいいって言えばあの子なら素直に休んでくれるんじゃないの?」
「俺もそう思っていた事はあったが、ミミが自分から休みたい日がある時に言い出すって言っている以上、俺からわざわざこの日休んで欲しいって言うのはどうなんだろうって思っている」
「でも、ミミちゃんが休みたいって言いづらい状況でもあるんじゃないの?」
メルはあまり診療所そのものの状況は見ていないが、俺達が時々大ケガの患者を治療した話は聞いており、その際にミミの魔法が必須であることも聞いているのだ。
まさにメルの言うようにミミがいつ休むかは言いづらい状況ではあるだろう。
そんな中俺は密かに考えてスマホでも調べていた事をみんなに話した。
「薬草を調合しようと思う」
「薬草⁉」
「ああ、もちろんミミの魔法みたいな即効性は期待しにくいが大ケガに効きそうな調合法を調べてみた」
「調べるって、そんなのは薬師か……はっ⁉」
ギベルトの反応は気付いた反応に見えた。そしてそれは間違いでない事を俺はすぐに打ち明けた。
「そうだ、俺のスマホには薬草の調合法も調べる事ができた、ただ手順を見るだけでは不安だったからゴルさんとこの間会って、調合法も実演してもらった」
「あたし達が知らないところでいつの間に!」
ミーザが驚いていると俺の発言に疑問を抱いたメルが俺にその疑問をぶつける。
「でも待ってユーイチ君、薬草の効果は魔法ほどの即効性はないのよね?まさか薬草だけあげてお家に帰ってもらうって事?」
「……実は前々から考えていたんだがとりあえず仮設の療養部屋を診療所に増設しようと思う」
本格的な入院施設はまだ無理だが、仮設の療養部屋なら今の俺達でも造れるはずだ。やるぞ、ミミの為に、そして多くの患者の為に!