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第202話 新年のセレモニー再び

(新星歴4821年1月1日)


新しい年が来た。

昨年はエルフと紋様のある魔物の騒動で祝う事が出来なかったが、一応本年は落ち着いているため祝う事にした。


まあ、言い訳をしながら楽しむだけのような気もするが……

皆も楽しみにしてくれている。

せっかくだ。

精一杯楽しもうじゃないか。


まずはギルガンギルの塔からだ。


※※※※※


「ああ、可愛いな……奇麗だ……茜」

「うん。……あう♡……エッチ……」


今回はひとりずつ楽しむ趣向のようだ。

俺の隠れ家で目の前の茜を堪能しているところだ。


しっかりと美しい着物で着飾っている茜をおもむろに抱きしめキスを落とす。

柔らかい場所を刺激しながら美しい茜が着崩れていく様は慣れた俺とはいえ異様な興奮に包まれる。


「やん♡……もう、焦り過ぎだよ?光喜さ……あん♡……」

「ああ、可愛い……茜……」

「ちょっ、ちょっと、まっ…あうん♡…もう、……ほんとエッチなんだから」


何度経験しても、茜はいつでも俺をときめかせてくれる。

最強の勇者様はやっぱり最高の俺の女だ。


ああ、やっぱり最高だな。

皆が俺の為に奇麗に着飾ってくれることに感謝しながら俺は精一杯彼女たちを愛した。


いつもどちらかといえば澄ましていてクールなモンスレアナがやたらかわいい系の短い着物で、凄く興奮したのは二人だけの秘密だ。


うん。

美人が可愛い格好で顔を赤らめる姿はズルいと思う。

俺は心の底から満足する事が出来た。


※※※※※


ギルガンギルの塔でしっかりと祝い、3日ほど経過したのち俺はグースワースへと飛んだ。

ネルに拗ねられはしたがしっかりと皆が奇麗に着飾ってくれていて本当に天国のような光景だった。


ネルは何を着ても美しい。

いつでも俺は見蕩れてしまう。

そして可愛く拗ねる、たまらないだろ?


俺は幸せ者だ。


今まで参加していなかったレーランはさすが美しい。

年齢も経験も重ね、そして彼女は2児の母だ。

俺はまるで手玉に取られるよう、彼女におぼれてしまった。


「ふふっ、ノアーナ様……可愛い♡」

「うあ、その……ふう、レーランにかかれば俺はまだ赤子のようだ。……とても素敵だったよレーラン」


そしてロロンとコロン。

彼女たちのあどけなさと凶器の組み合わせはもはや反則だと思う。

二人同時で行う行為に俺は夢中になった。

ああ、本当にやばい。


「んん♡ノアーナ様、気持ちい♡もっと、コロンも一緒に♡」


可愛すぎる。


ルイーナとカリンはなぜか同時がいいと俺に直訴してきた。

そしてなぜかそこにサラナとリナーリアまで乱入して……


凄かった。


俺は自分のあまりなクズ過ぎる所業にもう笑うしかなかったが……

まあ彼女たちも喜んでくれた事がせめてもの救いだろう。


サイリスは……

うん。


もしネルに出会えていなければ、きっと俺は彼女しか見えなくなっていたかもしれない。

彼女は本当に魅力的だ。


エルマは……

彼女はとても可愛らしい。

両性具有だがそんなことは関係ない。


そしてミュールス。

あの子は最後がいいと言っていて、彼女の部屋でゆっくり心を交わした。


美しい子だ。

そして強い。


俺はきっと彼女の真核に惚れている。


結果として新年のセレモニーは実に8日まで使い無事終える事が出来た。

さあ、今年もしっかり楽しんでいこうじゃないか。


おそらく数年後には皆と別れることになるのだから。


実はグースワースの皆には俺が地球に戻ることは伝えていない。

神々と違って縛っていない彼女らに、これだけは伝えるわけにはいかない。


たとえ恨まれようとも。


俺はできるだけ多くを守りたい。

情報が洩れる確率は極限まで減らしたかった。


※※※※※


(新星歴4821年1月16日)


俺は今久しぶりにギルガンギルの聖域でネオと二人で話し合いを行っていた。

ネオに呼び出されていたからだ。


「ねえ、ノアーナ。前から不思議だったんだけど……どうしてそんなに悪意が怖いの?」

「っ!?……ふつう怖いだろ?悪意はすべてを滅ぼそうとしている」

「本当にそう思っているの?……僕だって悪意だよ?」

「……」


ネオはふよふよと飛び回る。

そして俺の肩にとまった。

ネオから言葉ではなく感情が伝わってくる。


……寂しい?

…どうして?


「ネオ。どういうことだ?寂しいとはいったい」

「ん?その通りだと思うけど?あいつらもきっと寂しいはずだよ。……ねえ」

「……ん?」

「リンクしてみたら」


俺は躊躇してしまう。

実は分かっていた。


俺自身が拒絶しているのだと。


数十万年の想いだとしても、俺が排除した感情だとしても、大本は間違いなく俺自身の心だ。

本来なら自身で受け止めるべきものだ。

だが……俺は怖いのだ。


きっと違う自分になってしまう。

分からない自分が……心底恐ろしい。


俺が葛藤している様子が伝わるのだろう。

ネオはあきらめたような雰囲気を醸し出しながらも再び宙へと浮いていく。


「はあ、まあしょうがないか。でもさ、いつかきっとそうしなくてはならない日が来ると思うよ?だからさ、考え方を変えようよ。少しでいいからさ。……それまでは僕や神々がサポートするよ?……勝つんでしょ」


「ああ……お前と出会えて俺は幸せだな……ありがとう」

「な、なんだよ急に……照れるだろ?」

「ふっ、俺も頑張ってみるさ。……俺を助けてほしい」

「うん。分かったよ」


皆の助けで俺の中の覚悟は徐々にだが固まってきていた。

アースノートが不眠で研究を重ね、さらなる対抗手段も確立が見え始め、順調に進んでいたように見えていた。


だけど。


悪意はやはり俺たちの予想の上だった。


遂に犠牲者が出てしまう。


俺はまた怒り狂う。

それこそが奴らの狙いだと気づかずに。

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