目次
ブックマーク
応援する
いいね!
コメント
シェア
通報

第5話 再開…!愛した人は音を無くしていた…切ない恋が動き出す♯5

経営者の古賀良彦(46)、受付で事務作業をしている。来客があり、(古賀)「いらっしゃいませー」と、顔を上げる。客は湊斗。(古賀)「なんだお前か」(湊斗)「古賀先生」(古賀)「もう先生ではございません」(湊斗)「想、何してるか知りません?」古賀、その名前ドキッとしつつ、(古賀)「ソウ?」(湊斗)「佐倉想。俺らと同級の。覚えてるでしょ。推薦で大学行った」(古賀)「あー、はいはい。佐倉ね、はいはい」(湊斗)「·····知らないですか?」(古賀)「卒業後のことまで把握してないよ。何百人見てきたと思ってんだよ」(湊斗)「そっか。ですよね」(古賀)「·····青羽、元気?」(湊斗)「元気元気」(古賀)「結婚するならちゃんと俺のとこに先に挨拶に来いよ。紬さんを僕にください、って」(湊斗)「紬さんを僕にください」(古賀)「あげません」(湊斗)「(笑って)今度紬も連れて来ますね」(古賀)「はいはい」店を出て行く湊斗。古賀、スマホを出し【最近どう?】とLINEを送る。相手は【佐倉想】紬、帰宅。(紬)「ただいまー」(光)「おかえりー。炒飯でいい?」(紬)「うん」光、料理を始めながら、(光)「ねぇ、内見、次いつ行くん?いつ引っ越すん?」(紬)「まだ決めてないけど·····え、光そんなに1人暮らししたいの?」(光)「湊斗くんと結婚してほしいの」(光)「(驚きを隠しつつ)·····ほう」(光)「何その反応。きもいよ」(紬)「え、いや、なんか。あ、そうなんだ。そっか。そういうの、考えるんだ。ほう」(光)「考えるよ。姉ちゃんに幸せになってほしいもん」紬、ちょっとキュンとして、(紬)「えー、なんか、やだー、照れる」(光)「(照れくさくなり)·····違う違う。俺は別にお兄ちゃんほしいだけ」(紬)「(ニヤニヤして)あっそ」(光)「姉ちゃんとか、飽きたし。そろそろ兄ちゃんがほしい年頃なの」(紬)「そうだね、二十歳ってそういう年頃だよね」(光)「·····卵溶いて」(紬)「はーい」と、光にちょっかいを出しながら料理を手伝う。


この作品に、最初のコメントを書いてみませんか?