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第171話「第五部までの登場人物紹介」

――バッカニア海賊


 三首領の一人 樽のバレル 三十六歳


 樽のような太ったら身体に、巨大な鉄のハンマーが得物。

 バッカニア海賊一の怪力であったが、アナ姫に一瞬で弾き飛ばされてやられた。


 三首領の一人 海賊騎士 アンカ 三十三歳


 痩せぎすの長身で、なぜか海賊の首領なのにオシャレな軍服を身に着けている。

 丁寧な口調と、カイゼル髭が特徴。

 得物はサーベル。

 元は、アルビオン海洋王国に滅ぼされたガーラント王国の元海軍騎士。

 ガーラントが滅ぼされたとき、棄民されたバッカニアに同情して領主であったバルバスに協力したという異色の経歴なのだが、それとは関係なくアナ姫に一瞬で弾き飛ばされてやられた。


 バッカニア海賊の頭目 バルバス 六十二歳


 頭目としてバッカニア海賊を束ねる老海賊。

 かつては、バッカニア島を中心とする諸島の領主であり、アルビオン大島に切り捨てられてからは、海賊にまで身を落としても領民を食わせ続けた。

 Sランク剣士としての実力を持ち、刀身が白く輝く舶刀(カトラス)は魔法剣である。

 剣士として、アナ姫に真っ向勝負を挑んで敗れる。

 冥土の土産ができたとは本人談。


――ベネルクス低地王国


 ベルナルト・ベネルクス三世 国王 四十歳。


 ベルナルドは、一見すると柔和な印象だが、その瞳には鋭さがある。

 小国をここまで外交力で生き残らせてきたことに自信を持ち、大人の風格を備えた気位の高い海運王である。

 富貴なる国王であり、東方(セリカン)趣味の粋人としても知られる。

 ケインを田舎者の成り上がりと思って利用しようとしたが、器の違いを自覚して恥じ入り、助力を請う。


――アルビオン海洋王国


 アリスティリア・アルビオン 勝利の乙女 女王 二十八歳

 金髪碧眼。


 使用武器は、王家に伝わる『黒風の騎士剣ハリバーン』。


 騎士ランスロット・ベンウイック 二十五歳


 女王の腹心、新鋭の騎士。

 名門の家に生まれ、近衛騎士団長と海軍大臣の重責を兼ねる。

 戦略、戦術面で女王をサポートする参謀役でもある。


――オーディア教会


 レギウス・クレメンス 最高司祭 五十八歳


 セフィリアの父。

 世界宗教であるオーディア教の統括者。宗教界の最高権力者である。

 普段は、王都にあるオーディア教総本山にこもっている。

 一人娘であり、聖女として生まれたセフィリアを溺愛している。

 実際はそこまで老齢ではないのだが、若い頃から激しい修行を繰り返して来たため頬はこけており長い髪は白く染まっている。


 性格はセフィリアの父らしく温厚で情に厚いが、溺愛する娘のセフィリアのことになると人が変わって激しくなる。

 宗教家らしく厳格であり、頑固なところもある。

 世間知らずのセフィリアが冒険者になるのを心配して最後まで反対したのもレギウスであったが、結局娘に押し切られてしまったあたりやはり娘には甘い。


――神々


 主神オーディア


 森の老人に扮して、ケインの様子を見に来た。

 ケインのこれまでの善行に報いて、幼馴染のアルテナを復活させることにした。


 獣神ガルム


 獣人達の神。

 その姿はあまりにも大きすぎて、その全貌は人には伺いしれない。

 眷属である獣人を救ってくれたケインにお礼を言いに下りてきていた。


 鍛冶の神ウルガス


 主にドワーフたちが信仰する鍛冶の神。


 軍神テイワズ


 ドラゴニア帝国で主に信仰される軍神。

 ジークフリートの先行きを心配しており、救ってくれたケインにお礼をいいに下りてきた。

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