自分のことをギフテッドだと思い込む天才がいる。
その人には、周りがどんなに何かを言おうと、届かない。
その人には、周りがどんなに何かを伝えようと、響かない。
なぜなら、自分のことをギフテッドと思い込む天才だからである。
周囲なんかいくら馬鹿にしたって良いのだ。
周りの連中はギフテッドでないのだから。私とは住む世界が全く違うのだから。
そして自分はギフテッドだから何を言ったって良いのだ。
心の底からそう思っている。
ギフテッドだと思い込む天才のその思い込みは、ブレない。
だけど、その人も、年を取っていくにつれて、何かおかしいということに気付いていく。
なぜなら、自分のことをギフテッドと思い込む天才は、ギフテッドではないからである。
人を馬鹿にしてばかりで、今まで何にもしてこなかった、普通の凡人だからである。
自分が馬鹿にした、ギフテッドではない大勢のうちの一人である、普通の凡人だからである。
他人の評価をしてばかりで、自分の評価を受ける番となると、ただただ逃げ回っていた、普通の凡人だからである。
いい加減、早く目を覚まそう。似非ギフテッドさんたちよ。
今なら、まだ、間に合う。
早くこっち来なって。勇気出して来てみなって。
意外とこっちの世界も楽しいもんよ。
【現実より】