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第8話 レビューという力

『萬事処あやし亭』という作品に、とても素敵なレビューを頂きました。

 作品に込めた意図を総て理解してくださって、作品の抑えてほしいポイントを余すことなく文字に起こしてくださったようなレビューの神様が降臨されたのです。


 マジでガチで嬉しくて、泣きながら何度も読ませていただきました。本当に有難うございます。


『あやし亭』、公開したのが2021年2月で、四年以上前なんですが、この作品には時々、こういう奇跡が起こります。


『萬事処あやし亭』はすでに完結していて、特に続編も書いてない。完全放置の作品です。ぶっちゃけ公募落選した話でもあります。


 でもね、本気で全身全霊込めて書いた話なわけだから。つか、書いてる作品みんなそうですけどね。お蔵入りさせるのは勿体ないと思うわけです。

 そういう作品、最近は全部どこかのサイトにアップしています。残したいから。

 何となく文体が硬い作品が突然アップされたら、「落ちたんだな……」と思ってください。

 大体、正解です。

 最近は公募自体、ほとんど送っていませんけどね。


 完結して放置している作品を、読んでもらえるだけでも嬉しいのに、レビューまで書いていただけるというのは、本当に嬉しいです。

 書いて良かったなって思う。自分が作品を作るのに費やした時間と労力は無駄ではなかったと。


 で、レビューの内容を読む側もわかることがある。

 ちゃんと全文読んで書いてくれている場合と、最初の2~3話だけ読んで書いてるレビュー。

 レビューくれたことは嬉しいけど、最初だけ読んで書く意味って、何? って思う。必要なくない?


 そもそも小説なんか、起承転結の起だけ読んでわかることなんか何もねーし(大体がキャラと世界観説明だよ?)、内容は三番目で転がっちゃうんだからさ、書いてくれたレビュー、転がっちゃうよ? 

 と、思う内容も時々ありますよね。


 レビュー書かれている方って、何百個も書いてる方もいて、最早レビュー書くことを仕事にしてんのかなって思う人もいますよね。

 でもねぇ、最初だけ読んで書くレビューは、やめたほうが良いなと思います。ある意味で、作品の閲覧妨害といいますか。

 あからさまに非難する意図があるなら別ですが(違う意味で問題ですが)、作品と作家さんのためを思うなら、 せめて一回は全部読んで書きましょうよ。


 Web小説は100万字超える話も多いし、完結していない作品も多いから、途中でレビュー書くのはもちろんありだと思います。

 ただ、例えば10話とか公開している話で1話だけ読んでレビュー書くのは違うかな、と。

 何のために書いてんの?って思うレビューとかたまにある。あからさまに「面白くない」みたいなこと書いてる人とかいるので。

 そのレビュー見て読むのやめちゃう人がいたら、閲覧妨害ですよね。


 どうしても書きたいなら、「まだ最初しか読んでいませんが」とか書いてくれたらいいなと思う。物語は後半に内容が凝縮してることがほとんどですからね。もっというなら、そこが面白いわけだからね。


 ともあれ、レビューは作品と作家を蘇生させるくらいの力がある、生き返りの水といっていい、と思うわけです。

 4年も前に書いた『あやし亭』がまだ新鮮な色を保っていてくれるのは、読んでくださる方に加えて、レビューをくださる方のお陰です。

 本当に、ありがとうございます。


 ↓ちなみに『萬処あやし亭』に頂いたレビューはこちらです↓


『ハイクオリティなミステリ×妖怪作品!


舞台はお江戸。かの有名な田沼意次が権勢をふるう時代。

主人公は鳥天狗と呼ばれる妖。

彼の名前を紹介したいところですが……非常に困ったことが。


なんと、彼は突然の火事をきっかけに、名前どころか、記憶も故郷もすべてを失っていたのです。


助けてくれた鬼の零に「睦樹」と名付けられた彼は、萬事処『あやし亭』で仲間と共に火事の謎を追うことになるのですが……。


丁寧な描写と綿密なストーリーの本作。とにかく、クオリティが高いと思いました。

ジャンルは歴史物なのですが、ミステリーとしても読みごたえは十分です!


最後に。

歴史物語って、ある種の別世界を楽しむことも醍醐味だと思うのですが。

我々の現代は、確かにその歴史を重ねつながった上にあるのだ、ということを本作を読んで考えてしまいました。


2024年5月21日

芝〇』


 今の私が生きているのは、こちらのレビューのお陰です。

 命を繋いでいただきありがとうございました。

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