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第19話 「帝国の剣」と「帝国の魔女」 その1

 二人に気づいた伝令役の兵を斬り伏せながら、ミュウは一直線にソードとの距離を詰めていった。

 彼女の背後では、キッドが炎の矢の魔法を放ち、邪魔になりそうな敵兵を打ち倒している。迸る炎の軌跡が、戦場の騒乱の中で一筋の光となってミュウの援護をしていた。

 そしてついに、ミュウはソードと一対一の状況を作り出す。


 一方、迫り来るミュウに対して、ソードは大剣を両手で構え、静かに待ち構えていた。その刃渡りは優に1.5メートルを超え、その鋼の質量が放つ圧力は、彼がただの剣士ではないことを雄弁に物語っている。


 対するミュウの剣は一メートルほど。間合いでは明らかに不利。

 速さでは勝るとしても、パワーと間合いの広さでは圧倒的にソードの方が上。無策で突っ込めば、ミュウが彼の一撃で斬り伏せられるか、それとも間合いを詰めて先に斬るか――まさに一か八かの賭けになる。


 だが、ミュウにはキッドがいる。

 幾多の戦場を共に駆け抜けてきた。互いの動きを知り尽くした、絶対の信頼。


(キッドなら――!)


 確信とともに、ミュウは踏み込んだ。

 その瞬間、キッドの黒色球体ダークマターから放たれた黒色弾ダークブレットが、ソードの背後から飛来する。キッドは魔法で敵兵を牽制しながら、静かにダークマターをソードの背後へと滑り込ませていたのだ。

 しかし――

 ソードはそれを察知していた。刹那の動きで回避行動を取り、ダークブレットの軌道から逃れる。

 それでも、ミュウにとっては想定内。


(今だ!)


 彼女はダークブレットでソードを倒せるとはハナから考えてはいなかった。キッドの魔法攻撃によりソードの意識が一瞬逸れる――それで十分だった。

 回避行動によってわずかに乱れたソードの集中と態勢、そこを見逃さず、ミュウは弾けるように間合いを詰める。鍛え抜かれた脚力が爆発的な速度を生み、わずかに遅れたソードの反応を一瞬で超える。


(斬る!)


 裂帛の気合とともに閃く刃。

 だが、その刃がソードの胴に到達する直前――


 ギキィンッ!


 甲高い金属音が戦場に響き渡る。

 ソードの大剣が、ミュウの斬撃を受け止めていた。――たった片腕で。

 ミュウが全力で放った一撃を、わずかに崩れた体勢から、腕一本で止めてみせたのだ。その腕力は圧倒的だった。攻守が逆だったら、それはミュウには決してできない芸当だ。


(――この力の差!)


 悔しさがミュウの胸を焼く。

 しかし、今は嘆いている暇などない。このまま力比べになれば、不利なのはミュウの方だった。

 即座に足を跳ね、間合いの外へと退く。


(防がれたとはいえ、私にはキッドがいる! 焦る必要はない)


 ミュウは自分を落ち着かせる。


(こうしてソードを食い止めているだけでも、帝国軍の指揮は乱れる。このまま釘付けにすれば、それだけで味方が有利になるというもの)


 彼女は息を整え、剣を構え直した。


「いい腕だな。俺は黒の帝国のソード。貴公の名前を聞いておこうか」


 剣士と魔導士の二人がかりで迫られているというのに、ソードの声に焦りの色はなかった。この状況で名前を尋ねる余裕があることに、ミュウは素直に感服する。


「……緑の公国のミュウ。あなたを倒す剣士の名前よ。よく覚えておくことね」


 ミュウの名乗りを聞いて、ソードは顔に不敵な笑みを浮かべた。


「そうか、貴公がミュウか。緑の公国の三英雄の一人と、ここで相まみえるとはな。……そうすると、後ろの魔導士はキッドか。なるほど、厄介なはずだ」

「キッドのことも知っているんだ」

「公国の三英雄を知らないはずがあるまい。……しかし、奴は公国を去ったと聞いていたが、戻っていたようだな」

「まぁ、いろいろあった――のよ!」


 会話の最中、ミュウが再び動く。

 キッドがミュウの攻撃の呼吸がわかるように、ミュウにもキッドが仕掛けるタイミングがわかる。話しているスキをついて、キッドがまたダークブレットを放つのをミュウは察知していた。


