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初めて

「私とエッチしましょう朝陽くん!」


「開口一番何言ってるの?」


 朝起きたら、一歌が俺の布団に潜り込んでいた。合鍵渡してるとはいえ断りもなしに急に来られるとこっちも困る。


 ひとまず事情を聞くために一歌を叩き起こしたわけだが。


「私とエッチしましょう朝陽くん!」


「二回目、どんだけエッチしたいの? 痴女なん? 痴女なの?」


「貴方限定の痴女よ」


「ええ~、何この子。一途すぎる」


 痴女と言われたら普通、必死に否定するだろうに。


 しょうがない。ここまで俺の彼女に言わせたのだ。応えなければ無作法というものか。


 腹を決めろ、俺。


 俺は立ち上がり、『分かった。エッチしよう。その前にシャワーを浴びてくる』と言った。彼女はゴクリと息を呑んでいた。



◇一歌視点



 シャワーから帰ってきた産まれた時の格好の朝陽くん。ムワッとした匂いが部屋中を包み込んでいく。私はその匂いにクラッとした。


 いけないいけない、今すぐ襲ってしまいそうだわ。ここは落ち着いて朝陽くんのブツを確認しましょう。


 小さかったら可愛い可愛いして、おっきくして……


「……えっ?」


 な、なにこれ。朝陽くんのブツが、まるで東宮京タワーの如く反りたっている。こんなの、私の身体じゃ収まりきらない……


「一歌……」


 東宮京タワーに突き堕とされると瞬時に察知した私は『いや、えっ、ちょ、ちょっとタイムを要求するわ! そうだ、予備用のゴムを買いにコンビニへ……』と言ってその場から逃げようとした。


 しかし、朝陽くんに肩を掴まれて逃げれなかった。


「俺、頑張るから……」


 私たちは幼馴染。故に私は朝陽くんの状態を察することが出来る。今の彼は、もう誰にも止められないバーサーカーモードだ。


「ヒィィィィ! こ、来ないで、ちょっと待ちなさい。落ち着いて、あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙っ゙……!? ア゙ビビァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙!?」



        ◇



 夕方、私は息を切らしながらペットボトルを朝陽くんに投げつけていた。


「朝゙陽゙ぐん゙の゙バ゙ガ!゙ ゙私゙ぢょ゙っ゙ど待゙ぢな゙ざい゙っ゙で何゙回゙も゙言゙っ゙だわ゙よ゙ね゙!゙ ゙私゙、゙叫゙び゙過゙ぎ゙で声゙枯゙れ゙ぢゃ゙っ゙だわ゙よ゙!゙ ゙ど゙ゔじでぐれ゙る゙の゙!゙」


「ご、ごめん。ちょっとやりすぎちゃったみたいで……」


「何゙が゙ぢょ゙っ゙どよ゙ごの゙ド゙変゙態゙!゙ ゙絶゙倫゙!゙ ゙や゙っ゙ど終゙わ゙っ゙だど思゙っ゙だら゙夕゙方゙で゙じだっ゙でな゙ん゙がの゙ギ゙ャ゙グ゙な゙の゙!゙?゙ ゙朝゙陽゙ぐん゙ど私゙の゙体゙力゙差゙考゙え゙でぼじい゙わ゙!゙ ゙殺゙ざれ゙る゙ど思゙っ゙だも゙の゙!゙」


「すみませんほんとすみませんでした!」


 こうして私達は身体でも結ばれた。しかし悲しいかな、毎日やっては私の身体がもたないとも身をもって体感した。

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