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朱雀51

長らく秘訣にしてきたが、今回は私の執筆スタイルをご紹介しよう。

もちろん、他言無用である。


まず、私は執筆は必ずPCで行う。ポータブルを考慮してもノートPCまで。スマホやタブレットでは、思考のスピードに打鍵が追いつかず、文章を取りこぼしてしまうからだ。


とはいえ。

PCのあるデスクチェアに着席しても、私はすぐに書き始めない。


まずは瞳を閉じる。

そして頭の中の状況をできる限りリアルに再現する。


次に、この状況のどこにカメラを当てて描写したら、より面白くなるかを考える。

カメラが確定したら、場面や登場人物の造形を考えていく。

舞台が整ったら、そのまま登場人物に動いてもらう。


大抵、台本を渡しているはずなのに、勝手に動くヤツが現れる。


私はすかさず、メガホンでそいつをしばき倒す。

何勝手なことをしてくれとるんじゃいと、私による御指導開始。


そして私の指導に嫌気がさしたキャストやスタッフが、一斉にこちらに向かって反撃開始。


袋叩きに遭う私。


しかし、ここで負けるわけにはいかない。袋叩きに遭いながらもなんとかして反撃の糸口を見出そうとする私。

生きるのに必死な男の姿。


結果、私の取った作戦は、男性スタッフ、キャストのズボンをひたすらずり下ろしていく内容でフィックス。

袋叩きに遭いながらも、何とか一矢報いようとズボンを下ろそうとする私。

もはや涙なくしては見られない、生の感動。


瞳を開ける。

時刻、午後23:45。

また寝すぎた。寝すぎると夜ちゃんと眠れなくなるから困ると、あれ程学んできたはずなのに。


【執筆スタイル】

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