「くっ!」


 想定通り、ソードの背後からダークブレットが射出され、ソードは即座に回避を強いられる。

 その時ミュウはすでに疾駆していた。

 一瞬で間合いを詰め、稲妻のごとく鋭い突きを放つ――が、すんでのところでソードの大剣が割り込まれ、剣先を逸らされた。ミュウの剣先はソードの鎧を掠め、黒衣の鎧に傷跡をつける。


(この突きも防ぐの!?)


 驚愕しながらも、ミュウは即座に間合いの外へと飛び退すさる。

 鎧を傷つけられたソードは、微かに目を細めた。


「……これほどの速さを持つ者がいるとはな」


 鎧とは言え、ソードが戦場で傷を受けるのは久々のことだ。その言葉には、素直な賞賛の色が滲んでいた。

 一方、ミュウもまた、目の前の敵が噂に違わぬ強者であることを痛感していた。


(さすが帝国四天王、さすが「帝国の剣」ってことね……)


 彼女は深く息を吐き、気持ちを落ち着かせる。


(でも、いつまで私とキッドの攻撃を防げるかな? キッドがいるからそっちは自由に攻撃態勢に入れない。でも、こっちは何度でも仕掛けるチャンスを作れる。一度でもそっちがミスをすれば、私たちの勝ちだよ。それに――)



……それに、こうしてあなたが私たちとの戦いに集中していれば、指揮官から指示を得られなくなった帝国兵たちは組織的な行動が取れず崩れていくことになる)


 ミュウは、ソードへの注意を逸らさぬまま、前線へと視線を向けた。

 ソードが指揮を執れなくなった帝国軍は統制を崩し、瓦解するはずだ。しかし――


(おかしい……どうして?)


 彼女の予想とは裏腹に、帝国兵たちは組織的な動きを維持したまま、公国軍と互角以上に戦っていた。混乱するどころか、むしろ隊列が整い、無駄のない攻防を展開している。

 ミュウは即座に背後のキッドに声をかけた。


「キッド! 帝国兵の動きが変だよ! ソードを抑えているのに、組織力が落ちてない!」

「わかってる! ほかの誰かが指揮を執っているんだ!」


 ソードと刃を交えるミュウよりも、戦場全体を俯瞰できるキッドの方が、その異常をより明確に捉えていた。

 確かに、ソードとの戦闘が始まった直後は、帝国軍には混乱が見られた。だが、それも束の間、ミュウがソードに初撃を加えた頃には、すでにその混乱は収まり、帝国兵たちは整然とした戦術行動を再開していたのだ。


「ほかの誰かって……ソードと遜色のないこんな高度な用兵ができる相手がほかにいるはずが……」

「俺が指揮を執らずとも、うちにはエイミがいる」


 ミュウの動揺を見透かしたかのように、ソードが静かに告げた。その声音には、確信とともに誇りが潜んでいた。


「エイミですって!? まさか、『帝国の魔女』がここにいるの!?」


 エイミ――帝国四天王の一人にして、「帝国の魔女」の異名を持つ魔導士。

 まさかこの戦場に帝国四天王が二人もいるとは――ミュウの胸に、冷たい戦慄が走る。


「言っておくが、エイミの用兵術は、守りに関してなら俺以上だぞ」


 ソードの落ち着いた声音が、まるで勝利を確信しているかのように響く。

 ミュウは、はっと息を呑んだ。


(そうか、それでソードはここまで余裕を崩さなかったのね)


