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第62話 ※性描写あり

 聖修に会って胸がときめいたり。アイドルだった人が恋人になったり。憧れのアイドルが隣に引っ越して来たり。本当に少女漫画の主人公になったような気分だ。寧ろ夢見たいな事が続いてしまったと言っても過言ではないだろう。


 いや流石に俺は男なんだから少女漫画なんて漫画は読んだことはないのだけど、多分、俺はまさにそんな感じなんであろうってことだ。


 そうそんなことを考えていると、聖修は容赦無くもう一つの玩具を俺の中にぐりぐりと入れてきていた。


 本当に痛いと気持ちいいが両方とも俺の体の中で支配している。


 要は聖修というのは飴とムチというのを上手く使い分けているっていう事だ。


 たまに甘くとろけてしまいそうな言葉や行動をしながらも、その一方で、こうやって俺が痛いと言っても自分がシたいことは、やり続けるといった性格のようだ。本当に有名人というのは表向きの顔を裏での顔というのは違うという事なんであろう。寧ろ表向きの顔とはある意味ファンとかに嫌われないような顔で、裏での顔というのが素の顔という事だ。でもよく考えてみると、表向きの顔よりかは素の顔の方がいい。 それが本当の聖修の姿なんだから。それに本当に俺が聖修の事を好きになったんなら、表向きの顔も裏での顔も好きにならないとダメだっていう事だろ? もし表向きの顔しか好きじゃないのだったら、それはそれで恋人とは言えないような気がするしね。 


「んー……これで、奥にまでもう一つの玩具は入ったのかな?」


 その言葉に俺は息を吐く。そう急に現実世界に戻された感があるからだ。


 それでも、きつきつの状態で俺の中には玩具が二つ入っている。だから動くと痛い位なのだけど、もう片方の玩具は良く出来ていて俺のいい所ばかりを本当に突いていて本当に気持ちがいい。


「ぁあああ! ぐっ! う! くっ! やぁあああん!」


 こうしてたまに、よく分からない声だって出てしまっている状態だ。


「へぇ、玩具を二つ入れるってこういうことだったんだね……。 尚は気持ち良いの?」

「……へ? え?」


 その聖修の言葉に、俺は聖修の方に頭だけを振り向かせる。


「確かに私のモノの大きさっていう理由で玩具を二つ入れてみたんだけど……本当は玩具を二つ中に入れたらどうなのかな? って思って入れてみたんだけど……」


 ……本当の理由はそっち!? ま、いいけどさ……ま、まー、これで俺の方も二つまでならギリギリ入るのが分かったからいいんだけど……でも、そんな理由で俺は中に玩具を二つ入れることになったのかいっ!

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