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第20 話 第20話:2人の時間 いちごのモンブラン1 :いちごのモンブラン



月は厨房でエプロンを整えながら、準備を進める。

「さて、今日は『いちごのモンブラン』を作りながら説明していくわね。」


弥生がメモを片手に厨房に入ってくる。

「月様、私も勉強させていただきます!」


月は微笑みながら手元の材料に目をやる。

「まず、いちごのモンブランは、いちごピューレを使ったクリームがポイントなの。これがふんわりと甘くて、モンブランらしい絞り出しの形を作るんだけど、まずは下準備から。」


1. スポンジの土台を作る

月はボウルを取り出し、スポンジ生地の材料を手際よく混ぜ合わせる。

「土台には、ふんわり軽いスポンジを使うわ。小麦粉、卵、砂糖、バターを混ぜて、生地が滑らかになるまでしっかり混ぜるのがコツよ。」


弥生が感心したようにメモを取る。

「なるほど……しっかり混ぜる、ですね。」


月はオーブンに生地を入れ、タイマーをセットする。

「焼き時間は180度で20分程度。焼き上がるまでにクリームを作りましょう。」


2. いちごクリームを作る

月はいちごを取り出し、ミキサーにかけてピューレ状にする。

「これが主役のいちごピューレよ。これにホイップクリームと少量の砂糖を加えて、ふんわりとしたいちごクリームを作るの。」


弥生が質問する。

「いちごピューレの甘さって、砂糖の量で調整するんですか?」


月は頷きながら、泡立て器でクリームを混ぜる。

「そう。いちご自体の甘さによって調整が必要だから、少しずつ砂糖を加えながら味見するといいわよ。」


3. 組み立て

月は焼き上がったスポンジを取り出し、冷ましてから円形にくり抜く。

「スポンジの上にカスタードクリームを薄く塗り、その上にいちごを並べるわ。これが中のアクセントになるの。」


弥生がメモを取りながら感嘆する。

「中にもいちごを入れるんですね!贅沢ですね。」


月は満足そうに頷き、いちごクリームをモンブラン用の絞り袋に入れる。

「最後は、このクリームを絞り出して、モンブランらしい形に仕上げるの。外側に少しずつ広げながら、高さを出すのがポイントよ。」


4. 仕上げ

月は完成したいちごのモンブランに粉砂糖を軽く振りかける。

「仕上げにミントの葉を乗せれば完成!見た目もかわいくて、お客様に喜ばれる一品よ。」


弥生が完成したモンブランを見て感嘆の声を上げる。

「すごくきれいです!いちごの香りが広がって、見てるだけで食べたくなります。」


月は笑顔で答える。

「これが今日のメニュー。さぁ、準備が整ったらフロアに出ましょう。」


こうして、月と弥生のいちごのモンブラン作りが一段落し、店はまた賑やかな一日を迎えるのだった――。




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