 彼にはあとを任せられる存在がいた。それなら、迷いなくミュウとの戦闘に集中できるのも当然だ。


「キッド、まずいよ! 今、帝国の指揮を執っているのは、帝国の魔女エイミだよ!」

「ああ、俺にも聞こえている! これは厄介なことになった……」


 キッドの声には、焦燥の色が滲んでいた。

 ミュウの脳裏に、先ほどの戦場の光景が蘇る。兵数で劣っているはずの帝国兵たちは、一糸乱れぬ統制を維持し、むしろ公国軍を押し始めていた。


(誰かがエイミを抑えないと、このままじゃ先に公国軍が崩れる!)


 ミュウは奥歯を噛みしめる。

 この状況を覆せるとすれば、公王のジャン自らが前に出るしかない。しかし、彼は軍の象徴であり、安易に動ける立場ではない。

 となれば、ここでエイミを抑えられるのは、自分かキッドしかいない。


(でも、キッドが動かないのは、きっと私を一人にするのを躊躇っているから――)


 ミュウの瞳が迷いを捨てる。

 選択肢は二つ。

 一つは、このまま二人でソードと戦い、この敵を打ち倒した後でエイミを倒しに向かう道。

 もう一つは、ソードをミュウが抑え、キッドがエイミへ向かう道。

 答えは、最初から決まっていた。


「キッド、ソードのことは私に任せて、エイミをなんとかして!」


 その声には一片の迷いもない。

 ミュウがキッドを信じているように、キッドもまた彼女を信じている――そう確信しているからこそ、即座に叫ぶことができた。


「わかった! ここは任せる!」


 キッドの声もまた、迷いなく力強い。

 ミュウは振り向かず、ただソードを見据えたまま、静かにうなずいた。




 ミュウから離れたキッドは、緑の公国軍と交戦中の帝国軍に目を向けた。

 一見したところ、騎乗して指揮を執る将の姿は見当たらない。


(帝国の魔女エイミ……どこにいる!?)


 帝国軍の中には、多くはないが女性兵士の姿は見受ける。しかし、いずれも軽装の鎧に剣を携えた兵士ばかりで、魔導士のような者は見当たらない。


(どこで指揮を執っているんだ? こうも的確な指示をするからには、遠く離れたところにいるとは思えないが……)


 逸る気持ちを抑え、キッドは帝国軍の動きに神経を研ぎ澄ませた。敵は流れるような統制の取れた動きを見せている。

 ならば、その流れの中枢に立つ者がいるはずだ。


「……見つけた」


 その女は、見た目はただの兵士だった。黒い軽装の鎧に身を包み、剣を握る姿は、周囲の兵と何ら変わらない。

 だが、キッドの直感が告げていた――この女こそが「帝国の魔女」だと。


「……兵の中に紛れ、いざというときは即座に指揮を引き継ぐ。周到な策だな。……だが、そんな集団の中にいては、自由に動けまい」


 キッドは魔力を練り上げた。頭の中に渦巻く力を鮮明にイメージする。

 狙うは、着弾と同時に爆発し、広範囲を薙ぎ払う爆裂魔法。


「爆裂球!」


 紅蓮の光弾が放たれた。弾道は放物線を描き、エイミを捉える。その爆発で、周囲の兵もろともエイミを行動不能にする算段だった。仮に彼女に回避されたとしても、陣形の中で炸裂すれば、少なくとも敵の混乱を誘える。


 だが――


 突如として氷の矢が空中を駆け、空中で爆裂球を撃ち抜いた。


 ――ドォンッ!


