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秘密の廊下
秘密の廊下
風に乗って
文芸・その他ノンジャンル
2025年05月23日
公開日
1.8万字
連載中
私達3人は、性格も好みも考え方も違う女の子ですが、違うからこそ仲良しになったのかもしれません。その仲良し3人組の女子高生の物語です。

第1話

 進学校でした。女子の比率が低く、クラスに3人か4人ほどしか女子はいませんでした。


小さな頃から沢山勉強して入学してくる人、幼稚園からこの学校の付属で、そのまま小学校、中学校、高校と進んでくる人。


それも比率でみると、付属の人が圧倒的に多い学校でした。


私は女子で、高校からこの学校ですから、まさに少数派でした。


そして、同じ学年の中で同じような少数派の仲間が2人いました。


入学した時から、所謂派閥のような雰囲気がありましたから、


自然に私達3人は仲良しになりました。


私はリナ。背の高いクミコ、度の強い眼鏡をかけている少し太めのエイミ。


入学してすぐに、試験がありました。


成績は玄関を入ってすぐの廊下に、貼り出されます。全員です。


私は、数学はトップでした。


クミコは総合得点でトップ。


エイミは英語がトップでした。


そして、その試験の後、私達3人は仲良しになったのです。


少し太めのエイミは、すぐ「てぷちゃん」というアダ名が付きました。


デブとは言わずに「テプ」と、ちょっと濁しているところが憎いですね。


クミコは、所謂オーラがあるのです、


背が170近くあり、いかにもデキル女オーラがあり、周りを無視しているので、


誰も何も言いません。


ただ、クミコは中学生の時から友達はいなかったそうです。


ずっと、一人ぽっちだったとか。



私はおチビさんで、制服を着ていないと、多分中学生以下に見えるはずです。


理数系だけが、あまり勉強をしなくても出来るタイプで小柄で童顔、


おとなしい性格となると、周囲も意地悪はしませんでした。


私達3人は仲良しになり、何でも話せる親友になりました。


それ以来ずっと仲良しは続いています。




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