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第213話 リュウトパーティー!


 リュウトパーティーは朝早くにテントを片付け出発していた。


 「キシャァァ!」


 リュウトの前に現れたのは首が長く顔は魚で身体は象の様な2メートル程の魔物の【ウゾウ】


 「アバレー王国周辺の魔物はアンバランスな物が多いな、キメラってやつか?」


 リュウトはウゾウの噛みつきをかわしてその隙に長い首をキールが一刀両断する。


 「“キメラ”と言うのは君の世界での魔物か?」


 「いや、うーん、そうなんだけど空想というか……」


 「ふむ?」


 「ま、まぁ気にしないでください」


 「また敬語になってるぞ」


 「う……」


 「そういえば、体の方は大丈夫なのか?リュウト」


 「うん、薬が効いているみたいだ、今のところは何ともないよ」


 「『女神』の影響か……」


 キールはそこまで言ってある人物を思い出したが、それ以上は何も言わなかった。


 「アオイさん……待っててください、すぐに迎えに行きますから……」


 ボソっとリュウトが言ったのを聞き逃さなかった代表騎士。


 「ふむ?迎えに?アオイさんも君のパーティーメンバーなのか?」


 「あ!い、いえ、違います、そうなったらいいな…い、いや何でもないです!迎えにって言うのはその・・・えっと」


 「まるで恋してるみたいだな」


 そう言われた瞬間リュウトの顔は赤くなり地面に出てきてる木の根っこにつまづきそうになった。


 「ままままままさか!アオイさんは同じ勇者だし!あんなに顔もスタイルも声もいい女の人は俺にはもったいないしぃ……」


 「はっはっは、そうか、その恋、応援する」


 「恋じゃないって!」





 そんな話をしながらリュウト達は目的地の世界樹ウッドへ森をかけて行くのだった。





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【山亀】到着するまで後5日。


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