 空に炎の花が咲き、爆風が戦場を揺るがす。


「……チッ」


 キッドは舌打ちしながら目を細める。

 エイミは爆裂球の特性を瞬時に見抜き、着弾前に空中で迎撃したのだ。

 轟音と空気を震わす衝撃に兵たちは一瞬たじろいだが、すぐに隊列を立て直す。規律の取れた軍の証だ。


(的確な状況判断に絶妙な魔法コントロール……やはりただの魔導士ではないな)


 キッドは焦ることなく、即座に次の手を打った。

 エイミがいる敵兵集団の中へと、炎の矢を連続で放つ。矢は鋭い光の軌跡を描いて飛んでいった。


(エイミに当たれば儲けもの。外れたとしても周囲の兵を削れれば御の字だ)


 エイミからも反撃が飛んでくる。鋭い氷の矢が飛来するが、キッドは冷静にそれを避けていく。エイミは集団だが、キッドは単独。その違いが、回避のしやすさに直結する。


 キッドとしては、このまま魔法の打ち合いでも構わなかった。

 エイミの注意を引きながら、流れ弾で敵兵にダメージを与えられるのならば、仕事としては十分だ。エイミの指揮にも必ず綻びが生まれる。

 敵兵を何人か差し向けられたとしても、エイミの魔法援護が届かないところまで引き寄せて倒してしまえばいい。その後、すぐにまたエイミへと嫌がらせのような魔法攻撃を仕掛けるまでだ。


「――むっ」


 しかし、エイミの動きはキッドの想定と異なっていた。

 彼女は剣をしっかりと握ったまま、帝国兵たちの整然とした戦列から、まるで風に導かれるように静かに抜け出てきた。

 長い黒髪が戦場の風に舞う。その髪は艶やかで、揺れるたびに淡い光を映しては消える。黒曜石のような瞳は深く澄み、すべてを見透かすかのような冷静さと威厳を帯びていた。端正な顔立ちはどこか儚げでありながらも、どんな状況にも揺るがぬ意志の強さを宿し、凛とした美しさをたたえている。

 その身に纏うのは、ほかの帝国兵と何ら変わらぬシンプルな造りの黒い鎧。しかし、彼女が身に着けると、まるで彼女のためにあつらえられたかのように見えた。鎧の硬質な輪郭はすら、彼女のしなやかな肢体と相まって、優美さを感じさせる。腰下では短めのスカートがかすかに揺れ、その下の黒いタイツがすらりとした脚の輪郭を浮かび上がらせる。膝まで覆う革のブーツは、戦場の混乱の中でも確かな足取りを支え、一歩ごとに大地へと静かに力を刻み込んでいた。

 女性としては身長が高く、兵たちに紛れていたときはその中に溶け込んでいたが、こうして集団から離れると、否応なく目を引いた。戦場の只中にありながら、どこか妖艶な気配を纏っている。しかし、その美しさとは裏腹に、彼女が放つ空気は鋭い刃のごとく研ぎ澄まされ、無暗に近づけば切り裂かれるような緊張感を漂わせていた。


「……兵たちの被害と混乱を嫌ったか」


 キッドは小さくつぶやく。自分が狙われていると察し、自ら前に出ることで味方を魔法被害から遠ざける、その判断の早さはまさに指揮官のそれだった。

 しかし、それは同時にキッドにとっても好機を意味する。敵軍の統率を担うエイミが隊列から離れれば、指揮を執れなくなる。代わりの指揮官がいたとしても、エイミやソードほどの用兵術を持つ者がこれ以上いるとは思えない。


「……俺たちの勝ちだ」


 キッドの口元にかすかな笑みが浮かんだ。これで、数で勝る公国軍が優位で戦うことができる。

 それになにより――キッドは魔導士同士の一騎打ちに絶対の自信を持っていた。

 魔法のバリエーション、膨大な魔力量、それを駆使した緻密な戦術。そして――


(俺にはダークマターがある!)


