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第24話 ス〇ローく〇寿司戦争

「キエアアアアアアアアアアアアッッッ!!!」


:なぁお前ほんとにどうしたんだよ

:でもいつも通りじゃね?

:確かに


「奇声発して『いつも通り』で終わるの、さすがに俺だけ説」


 バカニキはやっぱりバカニキだったのは、あとでふかぁーく追求するとして。


 スキル野郎が帰ってからずっと気になっていた、『無名のダンジョン』の右上にあるビックリマーク。


 ……いい加減『無名のダンジョン』ダサく感じてきたな。

 いやまぁ、めんどいからこのままだけど。


 閑話休題。

 今までの赤い点滅ではなく、ビックリマーク。チュートリアル終わったばかりで、ビックリマーク。


 あまり男の子を興奮させるなよ……っ!


 ポチッ


 ピローン!♪


『本格ダンジョンメイキングが、間もなく始まります』


「マジかよ、く〇寿司じゃねーか。激アツ演出ってやつか?」


:は? ス〇ローナメてんのか?

:おいス〇ローを下に見る発言かそれ?

:スレ主戦争か?

:あ? く〇寿司もいいだろ?

:く〇寿司ナメんな。こっちにはビッく〇ポンあるんだぞ

:はぁ? ス〇ローは売り上げも店舗数も勝ってんだわ。せめて店舗数くらい対抗してほしいが?

:店舗数少なくても、こっちはビッく〇ポン設備してんの。分かる? いやス〇ローには分からんか。なんもないもんなw

:は??? ビッく〇ポン設備するの、売り上げ勝ってからにしろよ。こっちは寿司で戦ってんの

:あ?

:あ?

:は?

:は?


 やべぇ、きのこたけのこ戦争の新作を出してしまったかもしれん。

 まぁいいや。



──────────


『無名のダンジョン』 本格メイキングスタート


◯チュートリアル完了ボーナス

召喚可能魔物数 +100(合計124体)

召喚可能魔物ランク D → B

魔物命令 全開放

 ︙

 ︙


──────────



「おい戻ってこいやスキル野郎」

『おうどうしたよマイブラザー』

「お前バグってんぞ???」

『おう喧嘩かお前。あまり概念に喧嘩売るなよ?』


 待って、あんまり自分のこと『概念』って呼ばないでほしいかも。

 なぜかメタい感じがする。


 いやそんなことどうでもいいんだよ。


:おいおい魔物+100!?

:ランクBまで出せんの??

:いやそれよりも他の情報がやばち

:チュートリアル突破ボーナスやばすぎるって

:マジでソシャゲじゃんこれ。リリースいつですか


『魔物わーって召喚して一気にレベル上げたって、メイキングのなんの勉強にもならねーだろ? だから地道にやらせたってわけ』

「いやお前…………神か?」

『どや』


 弱そう。


 それより、マジで神かよこいつ。

 しっかり勉強できたし、なによりこの発言はこれからレベルアップごとに増加する召喚可能魔物数が2体とかの少数じゃなくなるってことだよな?


 おい、1ヶ月後間に合うかもしれねーぞ。


 問題は、スレ民たちがいる中大量の建築をすることなんだよな…………


:あ、そういえばスレ主。ワイの事情は話してもええで。スレ主が動きづらいだろ?


 とか考えていると、サボリニキが最高のタイミングで助言してくる。


「え、いいのかよ。『世に出すな』って……」


:ワイ、思ったんよね。スレ主のダンジョンがバラされてない時点で大丈夫じゃね?って

:なんのことか分からんが確かに

:俺らは楽しければ法律だって違反する仲だもんな

:↑そこだけ切り取ったら最悪だけどそう

:俺らに任せろ。何のことか知らんけど


「お、お前ら…………!」


 絶妙に感動しないんだけど、どうしよう。

 もうちょいいい言葉であってくれよ。


 までも、そういうことならいいか。


 打ち明けて協力しよう。俺たちスレ民で世界を救うとかいう、最高に頭おかしいシナリオを披露しようじゃないか!!

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