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第30談 隣家に現れた〝モノ〟

 私事で恐縮ではありますが、2015年の年末に『ビートたけしの超常現象㊙Xファイル』という、ビートたけしさんが司会のオカルト特番に心霊雑誌ライターとして出演させて頂きました。


 私の出番は5分くらいだったのですが、それでもTVの影響力は凄まじく、番組放映後の2週間くらいは、私の X(旧Twitter)のアカウントに、毎日のように全国の方々から心霊体験談に関するDMが送られてきました。


 今回は、その中の一つを紹介したいと思います。


 これからお話しするのは、当時高校生でN県在住の村岡さん(仮名 年齢不明)という男性の体験談です。


 彼の実家は県内の山中にあり、20時を過ぎると街灯は消えて周辺は真っ暗となってしまう環境だったそうです。


 ある週末の深夜、翌日は学校が休みという事もあって、彼はTVゲームに熱中していたのですが、外から物音が聞こえてくる事に気がつきました。


 〝ドンドン!〟〝ドンドン!〟


 ゲームを中断して耳を澄ませると、その音は、彼の隣家から聞こえてくるようでした。


しかし、その家は7〜8年前から空き家となっており、 誰も住んでいないはずです。


 それにも関わらず、隣家の敷地内と思われる方角から、まるで


 薄気味悪くなった彼は、部屋の窓を開けて隣家の庭を覗いたのですが、その瞬間、信じられない光景を目撃しました!


 


どういうわけか分かりませんが、姿とDMには書いてありました。


 村岡さんが目撃した限りでは、女性は黒い長髪で、枯れ木のような痩せこけていた容姿だったそうです。


 彼は、女性が雨戸を叩き続ける光景を無言で眺めていた(時間にすると5、6秒ほどだったそうです)のですが、彼女は突然こちらの方を向いてきたのです!


 


 村岡さんは恐怖のあまり固まってしまいました。


 それから十数秒が経過すると、女性は周囲の闇に溶け込むようにして消えてしまったそうです……。


 それ以来、彼の前に女性の幽霊が現れる事はありませんでした。


 彼は「隣家には死体が埋められていて、あの夜に見たのは、自分の死体を見つけてもらいたいと願う女性の霊だったのではないか 

?」とDM内で主張していました。


 彼の言う通り、隣家には死者が眠っているのでしょうか?


 仮にそうだとしたら、白装束の女性の幽霊は村岡さんの推測通り、家に眠る死者本人だったのでしょうか?何のために姿を現したのでしょうか?


 余談ではありますが、村岡さんのDМには、消える前に咄嗟に撮影したという正面を向いて両手を合わせてる白装束の女性幽霊らしき画像も一緒に送られて来ました。



 全体的にボンヤリとしてるのですが、確かにDМに書いてある女性の姿のように見えました……。





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