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第2話

 要子は聞いたこともない国と強調しましたが、姉達はパソコンで検索して、


その国のホームページをみつけ、素敵な国!と歓声をあげて騒いでいる。


要子は、南洋の小さな島国、


つい2年前に国として登録されたと聞くと、


うさんくさくて、信用できない、詐欺だと言い切った。 


 家族が部屋から出て行き1人になると、


パソコンを開き、ファンタジー王国を調べてみることに。 


 緑が多く、人口は僅かで1021人。


歴史などよく調べると、国というより仮想国。


元々は英国領で長らく無人島だったものをある英国人が買い取り、


自分の娯楽の島国としたようで、国籍はあくまでもイギリス人が、この島にいる時だけ王様となっているらしく。


 まるで、子供だましのおとぎ話。


それで、ファンタジー王国と命名したに違いなく。


姉達はまるでなってない、何事もよく調べなければ。 


 そして、要子は次のページの王様の写真を見て、驚いてしまった。


要子は南洋の島国と聞き、みんな裸で腰回りだけ何か布を巻き、槍などをもってジャングルを走り回っている人を想像していたが、まるで違った。


 とても、素敵な王様だった。


年齢は31、日本の大学を卒業していて、それも、要子が心酔している教授がいる大学を卒業している。


なんと!なんと! 


要子が落ちた大学で、再挑戦しようとしている大学だった。


へえ!!と驚きながら、


次のページを見ると、王様について書かれてあり、


温厚でありスポーツマン、国民に優しいとあり、


2人の側室さんの写真ものっていて、ビックリする程にキレイな人達で、元はモデルさんと女優さんとか。 


 すると、なぜなぜ、自分なのかとマタマタ疑問がわき、


何かの実験台にするつもりなのかと疑ってしまう。  


 しかし、次のページを読み、ふーんと腕を組む要子だった。


この島に住む人達は、それぞれ自分の出身国に国籍を持ち、


ヨーロッパが多いようだが、通貨はユーロ、ドルが主、


島の出入りは船でニュージーランドへ行き、そこから自国へ、


または、小型ジェット機、中型ジェット機が7機王様が所有しているので、それを使うとか。  


  要子はだんだん惹き込まれてゆく自分にぞっとした。


ちょっと気分転換に行ってみようかと思い始める。 


 その2人の側室は、


女の子を2人づつ産んでいて、ひどく可愛らしかった。



そもそも側室さん達も王様も、美女、美男。子供が可愛らしくて当然なのだけれど。



   ………… つづく …………

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