進学校でした。女子の比率が低く、クラスに3人か4人ほどしか女子はいませんでした。
小さな頃から沢山勉強して入学してくる人、幼稚園からこの学校の付属で、そのまま小学校、中学校、高校と進んでくる人。
それも比率でみると、付属の人が圧倒的に多い学校でした。
私は女子で、高校からこの学校ですから、まさに少数派でした。
そして、同じ学年の中で同じような少数派の仲間が2人いました。
入学した時から、所謂派閥のような雰囲気がありましたから、
自然に私達3人は仲良しになりました。
私はリナ。背の高いクミコ、度の強い眼鏡をかけている少し太めのエイミ。
入学してすぐに、試験がありました。
成績は玄関を入ってすぐの廊下に、貼り出されます。全員です。
私は、数学はトップでした。
クミコは総合得点でトップ。
エイミは英語がトップでした。
そして、その試験の後、私達3人は仲良しになったのです。
少し太めのエイミは、すぐ「てぷちゃん」というアダ名が付きました。
デブとは言わずに「テプ」と、ちょっと濁しているところが憎いですね。
クミコは、所謂オーラがあるのです、
背が170近くあり、いかにもデキル女オーラがあり、周りを無視しているので、
誰も何も言いません。
ただ、クミコは中学生の時から友達はいなかったそうです。
ずっと、一人ぽっちだったとか。
私はおチビさんで、制服を着ていないと、多分中学生以下に見えるはずです。
理数系だけが、あまり勉強をしなくても出来るタイプで小柄で童顔、
おとなしい性格となると、周囲も意地悪はしませんでした。
私達3人は仲良しになり、何でも話せる親友になりました。
それ以来ずっと仲良しは続いています。