月は厨房でエプロンを整えながら、準備を進める。
「さて、今日は『いちごのモンブラン』を作りながら説明していくわね。」
弥生がメモを片手に厨房に入ってくる。
「月様、私も勉強させていただきます!」
月は微笑みながら手元の材料に目をやる。
「まず、いちごのモンブランは、いちごピューレを使ったクリームがポイントなの。これがふんわりと甘くて、モンブランらしい絞り出しの形を作るんだけど、まずは下準備から。」
1. スポンジの土台を作る
月はボウルを取り出し、スポンジ生地の材料を手際よく混ぜ合わせる。
「土台には、ふんわり軽いスポンジを使うわ。小麦粉、卵、砂糖、バターを混ぜて、生地が滑らかになるまでしっかり混ぜるのがコツよ。」
弥生が感心したようにメモを取る。
「なるほど……しっかり混ぜる、ですね。」
月はオーブンに生地を入れ、タイマーをセットする。
「焼き時間は180度で20分程度。焼き上がるまでにクリームを作りましょう。」
2. いちごクリームを作る
月はいちごを取り出し、ミキサーにかけてピューレ状にする。
「これが主役のいちごピューレよ。これにホイップクリームと少量の砂糖を加えて、ふんわりとしたいちごクリームを作るの。」
弥生が質問する。
「いちごピューレの甘さって、砂糖の量で調整するんですか?」
月は頷きながら、泡立て器でクリームを混ぜる。
「そう。いちご自体の甘さによって調整が必要だから、少しずつ砂糖を加えながら味見するといいわよ。」
3. 組み立て
月は焼き上がったスポンジを取り出し、冷ましてから円形にくり抜く。
「スポンジの上にカスタードクリームを薄く塗り、その上にいちごを並べるわ。これが中のアクセントになるの。」
弥生がメモを取りながら感嘆する。
「中にもいちごを入れるんですね!贅沢ですね。」
月は満足そうに頷き、いちごクリームをモンブラン用の絞り袋に入れる。
「最後は、このクリームを絞り出して、モンブランらしい形に仕上げるの。外側に少しずつ広げながら、高さを出すのがポイントよ。」
4. 仕上げ
月は完成したいちごのモンブランに粉砂糖を軽く振りかける。
「仕上げにミントの葉を乗せれば完成!見た目もかわいくて、お客様に喜ばれる一品よ。」
弥生が完成したモンブランを見て感嘆の声を上げる。
「すごくきれいです!いちごの香りが広がって、見てるだけで食べたくなります。」
月は笑顔で答える。
「これが今日のメニュー。さぁ、準備が整ったらフロアに出ましょう。」
こうして、月と弥生のいちごのモンブラン作りが一段落し、店はまた賑やかな一日を迎えるのだった――。