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第21話 青年の夢


 俺は、某技術系有名大学の2年生だ。


 幼い頃、ゲームが好きで好きで、好き過ぎたから親にゲーム時間を制限された。

 だが、成績が良いとゲーム機やゲームソフトを買ってもらえる。

 勉強をしまくった、成績がいい度に欲しいゲームを買ってもらう。


 中学に入りゲームのプログラムに興味を持ち、高価なコンピューターを買ってもらった。


 コンピューターの仕組みやプログラミングを学びながら、こっそりとPCゲームをやりまくった。

 成績が良けれ何も言われないし、ほしい物も買える。


 親に読書を進められた。

 ゲームが好きな奴が冒険物のラノベやネット小説を読まない奴はいない。

 こっそり読んでいたラノベの表紙を入れ替えて堂々と読み始める。

 スマホで資料と見せかけてネット小説を読んだ。


 高校になってMMORPGにハマった時はやばかった。

 PCを没収されるとこだった。

 親の前で泣く泣くアカウントを削除して引退した。

 フレンド達、無言引退ごめん。


 小中とゲーム目的で勉強した基礎があるため、成績はすぐに戻り、プログラミング学習の成果でゲームを作成した。




 俺は、真面目で優秀な技術系の学生の革を被った、隠れゲーマー、隠れラノベ愛好者、隠れ異世界専門のネット小説投稿者、隠れゲームプログラマーだった。



 コンピューターを極めたいため、有名技術系大学のコンピューター系学部入りアパート暮らしをする。


 真面目に勉強し、グループにも入らず。

 速攻で帰宅して隠れ趣味を楽しんだ。


 夢は異世界転生!


 《異世界行ったらXXする》の設定書込みノートがどっさりある。




 ある日、歩きスマホをしていたらトラックに跳ねられた。


 最後の言葉が。


「神さまお願いします、俺を異世界に転生してください」



……

…………

………………



 下を見れば白黒チェックの床、上を仰げば蒼空、周りを見渡せば人だらけ。


 最初に思ったのが。


(集団転生でも、人が多すぎます神さま)


 そして、管理者の声が聞こえる。


………………


 上空にタイマーが出た時。


 もう何も隠す必要が無い!


 思いのままに生きてやる!


 俺は決意した!


「最強のダンマスに俺はなる!!!」



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