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 それでも構わずに雄介はローションを手に付けると指にもローションを付け望に負担が掛からないように左手人差し指と中指で望の後ろの蕾を広げもう片方の指は後ろの蕾へとゆっくり入れていく。


「ん……んん! っ!」


 前回、望は和也とやってるのだが、そこはそう簡単に慣れる所ではない。そこは普段出す所であって入れる所では無いのだからまだまだ痛みが伴う所だろう。そうそれを越えなければ雄介のモノを入れるなんて到底出来ない事だ。


 何度も何度も望は足を閉じようとするのだが、それでも雄介はそれを許すわけもなく望が足を閉じようとする度に雄介は足を押さえる。


 雄介は指だけで痛みを越えるのをひたすら指を入れて慣らし広げ待つしか今はない。


「望……とりあえず、今は痛いのは分かってるし、こう慣れるまで頑張ってな。俺の方もなるべくなら痛くならないように頑張るし、そこまで俺は我慢するし……」


 とりあえず今の望というのは、雄介の言葉に我慢して頷くしかない。それだけ望だって雄介の事が好きになって繋がってみたいと思っているからであろう。


 雄介の方も今にも望の中に入りたい気持ちを抑えながらも望の体を傷つけたくはない思いで望の後ろの蕾の中を指で必死で解していく。


「はぁ……ちょ! あ、あああ!」


 急に甲高い声を上げる望。


 きっと今、雄介の指が望の中にある気持ちポイントに触れたのであろう。


 今までの望は苦痛の声しか上げてなかったのだが、急に快楽に似たような声を上げていたのだから。


 そして雄介はさっき望が声を上げた所ばかりを狙い突き続ける。


「ちょ! いやぁ! そこはっ! やぁ……ちょ、あ、ああ!」


 きっと今雄介が指で探り当てた場所が気持ちいいポイントだ。その後の望はAV女優が上げるような声でそんな声にやっと雄介の方も安心出来たという所なのかもしれない。雄介はそんな望に軽く息を吐く。だがこれでこの行為が済んだ訳ではない。ただ人が気持ちいいとされる気持ちいいポイントを見つけただけなのだから。寧ろ、まだまだゆっくりとじっくりと望の後ろの蕾の中を広げていかなければならないのだから。


 病室内に望の甲高い声が上がる。そんな望の声に廊下へと聞こえてしまうのではないかとヒヤヒヤした気持ちになってくる位だ。だがここまできたら、もう止められる訳もない。男の性というのは昔から言われている通りに急に止める事が出来ないからだ。


「なぁ、望が一番ええ所はココか?」


 雄介は何度も同じ事を聞いては確認をしていた。


 そして分かってるかのように同じ所を何度も突き続ける。


「ぁ……も……そこ……っ……ばっかっ!!」

「だけど、ココが望にとって一番ええとこなんやろ?」

「え? あ、ちょ! ぁああ!」

「こういう事ってお互い気持ち良くなければ意味ないんやしな……特に恋人同士やったらなっ」


 こう軽く独り言を漏らしていた雄介の言葉に望の言葉が被ってきていたようで、返事なのか快楽の声なのかは分からないのだが、望の口からは痛みから解放されたような声が上がってきているようにも思える。


「もう、今ので望が一番気持ちええとこ分かったし、ええかな?」


 雄介は望の中から指を抜くとローションを望の後ろの蕾の中へと再度入れ、自分のモノにも掛けるとゆっくり望の後ろに蕾の中へと自分のモノを入れていくのだ。


 そして奥まで入れると腰を動かし始める。


「ん……ぁ……はぁあん……」


 そう雄介が腰を動かす度にリズム良く声を上げる望。


「ちょ、ホンマ……望ん中……気持ちええわぁ……」

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