 ダークマターの存在により、キッドは術者二人で魔法のコンビネーション攻撃を行うことができる。もはや卑怯とも言えるその連携により、キッドは魔導士同士のタイマン勝負でいまだ不敗だった。


「帝国の魔女、ここがお前の墓場だ!」


 キッドとエイミは、互いに一定の距離を保ちながら駆け、魔法を撃ち合う。

 キッドの放つ炎の矢と、エイミの放つ氷の矢が交錯し、火と水が弾け飛ぶ。属性こそ異なるものの、威力も速度もほぼ互角。だが、キッドの真の狙いは別にあった。


(この魔法はあくまで囮だ。俺の狙いは――ダークマターによる攻撃!)


 撃ち合いを続けながら、キッドは密かにダークマターをエイミの背後へと送り込んでいた。死角を共有していることで、狙いを外すことはない。


「炎の矢!――そして、ダークブレット!」


 炎の矢でエイミの意識を引きつけた直後、ダークマターの暗黒の塊が、エイミの背後から音もなく黒い弾丸を放った。まるで影が狩人となり、獲物を仕留めるかのように。

 だが、エイミは微塵も動じない。

 ――彼女は気づいていた。

 ダークマターは純粋な魔力の塊でもある。魔導士ならば、その存在を感じ取ることは難しくない。

 エイミはわずかに後ろへ視線を向けると、迫りくる黒弾に向かって剣を振るった。

 瞬間――

 黒き弾丸が霧散した。


「――――!?」


 キッドは息を呑む。

 ただ剣で受けたわけではない。もし防御しただけならば、濃縮された魔力を受け止めた剣には確実に負荷がかかる。攻撃を続ければ、いずれ破壊することも可能だった。

 しかし、今のダークブレットの消え方はそれとは異なっていた。威力が完全に消え去り、剣の方にダメージはまったく見られない。


(剣にアンチマジックをまとわせているのか!)


 アンチマジックは、敵の魔法を打ち消す魔術の術式だ。通常は弾のように放ち、敵の魔法を相殺するために使うが、魔力の燃費が悪いのと、狙いが難しいため実用的ではない。キッドの爆裂球をエイミが氷の矢で爆発させたように、別の魔法で対抗するほうが一般的だった。エイミは、その非実用的と言われるアンチマジックを、自らの剣へとまとわせていた。

 この応用には極めて高い魔法制御が必要であり、さらに維持するには継続的な魔力消費を強いられる。キッドもまたダークマターを維持しつつほかの魔法を並行して操っているが、この戦いが長引けば、どちらが先に限界を迎えるかは予測がつかない。


(面倒なことにはなった……が、ここで退くわけにはいかない!)


 キッドは一歩下がり、余裕を見せるように唇を歪めた。


「さすが帝国の魔女。ここで倒すのが理想だったが、そう簡単にはいかないようだ。……だけど、いつまで俺の攻撃を防ぎ続けられるかな?」


 剣に魔力を纏わせたところで、所詮は防御の手段に過ぎない。攻撃を重ねれば、いつかチャンスは生まれる。それに、エイミをここで足止めするだけでも、戦局的には十分な価値があった。


 だが、次の瞬間――キッドの目論見はまたも大きく外れることとなる。

 エイミが、剣を構えながら一気に距離を詰めてきたのだ。


「え、ちょっと待て!?」


 エイミの構えを見ただけでわかる。それは魔導士がただ剣を持っただけのものではない。ミュウやジャンの戦いを間近で見てきたキッドにはわかる――それは、明らかに剣に熟練した者の構えだった。

 エイミが剣を持っているのは兵士たちの中に紛れるため――そんなふうに考えていた自分の浅はかさを、キッドはいまさらながらに思い知る。


「帝国の魔女っていうから魔法の専門家かと思っていたのに……もしかして、ルイセと同じで魔法も剣も使えるタイプだったりするのか!?」


 そこから状況は一変する。

 逃げながら通常魔法とダークマターからの攻撃を仕掛けるキッドと、アンチマジックをかけた剣で、その魔法を打ち消しながら迫るエイミとの、追いかけっこが始まった。



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