地球平面説。
もう誰もがご存知のように、我々の住む地球は球形である。平面ではない。
しかし、過去、この説を大真面目に議論している時代もあったのだ。
もしも地球が平面だとすると、この世界には「果て」が存在してしまうことになる。
しかし、そのようなものは当然ない。
果てがないこと自体が、この説を否定する決定打ではなかったが、平面説が否定される一因ではあった。
そう、この地球上は球体。「果て」などなく、全てつながっているのである――。
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「あ、もしもしー。お疲れ様ですーシライシですー。部長、今、大丈夫ですか?えぁー、すみません、あのですね。今日ヤツビシ商事さんと打ち合わせしてきまして―。すみません、で、その打ち合わせが結構長引いてしまいまして…。…はい?いえ、私、今日、車使ってないです、はい。はい、車はワタベが使用してますんで―えぇ、ええ。そうですそうです。で、話戻しますが、ちょっと長引いてしまって、電車も乗り換えから先もう無くてですね―。なんせ地方ですから。はい。行けるとこまで行ったんですが、今、多分、ここ、果てなんですね、果て。いや、「さて」じゃないです。「果て」です、は・て。H、A、T、E の「果て」です。ヘイトとか言ってる場合じゃないんですよ部長。いやアーハッハッハじゃなくて。それでですね、もうこれ家に帰る終電も無くなってしまったので、ここで一泊して明日打ち合わせ直行、って形でも良いでしょうか?――ありがとうございますー、すみません、お手数おかけします。あぁ、それは大丈夫ですー、はい。果ての
【果て】