これは、友人からの紹介で私の取材に応じてくれた西田陽平 (仮名※取材当時30代)さんの体験談となります。
今回の体験談当時、西田さんは通勤時には、都内の某路線を利用しておりました。
満員電車のため、当然座る事も出来ないから乗ってるだけで疲労するので、彼にとっては毎朝憂鬱なひと時でした。
ある時、彼はいつも乗っている車両に
見た目は50代くらいの細身なスタイルですが、髪は腰まで伸びており、
彼女は毎日車内の同じ場所に立っており、いつも何やらブツブツと呟いております。
また、結構勝ち気な性格らしく、自分の周囲で携帯を使っている人に対して「電磁波で私が傷つくから携帯使うの止めてよ!」と突っかかる場面を何度か西田さんも目撃したそうです。
これだけであれば少し変わり者の女性なのですが、 彼女には「何か得体の知れない物を感じた」と、彼は私に話してくれました。
そんな予感が決定的になった出来事があったそうです。
それは、ある朝の通勤時の事です。
※西田さんも正確な日付は記憶してないそうなのですが、恐らく2009〜2010年くらいだったとの事です。
たまたま電車内で喪服姿の女性の近くにいた彼は、彼女の独り言を何気なく聞いておりました。
「ああ!アイツらめ!余計なことをしやがって!電車を停めて人様に迷惑かけるんじゃないよ!」
彼女は、憎々しげに言っていたそうです。
……それから10分後くらいに電車が急停止しました。
「次の駅でお客様同士のトラブルが発生したため、しばらくこの場で停止させて頂きます」
その直後、 車内には非常停止を告げるアナウンスが流れました。
この出来事と女性の言葉が一致した事に驚いた西田さんが、思わず彼女を見ると怒ったような表情をしていました。
「ほーら!アタシの言った通りだよ!
彼女は爪を噛みながら、そう呟いていたそうです。
さて、話はこれだけでは終わりません。
この一件から1~2年後の朝.......。
電車で通勤していた彼は、例の喪服姿の女性を何気なく見ていましたが、様子がいつもと違うことに気がつきました。
なぜなら彼女はブルブルと震えておりました。
気になった彼は、さり気なく彼女に近づいて聞き耳を立てました。
「大変だ!大変だ!
彼女は、何かに怯えてるような感じで呟いていたそうです。
この時は西田さんも(もしかしたら、また人身事故でも起きるのかな?) くらいにしか思っていませんでした。
しかし、この日の午後、日本列島を震撼させる事態が発生したのでした!それは後に 「3.11」と称される東日本大震災です!
当然の事ながら、この日は都内の交通網はことごとく麻痺したため、西田さんも帰宅難民となってしまいました。
数日後。自宅で晩酌していた彼は、震災当日の喪服姿の女性の言葉を思い出したそうです。
(
そう考えると、背筋がゾッとしたそうです。
震災後を境に電車内で、西田さんが件の喪服姿の女性を目撃する事は無かったそうです。
西田さん自身も言ってますが、彼女は一体何者だったのでしょうか?
予知能力を持っていた超能力者?
それとも未来人なので、東日本大震災の事を知っていた?
また、どうしていつも喪服姿だったのか?
読者の皆様には申し訳ありませんが、私にも全く分かりません。
もしも、皆様も独り言を呟いている喪服姿の女性をどこかで見かける事があれば、その言葉を注意深く聞けば災厄を回避出来るかもしれません........。