隣国に行った本来の目的はサブコアの入手。
現在、手元にサブコアが12個あり、これを使う。
ザンガのダンジョンの洋館応接室でザンガに話す。
「ザンガ、次は日本全国回るけどくる?」
「オレはサクラの護衛だ、もちろん一緒に行く」
「そうか、対馬島に行くよ」
「おぅ」
ザンガに乗り陸を超え、海を超えて対馬島に着く。
人の来ない所にサブダンジョンを作り、トウカ、タケル、アサカを呼ぶ。
「タケル、このダンジョン管理領域は100キロ。
匍匐前進迷路の最短距離は5キロ。
5時間ぐらいの防御でダンジョンを作って。
出入口は分からない様、塞がってるに等しい状態でよろ」
「おk」
そして、ハイエルフを召喚してサブマスターにして、ニイニと命名し、アサカの眷属にする。
全員を集めて話す。
「このダンジョンからモンスターを外に出す事はしない。
ここは朝鮮半島からダンジョンマスターやモンスターが海を渡ってくるのを監視する場所だ。
日本を守るための防衛監視所だ。
当面、ダンジョンマスターやモンスターが来たらすぐに私に連絡をしろ。
ただし、ダンマスや元ダンマスが高Lvのインビジブルを使えば監視を抜ける。
インビジブルの魔法はダンマスと元ダンマスしか使えない。
その時は数が少ないが、その可能性も考慮するように。
良いか、アサカ、ニイニ」
「了解」
「畏まりました」
「この監視ダンジョンを、日本周囲の重要な所に試験的に7箇所作る。
日本を守る重要な盾になる、余裕ができたら日本全体を囲うように作りたいが、当面は防衛システムも並行して作りたい。
アサカ監視システムの組織構築と指揮を頼む。
特に、防衛関係のタケルと連携が必要だ。
問題点や変更点等何かあったらトウカとタケルに相談してくれ。
私でもいいが、まずは3人でよろ」
「了解しました」
説明が終わり、ここは3人に任せる。
ザンガを連れて海を超え福江島に行く。
監視用のサブダンジョンを作り3人を呼ぶ。
次の場所は遠いため一度ザンガのダンジョンに戻り休む。
ーーーー
翌日、朝から南に下り監視ダンジョン設置場所の沖縄、西表島と巡る。
海の上を数十回転移移動はさすがに疲れた。
船や飛行機を乗るには、正しい住所や連絡先がいる。嘘を書いてバレた時がマズいのでザンガと転移で移動。
ザンガに根性を出してもらって転移移動した。
一度ダンジョンが出来れば次からは一瞬で来れる。
その後、3人を呼んで沖縄観光して沖縄の監視ダンジョンの洋館に泊まる。
明日は最長の距離を飛ぶ予定だ。
ーーーー
翌朝、沖縄から約1500キロ離れた父島列島に向う予定。
「ザンガ、今日はここから1500キロ離れた父島列島に行く、転移は約50回を超える。
行けるか?」
「姉貴、マジですか!!!」
「マジ」
「そこに監視所作る意味あるの?」
「多分無い」
「なんで作るの?」
「西表島に作ったから、父島もいるかなと、
沖縄も西表島も多分要らないと思うが作った。
だから父島も作る、その意味しかない」
ザンガはガックリうなだれる。
「分かった、やってやるよ!」
「駄目なら、海の上で休憩しよう。
大きい浮き輪のフロートマット持ってくから」
私は思う、大海原の上で浮き輪のフロートマットって意味あるかなと?
全く想像できない。
「せめてゴムボートにして!」
「分かった、ゴムボート買ってくる。
空気入れて闇収納するから大丈夫!」
私は思う、大海原の上でゴムボートって意味あるかなと?
全く想像できない。
そして、何が大丈夫なのか疑問に思ってはいけない。
その後二人でボートを買いに行く。
大きい丈夫なボートに手動空気入れと空気入れ用ボンベを2つ購入。
二人ともボートが初めてなので、海に行き実際に使って見る。
ザンガが頑張って手動で空気を入れた。
うん、大変だ。
その日はボートのテスト(遊びだった)で一日が終る。
ーー
翌日の早朝、父島列島にに向かい森から【インビジブル】で飛び立つ。
随分進んだ先でザンガが大海原を見て、波の高さに青い顔をした。
途端に根性が溢れて、父島までノンストップで到着する。
きっと、ボートで大海原の上に恐怖を感じたのだろう、根性が出て良かった。
私は出発してからすぐに気が付いた、ボートの上で【空疾走】するための助走が出来ないなと。
でも多分大丈夫、上空高い所に転移して落ちれば初速が出て【空疾走】が出来るんじゃないかと、たぶん……
最悪、九州ダンジョンに転移で戻れるから問題ない。
0から再挑戦だけどね。
私一人だと何の問題も無いのは絶対に秘密だ!
父島列島にダンジョンを生成し3人を呼び、監視ダンジョンを作る。
人口が少ない父島で観光はさすがに問題ありなので、皆で少しだけ父島を歩く。
明日は北海道なのでアサカの北海道ダンジョンで寝た。
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翌日の早朝から、泊湾近くの山と稚内近くの山に監視用のダンジョンを作る。
休止中のサブコアが残り5個となる。
当面はこの監視体制にした。
これで、狭いながらも近距離の外国からモンスター侵入が検出できる。
ダンジョンマスターが人化して船か飛行機に乗ってきたら分からないが、少数では大きな被害にならないだろう。
まずは一安心できる。
さあ、次は日本国内でやり残した事をしよう。